知人女性から長年勤めた職場を退職し、九州に引っ越するというラインを頂きました。文末に「結婚しました」と。荷物が運び出された空っぽになったマンションの風景に「スッキリした」という言葉が添えられえていました。
52歳、長い独身生活にピリオドを打ち、これまでの人生を手放したんだなぁと、しみじみと感じました。新しい人生の一歩、結婚。ラインの画面を見ながら、「安泰」という文字が浮かびあがりました。中高年の恋愛が盛んらしいと小耳に挟んだことがありますが分かる気もします。老後を共にするパートナーがいる。ひとりじゃないって心強い。
老後に必要なものは健康とお金とコミュニティ。結婚したことにより小さくても強いコミュニティを形成することができた。老後資金もひとりで準備するより二人の方が断然有利。万が一、夫に先立たれても遺族年金というフォローがある。健康でより良いパートナーシップにとり組めば、人生が充実し経済的には安泰ではないでしょうか。
老後資金は夫婦そろって65歳から30年生きたとすれば総額で2,000万円不足するという。現在の試算で政府がそう唱っているのであって、これが10年先にどうなるのか分からないのでは。
ひと頃は6,000万円必要だと耳にしていましたし、「老後資金2,000万円貯金」数字に惑わされない生き方をしたいなと思っています。夫とは長年別居中。この秋定年したので多額の退職金を受け取ったはずです。住んでいる家は夫名義。戸籍上の夫婦に財産分与はどうなるのか?なんて捕らぬ狸の皮算用で期待するより、自分でお金を生み出す「力」を身につけた方が生きてく上では強いと思っています。
その力を持つことで、「お金」に対する不安を無くすだけでなく、人生の選択肢を増やすこともできると思います。
最近、銀行のデビッドカードを使いキャッシュレス生活に。アプリで振り込み、残高確認をするので、銀行に行くことがほとんどなくなりました。これが一般的に普及すれば銀行の窓口業務は無くなるのでは?と感じています。
AIによって雇用が変わっていく。それまでの当たり前の仕事がなくなり、新しい仕事が生まれていく。そうなると今の仕事もいつまであるかは分からない。そんな時に、自分でお金を生み出す力を備えていたら何とでもなる。「0」を「1」にする力。誰もがインターネットやSNSをする時代。何でもネットで購入できるのであれば、逆に何でも売ることができるといっていいのではないでしょうか。
副業解禁の時代です。好きなことと「お金」を結び付けて考えてみる。はじめは細いパイプでも太くなる可能性だってありえます。細いまま何本も持てば、一つくらい折れても残りがありますし。これからの時代は財布をいくつももつことではないでしょうか。
先日自己啓発書作家である本田健氏の『賢い女性の[お金の稼ぎ方・ふやし方・守り方]』 一生、お金に困らない55のルールという本を購入しました。自分らしい生活をするためのお金の勉強になればと読んでみました。
父が定年退職したのは60歳今から25年以上前です。「これからの人生を好きに生きる!」「どうせ後少ししか生きられない。働き詰めで死にたくはない」と周りの勧めを頑なに拒否して無職に。結局80歳になる年に天命を迎える。働かないでいい経済的自由が何歳から欲しいのか。一生働いてお金を稼いでいくのか。そこを真剣に考えなければなりません。
帯に記された一文「お金と向き合うことからあなたの本当の人生が始まる」まずはそこが肝心なことだと思いました。