毎日の買い物で貯まっていくレシート。
実はこのレシートには多くの情報が載っているのです。何時、どこで、何を、いくらで買い物したか? マーケティング戦略としては、欲しい情報が満載です。このレシートを1枚10円で買い取るサービスがはじまりましたが、なんとその開発者は現役の高校生であることも話題になりました。今回は、このレシート買取「ONE」についてと、レシートを使うビジネスについてお伝えしていきます。
「one」リリース資料より
「ONE」レシート買取サービスとは
基本的には手続きは簡単、アプリをダウンロードしてレシートを撮影して送るだけ。1枚10円で買い取りますというサービスをはじめたところ予定を上回るレシートが殺到し、一時サービスを中断せざるを得ない状況になったようです。
現在は再開していますが、売却できるのはガソリンのレシート限定で、1枚1ユーザーのみとのことです。買取価格は30円~100円で、レシート買取の上限設定数に達した場合はサービスを終了するという形に変更となりました。
参考:レシート買取アプリ「ONE」DMM AUTOと連携しガソリンスタンドのレシートを1枚最大100円で買取再会
こちらもすぐ上限に達してしまいそうですね。このアプリONEが注目を集めた理由としては、内容も手軽でお小遣い稼ぎにピッタリということもさることながら、開発したのが高校生だったから。
ワンファイナンシャル株式会社 CEO 山内奏人
高校生でCEOとは凄いですね。
レシート買取アプリONE開発のきっかけ
今回、このレシート買取アプリONEを開発した山内奏人君は、小学6年生の時に中高校生向け国際Rubyプログラミングコンテストで最優秀賞を受賞しています。天才プログラマーとしてマスコミでも取り上げられているので、ご存じの人もいるでしょう。
開発のきっかけについては「身近にあるもので、みんながいらないと思っていても、実は価値あるもの」を探していたとのこと。この価値あるものがレシートでした。出典:ITmediaNews
買い取ったレシートについて多くの企業から問い合わせがあり、商品開発や広告、マーケティングに活用したいという申し出があるようです。高校生CEO山内奏人君の狙いは見事に当たったようですね。
ちなみにこの山内奏人君は「ONE」の前にも「ONE PAY」というカード決済アプリも開発しています。
こちらも簡単で支払いを受ける側がアプリをダウンロードして、支払う側のカードをスマホカメラでスキャンするだけで支払いが完了するというシステムです。カード決済システムと言われるCAT端末も不要するとは、すごい発想ですよね。
今後の山内奏人君の活躍に大いに期待しましょう。
レシート情報がマーケティング情報に
家計簿アプリでレシートを撮影すると代わりに入力して家計簿として反映するアプリ結構ありますね。あのレシート情報もマーケティングに活用しているのです。
この家計簿アプリ「レシーピ!」を開発した大日本印刷はレシート利用者の個人情報を特定できないように配慮した上で企業のマーケティングに活用できるように統計データとして加工しています。
今後は地図データサービスと連携してより高度な統計データにするようです。レシート1枚からいろんなサービスが展開しているのですね。
参考:大日本印刷ニュースリリース
まとめ
毎日の買い物で貰うレシートには多くの情報が入っています。これが新たなビジネスを作るきっかけになるとは、驚きですね。レシートは自分自身や家族の消費を見える化したものです。「レシートいらない」と捨ててしまうのはもったいない。
レシートから自分の家計を見直し、またポイントに変えたり有効活用してみませんか?
年収の2割を貯蓄する!誰でも始められる法則とは