【初心者向け】投資信託の仕組みとはじめ方

【初心者向け】投資信託の仕組みとはじめ方(前編)

2019年4月11日更新

【初心者向け】投資信託の仕組みとはじめ方

投資信託は、投資初心者でも資産形成しやすいといわれている金融商品です。しかし、投資したいけどリスクが怖いという人も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、投資信託の基本について2回にわたって説明していきます。初回の今回は①投資信託の仕組み、②景気と投資の関係、③投資信託のリスクについて解説します。

投資信託を始めたい人のやっていいこと・悪いこと(後編)はこちら

「投資信託」の基本を知ろう

まずは投資信託の基本的な理解のために、簡単な一問一答形式で解説します。

Q1:投資信託は誰でも買える?

→A1:誰でも購入できます。誰でも少ない金額から投資が開始でき、手軽に始められる点は、投資信託の人気理由の1つでもあります。

Q2:投資信託はコンビニでも買える?

→A2:できません。投資信託を購入できるのは、証券会社、銀行、郵便局などの販売会社から買う必要があります。

Q3:買うためには銀行や証券会社に行かなければならない?

→A3:そんなことはありません。インターネットからでも購入はできます。スマホを活用すれば、自分の好きな時間や場所で取引ができます。

Q4:取引した証券会社や銀行が倒産したらお金は返ってこない?

→A4:そんなことはありません。証券会社や銀行を通じて投資信託商品を購入しているだけなので、直接の影響はありません。

Q5:投資信託は10万円以上でないと買えない?

→A5:10万円未満でも購入できます。基本的には1万円から購入可能といわれていますが、金融機関によっては、1000円から購入できるところもあります。

投資信託は手軽に少ない資産からスタートができ、うまく活用すれば、将来の資産形成に大きく役立てることができる仕組みです。

前編のゴールは以下の3つです。

①投資信託の仕組みを理解しよう
②景気と投資の関係を知ろう
③リスクを知ろう

基本的な投資信託の内容と仕組みを通じて、景気と投資の関係やそこに潜むリスクについて学んでいきます。

投資信託とは?

投資は、「何に投資するか」や「どういうタイミングで売買するか」などを、全て自分の判断と自己責任に基づいて行うというイメージがあるかもしれません。ただ、通常の会社員のの大半は、プロの投資家と同じように常にマーケット動向を見ていられるわけではありません。そこで投資信託を利用するのです。

投資信託は皆さんの代わりにプロの運用者が投資対象を選び、売買タイミングを判断して運用してくれます。そして、運用によって得られた利益は、投資信託を購入した個人の持ち分に応じて分配されます。言い方を変えると、投資信託を購入することによって、プロの運用者を雇っているのと同じことになるのです。

投資信託は皆さんの代わりにプロの運用者が投資対象を選び、売買タイミングを判断して運用してくれます。

投資信託の特徴

投資信託には3つの特徴があります。

プロに運用を委託できる

運用のスタイルはさまざまですが、投資信託はファンドマネージャーと呼ばれる投資信託資金の運用・管理を行う人がいます。その運用者が大勢の人から集めた資金を責任を持って運用してくれます。ただし、プロだから絶対に損をさせないわけではない点には、注意が必要です。

幅広い分散投資が可能

100万円で株式投資をする場合は、銘柄にもよりますが、2,3銘柄程度になると思われます。一方、投資信託は自分の資金は100万円だとしても、大勢の人たちから集めた資金をひとまとめにして投資します。仮に100万という金額を1万人から集めたら、100億円という巨額の資金で投資できるため、当然、数十銘柄に投資することができます。また、株式や債券など複数の資産クラスに分散したり、あるいは世界中の株式市場に資産を分散して投資したりできるようになるのです。

少額の資金で購入可能

投資信託の最低購入金額は、かつては1万円からが主流でしたが、いまは積立投資を利用すれば、100円から購入できる投資信託もあります。その分だけ、手軽に本格的な国際分散投資が可能になったりもします。

そもそも投資信託とは、読んで字のごとく、投資を信じて託す仕組みになっています。投資を託す相手は「運用する人」とそれを選んだ自分です。そのうえで、投資信託を理解する上で大事な心得が2つあります。

①細かい部分は他人に任せる
大きな方向のみ自分で決めて、細かい内容は運用者に預けましょう。細かいことを他人に任せることで手数料は発生しますが、その分自分の時間は確保ができます。

②多くのものに少しずつ分けて投資できる=リスクが小さくなる
「円&外貨」「世界中&日本中」「債券、株式、不動産・・・」など、投資信託で選ぶことができる商品は多種多様です。幅広い商品に投資をすることで、リスクを小さくして着実に資産を大きくしていくことができます。

他の増やし方との違い

株式や債券などで運用する投資信託ですが、預金・株式・債券とどこが違うのでしょうか。

預金との違い

預金と投資信託との大きな違いは、預金が元本保証であるのに対し投資信託は元本の保証がないという点です。預金は預けているだけですが、投資信託は運用を伴うため、利益は運用の結果次第となります。

株式・債権との違い

株式・債券と投資信託との大きな違いは、直接その企業や国とやりとりするか、運用会社を挟むかという違いがあります。株式・債券では投資する個別銘柄を投資家自身で判断しなければならないのに対し、投資信託では組み入れる銘柄の投資判断を専門家にお任せできるのです。収益モデルと手軽さをなどをまとめると以下のようになります。

株式・債券と投資信託との大きな違いは、直接その企業や国とやりとりするか、運用会社を挟むかという違いがあります。株式・債券では投資する個別銘柄を投資家自身で判断しなければならないのに対し、投資信託では組み入れる銘柄の投資判断を専門家にお任せできるのです。収益モデルと手軽さをなどをまとめると以下のようになります。

景気が「良い」「悪い」ってどういうこと?

ここからは景気について考えていきましょう。
前項と同様に、「気」がつく漢字の言葉をいくつか列挙してみます。

空気、気合、短気、気泡、景気……
「気」がつく言葉は目の見えないものが多いです。
「景気」とは、「経済活動全般の動向」のことで、まさに目には見えないからこそ、感じ取ることが重要になってきます。

また、景気と物価(物の値段)には親密な関係があります。

「景気がよくなると物価も上昇する」というフレーズを聞いたことがあると思います。物価があがると、食材、家電、イベント施設の入場料etc…様々な価格が上がります。もし欲しいものがあって、今後値上がりするとわかった場合は、物価上昇を待たずにすぐに買う決断をしませんか?
このように、「景気がよくなる」とは「お金が速く動くこと」と言い換えることもできるのです。

景気と株価・金利・債権の関係

景気が変化すると株価・金利・債権はどのような影響を受けるでしょうか。

景気が良くなるパターン

・株価:UP
・金利:UP
・債券:DOWN
株価が先に上がりその後に金利も上昇していきます。

次に逆のケースも見ていきます。

景気が悪くなるパターン

・株価:DOWN
・金利:DOWN
・債券:UP
同じく、株価が先に下がりその後に金利も下落していきます。

ポイントとしては、株価と債券は、逆の動きをするという点です。このような関係性を把握できれば、上昇が見込める投資先に資金投下ができるようになります。

自分のゴールを設定して投資する

一例をあげて考えてみます。
あなたは貯金100万円を投資信託に投資しました。
その後……6ヵ月間で、110万円になりました。
何となく、今後ももっと儲かりそうな感じがします。

……あなたはどうしますか?

投資で重要なことはあらかじめゴールを設定しておくことです。
先のケースでも、自分で投資信託における目標額が決まっていたら、自ずと判断はできるはずです。
ゴール設定をしておけば、必要以上に悩んで時間を潰したり、判断に迷いが生じたりすることは少なくなります。

自分で作った「カベ」をとる。

投資を始める上で以下のような心配事はよく耳にします。

・損をしたくない
・難しくて分からない
・お金がない
・時間がない
・勧誘が煩わしい

しかし、これはすべて自分が作った壁に過ぎません。
漠然とイメージレベルで壁を作るのではなく、本気で投資をスタートしたいのであれば、壁に対する具体的な解決方法も考えましょう。

・損をしたくない→何もしないことも時間の浪費で損といえます
・難しくて分からない→まずは基礎から一つずつ勉強していきましょう
・お金がない→1,000円からできるので、確保しましょう
・時間がない→スマホで24時間いつでもできるので、都合をつけましょう
・勧誘が煩わしい→勧誘に断れるだけの知識を身につけましょう

リスクはある程度、想定できる!?

投資にリスクはつきものです。
しかし、ほとんどのリスクは事前想定しておくことで、ある程度は対処できます。
対処の方法は割愛しますが、ここではリスクの種類だけ紹介しておきます。

①インフレリスク(物価が上がるリスク)

インフレとは、物価が上がることをさします。インフレリスクとは物価の継続的な上昇(インフレ)によって、金融商品の実質的価値が低減するリスクのことです。

②金利変動リスク

金利の変動により資産の価値が変動する可能性のことをいいます。
前述の通り、金利が上がると債券価格は下がり、金利が下がると債券価格はあがります。
この知識がある人は、金利が下がっても債権に投資ができるので、ある程度リスクを減らすことができるのです。

③価格変動リスク

株価や不動産の価格が変動するリスクのことをさします。

④為替変動リスク

為替相場の変動により損失が発生するリスクのことをさします。

⑤信用リスク

投資先の信用が下がることによるリスクのことをさします。例えば、業績悪化、不祥事、粉飾決算などのことです。

⑥カントリーリスク

投資対象の国の政治、社会、経済の変化による投資先の信用が下がることによるリスクのことをさします。

⑦流動性リスク

取引量が少なくなり、買いたいときに買えない(不利な条件になる)、売りたいときに売れない(不利な条件になる)リスクのことをさします。

リスクを理解して投資をすれば、損をする可能性は軽くすることはできます。

まとめ

いかがでしょうか。
投資信託の基本を理解し、資産形成するイメージを少しは掴んでもらえたのではないかと思います。
次回は投資信託の「言葉」「タイプ」「手数料」について説明していきます。
しっかりと投資信託について勉強してから投資を始めましょう。

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