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スキマ時間で学ぶ125個の教訓 バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵

著者:メアリー バフェット
出版社:徳間書店 (2008/1/1)

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こんな人、こんなシーンにおすすめ

  • 相場の上げ下げとは無関係に、着実に資産を築きたいという株式投資家、および不動産投資家
  • 長期的な資産形成を目指したい投資家
  • 忙しいときの細切れ時間にささっと読書できる本をお探しの人

投資の神様が贈る、投資・人生の格言集

言わずとしれた「投資の神様」ことウォーレン・バフェット氏ですが、実は自らによる著書というのは1冊もありません。
あえて言えば、自らが経営する会社バークシャー・ハサウェイ社の株主宛の手紙が「バフェットからの手紙」として出版されていますが、本の構成がお世辞にも読みやすいとは言えません。

一方、今回紹介する本「バフェットの教訓」は、ウォーレン・バフェット氏の長男のお嫁さん(メアリー・バフェット)が書いた本です。
メアリー・バフェット氏が書いたバフェット関連本は数多くありますが、その中でも最も読みやすく、ためになる本がこの「バフェットからの教訓」だと思います。

本の構成としては、バフェット氏の「名言」「格言」が125個紹介されており、その言葉に対する解説が並んでいる、というものです。

さながら中谷彰宏氏の「○○の方法」シリーズのように、どこから読んでも頷ける内容が散りばめられているので、ちょっとしたスキマ時間に、適当に1ページを開いて読んだとしても楽しめ、勉強になる本です。

本質を理解していれば、退く勇気が生まれる

この本の教えは、直接的には株式投資に関する内容ですが、実は不動産投資にもそのまま当てはまる内容です。
投資の本質に関する知識は、どんな分野の投資に当てはまるということがよく分かります。

一例を上げると、
「法外な買値や売値を提示することを、決して恐れてはいけない」
「多くの人が株式投資で利益を上げられない理由は、とんでもない安値を提示することを恐れるからだ。安値を提示することによって自分が恥をかいたり、相手を怒らせたりといったことを恐れてはいけない」

という教えが紹介されています。

一見すると、株式投資なのに価格交渉できるのか?と不思議に思う文章ですが、実はウォーレン・バフェット氏は株を市場価格で買い付けるのではなく、大株主のところに行ってまとめて株式を買い取ったり、企業そのものに出資(または買収)するという形で株式投資を行っているのです。

そしてこの考え方はそのまま、不動産投資にも当てはまります。

多くの投資家が、価格交渉に挑戦する前に自ら諦めて交渉を断念したり、手ぬるい価格交渉で話を終わらせてしまうのです。

相手の反応を恐れずに価格交渉に挑戦することの積み重ねが、世界有数の億万長者を作り上げたことが分かります。


また、二例目として
「悪い人と良い取引はできない」

これもウォーレン・バフェット氏が株を購入するに当たって経営者本人から直接購入していたことがわかる格言です。ネットやIRが発達している現代では、社長本人が表に出て発言する機会が増えていますので、株式を購入するに当たって社長がどのような人物なのか、行動や言動は誠実なのか、などを見極めて投資することができます。

そしてもちろん不動産投資においても、取引の相手方、例えば物件の売主や仲介業者がどのような人物なのかをよく見るのが非常に重要だという教えにも繋がります。

特に不動産投資の場合、後になって「○○事件」「○○銀行問題」などと騒がれるケースにおいては、取引の過程において様々な偽装行為に手を出しているケースがままあります。

本来は、本当に素晴らしい物件であるならば、そのような不正行為をせずとも物件が売れているはずなのです。

不正行為に手を出さなければ売れないようなダメ物件を、自分が買おうとしていることに「おかしい」と気付き「そんなことをしなくても結構です」「この物件は購入しません」と言えるかどうか。

投資先を選んで購入するのと同じくらい、投資から手を引く、諦めるのも重要であると教えてくれる本だと思います。

書籍の評者

束田 光陽
ファイナンシャルアカデミー認定講師 ・不動産投資家

サラリーマン生活に不安を感じ不動産投資を開始。現在の年間家賃収入は3,000万円以上。その実績と経験を基にした講演は抜群の説得力。『束田講師の落語のような授業を話を聞くために通っている』という受講生は多い。

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束田 光陽