『言霊』という表現があるように、人が口にする言葉には不思議な力が備わると昔から考えられています。あなたが口にする言葉がポジティブな言葉であれば良いものが、ネガティブな言葉であれば悪いものが運ばれてくるのです。
実際に、お金持ちと呼ばれる人たちは、言葉の使い方がポジティブです。一方で、お金持ちになれない人には、ネガティブ口ぐせが言う傾向が見られます。
お金持ちや成功者が口にしない言葉とはどんなものなのか、早速ご紹介していきましょう。
①「お金がない」
あなたは、どのくらいのお金を手にしたら満足できますか。
人それぞれ、満足できるお金の量は異なるもの。
同じ給料をもらっていながら「お金がない」と毎日のように思う人もいれば、感謝の気持ちで「今日も無事3食をいただけた、給料があって幸せ」と思える人もいます。
「お金がない」を口癖にしていると、お金のないイメージが自分の中に刷り込まれていきます。自分自身による間違った浪費で財布の残金が少なくなっても、お金がない自分だからと納得してしまうのです。
また、お金がないというマイナスイメージを口癖にしている人は表情が曇りがち。第一印象が大事とされる営業などの仕事にとっても貧相な顔つきはマイナスです。貧相な顔つきの人のところには、良い出会いがやってきません。
逆に感謝の気持ちのもと満足して生活している人は、笑顔で仕事ができます。少しずつでも貯めていけるはず、何かできるはず、とアンテナを張り、お金を増やすための努力を惜しまないのです。
②「どうせ」
「どうせ自分にはできない。」
「どうせお金持ちになんてなれない。」
どうせという言葉は、諦めの気持ちを連れてきます。
どうせと言ってしまえば、努力しても無駄だからと逃げ道ができて楽なのでしょう。どうせを口癖にする人は、頑張っても成果が得られなかったら格好悪いと、先の心配ばかりしています。
しかし、失敗を経験したことのない成功者など存在しません。
本当に格好が悪いのは、逃げ道をつくって自分にブレーキをかけてしまう人です。
どうせが口癖になっていると、成功してお金持ちになったときの自分をイメージできず、今何をすべきかの道筋も見えてきません。
諦め癖がついている人は、今までの目標設定の問題で失敗体験のイメージが強くなってしまった可能性があります。目標設定方法を改善し、小さな達成感を一つずつ積み重ねて成功体験を増やしましょう。
自分でかけてしまったブレーキを外すと、新しい一歩を踏み出せます。
③「自分はついていない」
運とは、自分の意思とは関係なくめぐってくるもの。
何かを失ったとき、すぐに「やっぱり自分はついていない」と思ってしまうのか。
はたまた「次に新しい何かを手に入れるための試練だ」と捉え前向きに行動し、結果「ああ、やっぱりこのための試練だったんだ。貴重な経験ができて自分はついている」と思えるか。
起こる出来事が一緒でも、視点の置き方次第で「ついている」と考えることも「ついていない」と考えることもできるのです。
お金持ちの人は、一見マイナスに感じられる出来事に遭遇しても、きっとその先にいいことがあるはずと前向きに努力を続けられます。
一方、「自分はついていない」と考えてしまう人は、その時点から投げやりな気持ちになってしまうため、その後の行動も投げやりになってしまいます。「自分はついていない」が口ぐせになっている人は、どこに視点を置くべきか考え直してみるとよいでしょう。
④「~のせいで」
お金持ちは常に、今自分ができること、すべきことについて考えています。
お金持ちになれない人は、「親のせいで」「気に入らない上司がいるせいで」など、他者を言い訳にして、今、自分がすべきこと、できることから目を逸らします。
親が貧乏でも、お金持ちになる人はいます。理想的な人だけに囲まれる職場は滅多にありません。自ら行動しないための言い訳は、探そうと思えばいくらでも探せるもの。
物事がうまく運ばない原因が何かしらのアクシデントであった場合、誰でも一時は「○○のせいで」と言いたくなります。しかし、その思いをいつまでも引きずったところで事態は変わりません。変えられるのは自分だけです。
他者を言い訳にせず、自分自身による次の一手を考えていく姿勢が大切。置かれた状況の中で自分が何をすべきか、したいのか、苦手なことも含めて改めて考えてみましょう。
いかがでしたか?
口にする言葉の力は思っている以上に重要なものです。まずは普段の言葉選びからポジティブに変えていって、お金が逃げない体質をつくっていきましょう。