旅先で覚えのない電話番号から着信が続けてあり、出てみると一番よく使うカード会社からでした。「中道様のクレジットカードについての利用確認をさせていただきたいので・・・。」と丁寧な言葉使いの女性。最近は電話の詐欺も横行しています。もしやこれは振り込み詐欺ではないかとスマホを持つ手に力が入りました。
「はい。大丈夫です。」
「9月4日に〇〇とういう会社でクレジットカードの登録をなさいましたか?」
電話を受けた日が9月10日でした。たった6日前ですが、その日の行動をにわかに思い出すことができませんでした。仕事で決済することが多くて、クレカ情報登録を結構していたのです。ただ会社名に覚えがありませんでした。
「登録したかどうかの記憶がありません。」
「でも、2日前に出張旅費をクレカ払いにしようとして、いくらやってもはじかれて別のカードで切りました。」と答えました。何だか変だな?と思い不正利用の確認のためカードの残高確認をしたら枠は余裕で残っていたので安心していたのです。実はカード会社が4日の利用を不正と疑いカードは止られていたのでした。
「はぁ、そういうことでしたか。その後カード情報を登録してクレカ払いにしたものはすんなり通ったのですが?」というと
「それは××会社様で△△円のお支払でしたね。」とドンピシャの利用額を伝えられて、カード会社からの電話なんだと再認識。ここで不正利用が現実的に思えたのです。
まだ何かを買われたわけではない。買う前に諦めたのかもしれません。しかし気味が悪いことこの上ないです。そして実は同じカード会社で今回2回目の不正利用でした。前回は10年以上前のこと深夜のネットショッピングで何度もカード情報を入力していて20万円ほどの電化製品を購入されていたのです。勿論支払いは免除されています。
さて、誰がどんな目的で、どういうルートでカード情報を手に入れたのなど質問しても分からないだろうと思い聞きませんでした。クレジットカードの不正利用は日常的に起きており、きっと知的犯とカード会社のイタチごっこ、もぐら叩きゲームのようになっているのではないかと想像できます。大切な個人情報に関しては漏れてないことを願うばかりでした。
その後カードの再発行手続きとなったのはいいのですが、このカード、わが家の支出を一手に引き受けており、公共料金、携帯電話、生命保険掛け金、通信料etc.全て引き落としカード番号変更届を出さなければいけません。一番の被害はこの手間ではないかしら、と思うくらい憂鬱です。
これを機にクレジットカードの利用をやめますか?答えはノーです。
現金のみで生活すると財布の中身を気にしなくてはいけないし、ATMにおろしに行かなきゃならないのです。しかも年間4万円分ほどのポイントがつかなくなるのも楽しみが一つ減り困ります。今回の旅先でのカード停止でも困らなかったのはデビットカードを持っていたからです。キャッシュレスの便利さに魅了されてしまって財布の中身はわずかなお札のみ。固定費はクレジットカード払いにして、普段はできるだけデビッドカードで支払うことにしています。デビットカードなら銀行アプリで利用ごとにお知らせが届き、不正利用の即対応ができるのも利点です。
クレジットカード利用はネットショッピングのみで、怪しい店舗や通販サイトを利用しないことを厳守しようと思います。「おや?」と思う第六感を見過ごさず、そういう時には買わないという選択をしたいと思います。
定年後のセカンドステージを考える!『オンナの定活セミナー』はこちら
クレジットカードを不正利用された場合
2019年9月15日
この記事のライター
中道あん
Ameba公式トップブロガー。「女性の生き方ブログ!50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。https://ameblo.jp/aroundfifty50/
45歳で再就職し自立。2男1女は成人し、要介護2の実母は有料老人ホームで暮らす。同世代の女性に向け日々の暮らしのあれこれをブログに綴り、実りある人生を歩んでいけるようなライフスタイルを発信。著書に50代、もう一度「ひとり時間」(KADOKAWA)。
2019年2月フリーランスに転身。Eittoness美人のブログ塾やセミナー、Eittoness美人be塾を開講。https://peraichi.com/landing_pages/view/eittoness