
投資信託を選ぶ際、「どのファンドが良いのか?」と迷う方は多いでしょう。
しかし、投資資金や目的は人それぞれ異なるため、万人にとっての「良い投資信託」は存在しません。
そこで今回は、自分にとって最適な投資信託を選ぶための2つのポイントをご紹介します。
Contents
良い投資信託を選ぶ2つのポイント
投資信託を選ぶ際には、以下の2つの指標をチェックすることが重要です。
- 1.騰落率
- 2.標準偏差
この2つを理解することで、リターンとリスクのバランスを考えながら、自分に合った投資信託を選ぶことができます。
① 騰落率:ファンドの成績をチェックしよう!
騰落率とは、ある期間における価格の変動率のことです。
例えば、「過去3年間で+30%の騰落率」という場合、その期間において投資信託の基準価額が30%上昇したことを意味します。
【騰落率を見る際のポイント】
- 短期的な数値ではなく、3年・5年・10年など長期的な推移をチェックする
- 同じカテゴリーのファンドと比較する(例:日本株ファンド同士、米国株ファンド同士)
- インデックスファンドとアクティブファンドの違いを理解する
騰落率が高いほど良いように思えますが、それだけでは判断できません。次に説明する「標準偏差」を組み合わせて見ることが重要です。
② 標準偏差:リスクを数値で確認しよう!
標準偏差とは、価格変動のブレ(リスク)の大きさを示す指標です。 値が大きいほど価格の変動が大きく、リスクが高いことを意味します。
【標準偏差のポイント】
- 標準偏差が大きい=価格変動が大きい(ハイリスク)
- 標準偏差が小さい=価格変動が小さい(ローリスク)
- 騰落率が高くても標準偏差が高すぎる場合は、リスクが大きい可能性がある
例えば、AファンドとBファンドの騰落率がどちらも+30%だったとしても、標準偏差が違えばリスクの大きさは異なります。
| ファンド | 騰落率(3年) | 標準偏差(3年) |
|---|---|---|
| Aファンド | +30% | 10% |
| Bファンド | +30% | 20% |
この場合、Aファンドの方が価格のブレが小さく、安定して成長している可能性が高いと判断できます。
標準偏差は、リスク許容度に応じた投資判断をする際に役立ちます。
▼リスクを取れる人(攻めの投資)
→ 標準偏差が高いファンドを選ぶのもアリ
▼リスクを抑えたい人(守りの投資)
→ 標準偏差が低いファンドを選ぶ
【まとめ】騰落率と標準偏差をセットで見ることが大切!
投資信託を選ぶ際には、「リターン(騰落率)」だけでなく、「リスク(標準偏差)」もチェックすることが重要です。
✅ 騰落率が高いかどうかを確認する
✅ 標準偏差が高すぎないかをチェックする
✅ 自分のリスク許容度に合ったファンドを選ぶ
この2つのポイントを押さえることで、単なる「人気の投資信託」ではなく、自分に最適な投資信託を見つけることができます。
投資は長期的な視点で考えることが大切です。自分の投資目的に合ったファンドを選び、資産形成を進めていきましょう!
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ファイナンシャルアカデミー認定講師/ファイナンシャルプランナー/相続診断士
大手証券会社で資産運用業務に従事する中、顧客目線の中立的な金融経済教育に意義を感じファイナンシャルアカデミーに参画。専門知識と親しみあるキャラクターを活かし、授業のみならず各種メディアでも活躍中。