いくつになっても、若々しく美しく。挑戦を恐れない、凛とした人生を歩み続けたいものです。
2014年に世界最高齢のスーパーモデルとして、ギネスブックに認定。名だたる一流ブランドのランウェイモデルやファッション誌のカバーモデルとして、現在も活躍している90代モデルがイギリスにいます。
ダフネ・セルフ著『人生は、いくつになっても素晴らしい』 より、どんなときも人生の現役として輝き続ける素敵な生き方をご紹介します。
美の秘訣はたくさん笑うこと
「若さの秘訣はなんですか?」とよく訊かれます。私は、整形手術もボトックスもしたことがありませんし、白髪も染めていません。そもそも歳を重ねるということに対して、否定的な気持ちがまったくありません。中略
あと、たくさん笑うことも重要。笑顔はシワとりと同じくらい美の効果があると思います。
<014〜015ページより引用>
1950年代にモデルとして活躍。途中ブランクがありつつも、最愛の夫の死後、なんと70歳でモデル復帰をはたしたという著者。
健康であるために気をつけていることは、きちんと食べること、睡眠をとること、エクササイズをすること。何にでも好奇心を持ち、ポジティブに取り組むことで、内面から健康的であることを心がけているのだとか。誰でも年をとるのだから、それを楽しむことが重要なのだと著者はいいます。
たしかに、シニア世代になると、おしゃれや自分を美しく見せることに関心がなくなってしまう人も中にはいますが、それでは自信がなくなる一方。少し頑張って、着飾るべきだと著者は語ります。
94歳の親しい友人が「まだ若いのだから、できるうちに何でもしなさい」と、90代になった著者に対してアドバイスしてくれるというのだから驚きます。
そして、笑うことが何よりも重要なのだとか。人に会わなくてもメイクをきちんとして、いつも笑顔で。美の秘訣は、継続的な毎日の努力と、笑顔でボジティブに生きようとする姿勢にあるのかもしれません。
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70歳でヴォーグのオーディションに挑戦
ロンドンファッションウイークのファッションショーから数週間後、私を「発掘してくれた」レッドオアデッドのスタイリスト、ジョー・フィリップスがヴォーグに行ってみるといい、と連絡してきました。エイジングをテーマにした特集を組むらしいから、私がぴったりではないかというのです。あのヴォーグ!ファッション誌の!
<148ページより引用>
常に前向きに生きているように見える著者ですが、辛い時期もあったのだといいます。夫のジムは、脳卒中を発症。発作を起こしたことをきっかけに、健康状態が元に戻らないという状況に陥ってしまったのだといいます。
著者にとって一番苦しかったのは、この発作以降、夫の性格がすっかり変わってしまったこと。もともとは物静かで控えめであったはずなのに、すっかり、怒りっぽく気難しくなってしまったのだといいます。
やがて、その夫が73歳で亡くなります。長年の連れ合いを失った著者のショックは大変大きなもので、自分の人生も終わってしまったように感じたのだといいます。
愛する人を失った悲しみから、時間をかけつつ立ち直っていった著者。やがて、さまざまなきっかけを素直に受け入れてチャレンジしていくうちに、なんと70歳でヴォーグのオーディションを受けることになります。
新しく始まったモデルの仕事を通じて、人間関係にも大きな変化が。昔からの知り合いに再会するだけではなく、新しい知り合いが増えるのも嬉しいものだといいます。
悲しみを越えて、新しい挑戦をし続ける。人生はいつ、何が起こるかわからないものです。
いつまでも、何でもやってみようという姿勢で
80歳になったら、さすがにモデルの仕事はこなくなるだろうと思っていた著者。実際はその逆で、82歳になった2010年が、一番忙しかった年であったといいます。
「世界最高齢モデル」として注目されたことで、海外に行っては戻り、また出発という日々。常に何でもやってみようという姿勢でいると、自然に人生が輝いていくのかもしれません。
タイトル: 人生は、いくつになっても素晴らしい
著者:ダフネ・セルフ
発行:幻冬社
定価: 1,404円(税込)