前回の「大数の法則」の続きです。
この話をするときに切っても切り離せないのが「宝くじ」のお話。
奇しくも本日(24日)いえ日付が変わったので昨日、年末ジャンボ宝くじの発売が開始されたということで、年末の風物詩さながらの報道は見慣れた感覚があります。
しかし宝くじの分配率は、おおむね50%。
つまり購入価格の半分は長期的には必ず損をしてしまうのです。
こう言うと、高額の宝くじ当選者の平均的な人物像は「何十年も宝くじを買い続けているリピーターの方」と発表されているので、長期的に買った方が当選率が上がるのではないか、と反論されそうですが、
それは単純に、宝くじ購入者の占める割合(金額ベース)のシェアが、圧倒的にリピーター客が多いだけであって、例えば宝くじの総額の7割をリピーター客が買っているとすれば、高額当選者の7割がリピーターであっても全くおかしくないわけで、リピーターになれば当選率が上がるものではないわけです。
ここまで分配率が低いと、当然、私企業や私人が宝くじを発行することは許されておらず、半ば政府が独占するような形で宝くじを販売しているわけですが、当然、「儲けすぎだ」「もっと分配率を上げて欲しい」といった声も上がってくると思います。
これに対して、宝くじの存在意義、つまりメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。
【メリット】
1.宝くじの収益は公共事業に回されているので、社会貢献に役立っている。
これは一理ありますね。
確かウォーレン・バフェットさんだったと思うのですが、「宝くじは貧乏人に課された税金である」といった趣旨の発言をしていたと思います。
所得の低い方は、所得税率が低かったり、もしくは無税だったりしますが、その代わりに一縷の望みをかけて、宝くじやギャンブルにお金をかける傾向があるので、そちらを税金代わりに徴収しているのだと。
ちょっとうがった見方と思いますので本当か分かりませんが、そういう性格も否定できないと思います。
2.宝くじの関連産業に従事する方たちの雇用に役立っている。
日本全国の宝くじ販売所で働く人たちだけでなく、宝くじを印刷する印刷所の方、テレビCMを作る広告代理店の方、それを放送するテレビ局など、多くの人たちの収入源となっています。
しかしこれは、何も宝くじだけでなく、パチンコや競馬、競艇、競輪など、全てに共通して言えることですね。
3.宝くじを買う人たちに、夢と希望を与えてくれる。
閉塞感のある世の中、もしくは生活の中で、宝くじに当たったら全てが解決できる!と考えることによって、何とか生活できる、明日に希望を持てる、という方もいらっしゃると思います。現実的には、その夢が叶う人は10万人に1人くらいですが。
4.他のギャンブルに比べれば中毒性が低い。
パチンコやカジノ、競馬などは中毒性があり、入り浸って破産状態になってしまう人もなかにはいらっしゃるようですが、宝くじ中毒になって全財産をつぎ込んだと言う人はあまり聞きませんので、比較的、健康的なイメージがあります。
【デメリット】
1.もっと他の有意義なことにお金が回る機会を奪っているかもしれない。
購入者から見れば、毎年10万円、20万円と費やす費用を使って、もっと有意義なことに使えたかもしれません。
そのお金を使って自己投資をしたり、家族との旅行に出かけて思い出を作ったりと。
そういうことをやった上での宝くじだ、という人もいるかもしれませんが、予算はいくらあっても困らないものです。
同様に、宝くじの収益金が、どのような公共事業に回されているのか、その効率性や透明性にも問題があるかもしれません。
2.叶わない夢や希望を与えてしまう。
実際には10万人に1人しか当たらないのに、あたかも自分が当たるような錯覚を抱くことによって、その他の努力を放棄してしまうかもしれない。
3.単純に、分配率が低すぎる。
買う人にとっては、わざわざ分配率が50%の宝くじを買うよりも、他のものにお金を使った方が、実入りが良いです。
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このくらいでしょうか。
眺めてみるとメリットの方が多いので、「自分が買わなければ、このままで良い」という感じもしますが(笑)。
いずれにせよ、買う人にとってみれば「お金がかかってしまう」デメリットがありますので、どうしても買いたくなったら「宝くじシミュレーター」で試してみると良いと思います。
宝くじを買ったとしたらどういう計算になるのか、数字が分かります。これがまた、見事なくらい当たらない(笑)。
見ているだけでも結構楽しいです。
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