大王製紙の元会長が、マカオのカジノで100億円にのぼる損失を出したことが話題になっています。
捜査の対象になっているのはそれが会社のお金を私的に借り入れたから(言うなれば使い込みのような形)であって、マカオのカジノ自体は犯罪ではありませんが、ワイドショーの話題の的は「マカオのカジノ」。
いかにカジノのVIPサービスが凄いかとか、100億円使うためにはどのくらい時間がかかるか、とか。。。
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テレビの報道によると、月1回の割合で入り浸っていた(月1回くらいの頻度で「入り浸る」表現はいかがなものかとは思いますが、)そうですが、カジノの類は「長期的にやり続けると必ず損をする」という法則があります。
これを「大数の法則」と言います。
(注釈:大数の法則とは、サイコロを振ったときに1から6がランダムに出るように見えても、何百回もふると結局は1/6の回数ずつに収束することを指します。結局は確率通りに落ち着く、ということですね。)
例えばルーレットを例に取ると、まわる回転板には1~36の数字と、0と、00、つまり38種類の数字があります。
これに対して、各数字にかけて当選した場合の配当率は「36倍」なのです。
つまり、数字は38種類あるのに36倍にしかなりませんので、2/38ずつ外れ、つまり損することになります。
この損失率は5.2%です。
短期的には大当たりを出したとしても、長期的にルーレットをやると、94.8%しかお金が残らない。
多かれ少なかれ、カジノにはこのような配当率の割引(=控除率)が必ずあります。
一見するとなさそうに見えるものであっても、「ハウスエッジ」と言われる場所代を払うことが必要だったり、何らかの形でチップを払うことにより、徐々にお金が減ってしまいます。
したがってカジノのプロの中には、結局はイカサマに手を出してこの確率を無視した行為をする人もいるそうです。
( カジノのイカサマ師たち (文春文庫) リチャード マーカス という本ではこの「イカサマ」を使って連戦連勝だった人たちのエピソードが紹介されています。チップを盗んだり、ルーレットで勝ちが決まった瞬間にチップを置いてしまったり。もちろん完全に犯罪行為ですので真似してはいけませんが、読み物としては相当面白い内容です。)
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話は戻りまして、この大数の法則(もしくは配当率、控除率)の考え方から、カジノで100億円損するためにはいくら必要かを考えてみると、控除率5%として、20倍のお金をかける必要があります。
したがってトータル2000億円、このお金を勝ったり損したり繰り返した結果として、100億円の損になったのではないかと。
もちろん最初からいきなり2000億円賭けたのではなくて、累積でそうなったのでしょうが、
そこまで深みにはまってしまったきっかけとなったのは、「最初に大勝ちしてしまったから 」つまりビギナーズラックが理由の1つだったそうです。
そこで止めておけば良かった。。。誰しもが後から考えることですが、カジノ側も、味をしめた客は必ず戻ってくる、それを見越しているのでしょうね。
やはり最後にものを言うのは、技術や知識よりも、誘惑に負けない強い心を持っているかどうか。明日は我が身と思って用心したいと思います。
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