
消費税率10%までついに1ヶ月。5年ぶりの消費増税を前に誰しもが、いま気になることが「増税前に買っておくべきもの」。創立17年のお金の学校ファイナンシャルアカデミーで講師として活躍する山本麗子先生に「増税まで1ヶ月!いま買うべきもの・買うべきでないもの」について聞いてみました。
目次
「商品券」「定期券」増税前に購入すべきなのはどっち?
マネラボ編集部:過去の増税時は自分も含め、みんなこぞって駆け込み購入をした記憶があるのですが、今回は「軽減税率制度」など消費落ち込み緩和策も予定されていますよね。今回の増税だからこその「駆け込み購入のコツ」を教えてもらえませんか?
山本先生:わかりました。ではまず、基本事項から確認しましょう。百貨店などで使える「商品券」、これは増税前に駆け込み購入すべきでしょうか?
マネラボ編集部:これは、お得な気がします!!
山本先生:答えはNO、駆け込み購入する必要はありません。というのも、商品券はそもそも非課税なので増税とは関係ないんです。
マネラボ編集部:そうか!確かに。
山本先生:大前提として「消費税が非課税のもの」がある、ということは整理しておいた方がいいですね。では、定期券はどうでしょうか?
マネラボ編集部:定期ですか。これって値上がりするんでしたっけ??買っておいた方がいいのかな…?
山本先生:正解です!定期も増税対象ですよ。
インプラント、AGA治療など自由診療は増税前に受けたい
山本先生:では「インプラント治療」はどうでしょう?前々から治療しようと思っていた、として。
マネラボ編集部:うーん…。そう聞かれるってことは、今しておいた方がいいってことですか??
山本先生:その通り!インプラント治療は自由診療、つまり消費税がかかるものです。増税前に購入した方がいいもの、払っておいた方がいいものの大前提として、「増税に関わらず購入する予定のもの」がまずあげられます。その上で、10月以降にセールなどが行われにくい「値崩れしにくい」もので、「金額の大きなもの」は、増税前の購入をおすすめできますよ。
マネラボ編集部:「値崩れしにくい」×「金額が大きい」×「増税に関わらず購入する」の3つですね!
山本先生:そうそう!歯科矯正、人間ドッグ、あと植毛治療なども自由診療ですので増税対象ですよ!
マネラボ編集部:言われてみると確かに!これは盲点でした。ということは、金額が大きい大型テレビとかも、駆け込み購入した方が良いものなんでしょうか?
山本先生:確かに大型テレビやパソコンなどは金額が大きいので、駆け込み購入を検討される方も多いですね。ただ、いわゆる黒物家電は、新しい型が出てあっという間に2%以上ディスカウントされてしまうこともある、つまり「値崩れしやすい」のも事実です。ここは慎重に検討すべきでしょうね。
マネラボ編集部:なるほど。「値崩れしにくい」は重要な判断ポイントなんですね。
山本先生:そのとおりです!
「軽減税率制度」とは? 飲食料でも外食や酒類は増税対象
山本先生:ではもう少し身近なものも考えてみましょうか。買うと決めているものや定期的に必ず買っているもので、値崩れしにくいものは思いつきますか?
マネラボ編集部:定期的に必ず買っているもの…。うちは犬を飼ってるのでペットフードとかはそうですかね。
山本先生:良いですね!「消費期限が長い」×「値崩れしにくい」×「増税に関わらず購入する」このパターンも駆け込み購入して良いものと言えるでしょう。あとは、普段お使いの基礎化粧品などがディスカウントされにくいものであれば、駆け込み購入を検討するのもありですね。
マネラボ編集部:確かに!腐りにくいものはまとめて買っておくと増税分お得ですよね。そうすると、レトルトカレーとかインスタント麺もいいですよね!
山本先生:あらら。それは、まんまと駆け込み購入失敗のパターンですよ(笑)「軽減税率制度」ってご存知ですか?
マネラボ編集部:そうだ!まんまとひっかかってしまいましたよ。ただこの軽減税率、なんだかややこしいですよね。
山本先生:軽減税率制度とは、対象品目にかかる税率を8%に据え置くというものですよね。対象品目は「飲食料品」と「週二回以上定期購読している新聞」です。だから「飲食料品」であるレトルトカレーやインスタント麺は、そもそも増税対象外なんです。ただし、飲食料品といっても、外食や酒類は増税対象なので注意してくださいね。
マネラボ編集部:お!ということは、晩酌用のビールは増税前に買いだめしておいたほうがいいってことですね!!
山本先生:確かにビールは増税対象です。ただ、あえてお伝えするなら、この駆け込み購入には少し注意が必要です。冷蔵庫に沢山冷えていると、ついもう1本…と手を伸ばしてしまいませんか?消費するスピードが上がってしまい、結局お得にならない場合もありえますよ!
マネラボ編集部:ドキ・・・
山本先生:いずれにせよ、増税前の駆け込み購入は総合的に判断する必要があります。過去の増税時にも慌ててトイレットペーパーを買いだめしたら翌週の特売日の方が安かった、なんてこと、なかったですか?
マネラボ編集部:ありました〜。しかもトイレットペーパーってかさばるから、置く場所に困るんですよね。
山本先生:ですよね。しかも今回の増税では「キャッシュレス決済によるポイント還元」という施策も予定されています。対象のお店で、対象の決済方法を使うことが条件にはなりますが、5%もしくは2%ポイント還元されるとなると、実は10月以降の方が賢く買い物ができる可能性も出てきます。
マネラボ編集部:本当ですね。
駆け込み購入をすべきと判断する基準3つ
山本先生:今回の増税では「見極め」が何より大切です。繰り返しますが、駆け込み購入を判断するポイントとしては、
①増税に関わらず購入するもの
②「金額が大きい」×「値崩れにくい」
③「消費期限が長い」×「値崩れしにくい」
になりますよ!「軽減税率制度」や「キャッシュレス決済によるポイント還元制度」についても基本事項をおさえて、賢くお買い物をしていきましょうね!
<今日の学び>
・基本的には焦らなくてOK!総合的に冷静なジャッジを。
・増税前に買うと良いものは「増税に関わらず購入する」「高額で値崩れしにくい」「消費期限が長い」
・飲食料品は軽減税率対象。外食やお酒は対象外だが、買いだめによる飲み過ぎには注意!
ファイナンシャルアカデミー
「すべての人に、お金の教養®を。」を理念に、2002年の創立以来23年間で80万人超が、家計管理から資産運用・ライフプランニングまで、人生と社会を豊かにするお金との付き合い方を学んでいます。初心者向けの定番「お金の教養講座」や「投資信託入門セミナー」などを開催する。