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インベスターZ公式副読本
「16歳のお金の教科書」とは?

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『インベスターZ』公式副読本と冠のついた本『16歳のお金の教科書』。「インベスターZ」って何?という方に説明すると、現在「週刊モーニング」で連載中の人気マンガ。超進学校にトップ合格した高校生が秘密の「投資部」なるものに入部して学園の運営資金を稼ぎ出す!という作品です。同じ作者・三田紀房氏の作品『ドラゴン桜』はドラマ化されてヒットもしたので表紙の絵を見て手に取る人も多いのではないでしょうか。
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読んで欲しいのは16歳だけじゃない

そんなマンガの副読本(しかも公式!)ということで、読者以外には意味が分からないのかというと、全然そんなことはありません。マンガの存在は知っていたけど中身は読んだことがなかった私にも十分わかりました。

ではなぜマンガは手に取って読まなかったのか?いま思えば、それは投資やお金がテーマの作品だったから。なんかお金儲け、特に働いた以上に稼ごうとする行為にマイナスイメージがあったからなのではないか?と思います。本書はまさにそんな先入観を持つ大多数の人のための教科書。「不労所得は感じ悪い…」「投資はまだ自分には無縁」「公務員は安心」!そんな考えを持っている人は特に一読の価値があるかもしれません。16歳と言わず、20歳でも30歳でも40歳でも。

経済の世界で「解説がわかりやすい!」と評判の人気講師6人の話を聞くように読み進めることができる本作の中でも、特に印象的だった部分をご紹介します!

給料は“がまん料”なのか?

資産運用会社で活躍して大学講師も務める藤野英人氏は、若い生徒と向き合っているだけあってとにかく言葉が分かりやすいです。そんな藤野氏が大学で生徒から感じるのは「給料は好きでもないことをする代わりにもらう対価」という固定観念だと言います。それを取り払うには、自分が働くことで社会がどのように動いているのか?誰が幸せになるのか?そのしくみを理解すること。そして良いことも悪いこともあるけど、はたらくことを「まるっと」と良いことだと捉えられるかどうかがカギなのだとか。

そして、この意識はサラリーマン家庭で育った子供と自営業の家庭の子供でかなり差があるようです。会社が守ってくれない自営業者の子供は、常に頭で考えて行動する親の姿を見ている。対して自動的に給料が振り込まれるサラリーマン家庭に育った子供は、ビジネスモデルがどう構築されているのか分からず「時間を切り売りしている」感覚が染みついてしまう。この説明は非常に分かりやすく納得のいくものでした。
このほか、変わろうとしている企業や公務員のリスクなどについて明快な言葉で解説してくれていますので、新聞やニュースを見ても分からなかった言葉の本質を知るのにも役立つのではないでしょうか?

お金の正体とは?

続いての章は「お金とは何か?」という謎を解くために世界40か国でバックパッカーの旅をしたという渡邉賢太郎氏。まずはその肩書きにも興味をそそられましたが、世界を旅してお金の大切さを知ったという話ではなくて「お金の存在」について考えるという視点は興味深いものでした。

例えば渡邉氏は、中国の田舎町の食堂で支払いを済ませた際、落書きはあるし一度破れてセロハンテープが貼られた紙幣を「使えるから!」と半ば強引に渡されたそうですが、それを別の街で使おうとすると「そんなものは受け取れない!」と即座に拒否されてしまったそうです。日本ではまず無さそうなこの体験から、渡邉氏はひとつの結論を見い出します。それは、お金とは3つの信頼で成り立っているということ。第一に発行している国を信頼していること。次に、お金を持つ人がそのお金で商品を購入する価値があると信頼すること。そして最後に、お金を受け取る側もそれを認めて価値を信じること。
この「お金=信頼」という視点に立って世界を見ることで、危機回避の考え方や不幸なお金持ちにならない方法が見えてくると言うのです。

日本人が知らない「お金の歴史」

次に登場したのは、金融業界で働いたのち作家に転身された板谷敏彦氏。「5円玉に穴が開いている理由」や「お金よりも起源が古い利子」など、うんちくを交えてお金の歴史を紹介してくれます。興味深いテーマだけ「へぇ!」と言いながら、あっという間に読むこともできますが個人的にお勧めなのは「産業革命が世界をどう変えたのか」と「戦争とお金の切っても切れない関係」の項。お金が絡んだダイナミックな歴史はいつか映画やドラマで見てみたい気がしました!

リスクと付き合う方法

4人目に登場したのは、保険業界に変革をもたらしたライフネット生命創業者の一人で、現在社長を務める岩瀬大輔氏。5人目には投資家の内藤忍氏が登場。保険屋さんと投資家という相反する立場にも思えますが、2人に共通するのはリスクに対する考え方。「何もしない」「ただ貯金する」という行為がいかに危険なのか考えてみる必要がありそうだと実感しました。
さらに、岩瀬氏は「無借金経営」の企業が必ずしも正しいわけではない、むしろ悪い場合もある!内藤氏は「お金を借りる力」を活用せよ!と、目からウロコの話を展開しています。
最後の6人目には、第2次安倍内閣など政府の中枢として経済に関わってきた竹中平蔵氏が登場します。ここはもうお金に関する格言を交えた若者へのメッセージ。自分が16歳のころには教えてもらっていない、身になる言葉のオンパレード。もっと早く知っていればという思いでいっぱいです。
タイトルに「16歳」とあるためか、全体を通じてお金や経済の本なのに難しい数字は一切なし! 6人の話す内容に一貫性が感じられる点も個人的には好感を持てました! 大人の方でも十分にお金の正体を学べる本だと思います。
16sai

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