投資が怖い人の「資産運用/NISA」超入門

投資が怖い人の「資産運用/NISA」超入門

2019年4月2日更新

投資が怖い人の「資産運用/NISA」超入門

皆さんは「資産運用」と聞いた際に、どのようなイメージをもちますか?

「怖いもの」
「自分とは無縁のもの」
「騙されそう」
etc・・・

今回はこのような表面上のマイナスのイメージを取り去るべく、フラットに資産運用について解説します。このページを読んで、資産運用について正しく理解し、その必要性を感じてもらえればと思います。

資産運用について理解する必要性

7200年。

突然ですが、この数値なんだと思いますか?正解は100万円を銀行の普通預金に預けて、200万円になるまでにかかる年数です。現在の普通預金金利は「0.001%」です。「72の法則」といい、72÷金利=お金が2倍になるのに必要な年数を指します。0.01%の定期預金とすれば、7,200年すれば2倍になります。これが、5%で運用できれば、14,4年で2倍になります。

元本100万円の年率別複利運用試算

数十年前のバブル期なら、定期預金の金利は5~8%という時代だったので、銀行に預けていればお金は勝手に増えて、老後の心配などもありませんでした。しかし時代が変わり、一人一人がお金について自分自身で考える必要がある時代を迎えました。

お金を増やす9つの方法

お金を増やす方法としては以下の9つがあります。

1.稼ぐ
2.拾う
3.奪う
4.賭ける
5.貯める
6.預金する
7.節約する
8.増やす(投資)
9.もらう

分類すると以下のような図になります。

分類すると… 稼ぐ 奪う 増やす 投資する 預金する 運まかせ 賭ける 拾う もらう 支出削減 節約する 増えない 貯める

また、再現性のあるものに絞ると以下の4つになります。

・節約
・稼ぐ
・貯金する
・投資

4つのポイントについて簡単に触れます。

節約

いつでも誰でも実施できるものの、やり過ぎると生活にうるおいがなくなる。

稼ぐ

労働時間を増やすことでお金を増やすとしたら、長時間労働には限界があります。また、物理的に時間がかかってしまうのも難点です。

貯金

節約とも似ているのですが、前述の通り低金利の現在ではほとんど増えないのが現状です。

投資

残った投資だけが、時間の制限もなく、生活にうるおいを保ちながらお金を増やす選択肢となります。

投資は、「自分のお金」が働くことをさします。自分自身が働く「仕事」とは異なり、お金を働かせるのです。自分とお金がダブルで働けばより効果的にお金を増やすことができます。

投資は、「自分のお金」が働くことをさします。自分自身が働く「仕事」とは異なり、お金を働かせるのです。自分とお金がダブルで働けばより効果的!

お金と共働きをして、効率よくお金を増やしていきましょう。

投資の誤ったイメージ

投資について、こんな疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
「失敗したら、投資したお金が紙くず同然になることもあるので怖い」
企業に照らして考えると、実際には1年間で投資したお金が紙くず同然になる確率は3社/3,511社で(0.085%)程度しかありません。
※2015年の上場企業数に占める倒産企業の割合

他には、「損失が膨らむと、車やマイホームを手放さなければならず怖い」という意見も聞きます。投資による損失とは、「元々投資した額が減る」ことであり、投資をきっかけに新たな借金ができるわけではありません。したがって、借金を補填するために今持っている車などの何かを手放すこともないのです。

その他、投資については様々なイメージがありますが、
「投資の怖さ」の原因は間違った捉え方から来ていることが多いです。
しっかりと理解をすれば、投資は借金をつくることも無ければ、ギャンブルでもないことがわかります。

投資の方法

では、具体的に資産運用にはどんな方法があるのでしょうか?資産運用を行う前提として知っておくべきこととして「世界のお金は5つの島を巡っている」という考え方があります。「金を天下の回りもの」と言われているように、お金は世の中を常に流れています。企業がモノをつくるために材料を買ったり、作られたモノを消費者が買ったり、企業が余ったお金で利益を得るために投資したり、個人投資家がお金を増やすために投資をしたり・・・。

このように、お金は常に広大な海となって世界中を流れています。

その世界中を巡る「お金の海」の中には、5つの島が浮かんでいます。その島が「株式」「不動産」「債権」「商品」「為替」の5つの島です。お金は常にこの5つの島のどこかを巡っていますし、逆に言えば、お金がこの5つの島以外のどこかに行くことはありえません。

なので、投資の方法としては、5つの島のいずれかを選ぶことになります。

資産運用の2つの利益

資産運用の利益には2つの種類があります。

「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」と呼ばれるものです。

キャピタルゲインとは、安く買って、高く売ることで得られる利益のことで、短期間にお金が大きく増える可能性があります。インカムゲインとは、保有していることで受け取れる利益のことで、長期で保有していると繰り返し利益が得られます。

具体的な金融商品で見てみましょう。

[株式投資]の場合

株式投資とは、企業が発行する株を売買し利益を得ることです。

1)まず、企業が発行している株を購入します。
2)企業は本体が行っている事業で利益をだします。
3)その後、配当金(会社が得た利益の一部を株主へ支払うもの)が返ってきます。

 これが株式投資の場合はインカムゲインになります。

4)株を売ったときに出る売却益がキャピタルゲインとなります。

1)まず、企業が発行している株を購入します。
2)企業は本体が行っている事業で利益をだします。
3)その後、配当金(会社が得た利益の一部を株主へ支払うもの)が返ってきます。
これが株式投資の場合はインカムゲインになります。
4)株を売ったときに出る売却益がキャピタルゲインとなります。

[投資信託]の場合

投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みとなっています。

1)まず、投資信託会社の商品を購入します。
2)投資信託会社は利益をだします。
3)その後、分配金(分配可能原資とよばれる資金の中から、決算の後に直接支払われる金額のことです(支払われない場合もあります))が返ってきます。
 これが投資信託の場合はインカムゲインになります。
4)株式投資同様に、商品を売ったときに出る売却益がキャピタルゲインとなります。

1)まず、投資信託会社の商品を購入します。
2)投資信託会社は利益をだします。
3)その後、分配金(分配可能原資とよばれる資金の中から、決算の後に直接支払われる金額のことです(支払われない場合もあります))が返ってきます。
 これが投資信託の場合はインカムゲインになります。
4)株式投資同様に、商品を売ったときに出る売却益がキャピタルゲインとなります。

[債券投資]の場合

債券は、国・地方公共団体、企業等が、投資家からお金を借りるときの証書(現在はペーパーレス化)として発行されます。発行者は、投資家に対し利子を支払い、償還日には元本を返します。債券にはさまざまな種類があり、また償還までの期間や利率もさまざまです。

1)まず、発行体から債権を購入します。
2)期日になると元本+利息が返ってきます。この利息がインカムゲインになります。
3)債権を売ったときに出る売却益がキャピタルゲインとなります。

1)まず、発行体から債権を購入します。
2)期日になると元本+利息が返ってきます。この利息がインカムゲインになります。
3)債権を売ったときに出る売却益がキャピタルゲインとなります。

投資タイプ診断

これから6個の質問をします。それぞれ2択になります。回答にはそれぞれ得点がついているので、合計してみてください。得点によって、自分に向いている投資のタイプがわかります。

Q1:どちらが嬉しい?
A:来月から基本給が1万円アップ      (3点)
B:今年のボーナスが去年よりプラス50万円(2点)

Q2:家のクローゼットはどんな感じ?
A:整理されていて今から人に見せてもOK(2点)
B:見せられない状態                        (1点)

Q3:あなたを美しく見せてくれるお金の使い方は?
A:3万円のフェイシャルケアで潤いを得る(2点)
B:3万円で礼儀作法を身につける  (3点)

Q4:宝くじで100万円が当たったらどうする?
A:欲しかったモノをまず購入(1点)
B:全額貯金する      (2点)

Q5:新しいお店、行くならどちら?
A:雑誌で見た素敵なビストロで8,000円ディナー(1点)
B:グルメな友だちに聞いたお店で10,000円ディナー   (2点)

Q6:資格をとるための勉強法は?
A:毎日2時間の勉強を3ヵ月継続  (1点)
B:毎日30分の勉強を1年間継続 (2点)

いかがでしたか?得点をすべて集計してみましょう。
以下の得点ごとにタイプを分けることができます。

・8〜9点:スピーディな一気に投資家タイプ
・10〜12点:好きな分野でキラキラ投資タイプ
・13〜14点:老後の不安を消し去るコツコツタイプ

※それぞれのおすすめ投資方法
「スピーディな一気に投資家タイプ」の人はキャピタルゲイン重視がおすすめです。「好きな分野でキラキラ投資タイプ」の人はキャピタルゲインとインカムゲインの両方をバランスよく狙いましょう。「老後の不安を消し去るコツコツタイプ」の人はインカムゲイン重視がおすすめです。株主優待なども使って長期で利益を出していきましょう。

投資初心者にはNISA

NISAとは、少額投資非課税制度のことです。

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税(税金がかからなくなる)制度のことです。概要をまとめると以下のようになります。

・金額上限:毎年120万円まで
・対象  :上場株式/株式投資信託
・利益  :売買益/配当金/分配金

非課税メリットの金額イメージ

非課税メリットの金額イメージ
非課税期間5年間 口座開設可能期間は、2014年から2023年までの10年間

ここで理解を促すためのクイズです。

Q1:利益が1億円でも非課税になる?
→正解はYESです。

Q2:個人向け国債などの債券も対象になる?
→正解はNOです。

Q3:使わなかった非課税枠は翌年度に持ち越せる?
→正解はNOです。

自分にとって魅力的な投資とは?

仮に100万円を使って投資をするなら、以下のような場合に、自分にとってどのやり方がいいのか考えてみましょう。

不動産 株式 投信 債権 必要資金

これは特に正解・不正解はありませんので、自分の性格と向き合って考えてみてください。

まとめ

資産運用についてのマイナスのイメージを払拭し、きちんと理解した上で味方につけると、効率的に資産形成ができることがわかったかと思います。資産面以外にもこんな効果も期待できます。

・トレンドに敏感になれる

・経済の動きに強くなれる

・日々の楽しみが増える

みなさんもしっかり勉強して投資家デビューをしてみてはいかがでしょうか。

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※調査実施期間:2021年9月21日~2021年10月1日 ■開校年数:開校からの年数及び事業の継続期間 ■累計受講生数:開校から調査時点までの、講座受講申込者の総数。■受講生満足度:2021年上半期の有料講座が対象。当校調べ。■調査範囲:日本国内 ■第三者機関名:株式会社 ESP総研 調べ(2021年10月1日時点)


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