
資産形成を考えるうえで、「投資信託」と「株式投資」のどちらを選ぶべきか悩む方は多いでしょう。そんな方にぜひ知ってほしいのがETF(上場投資信託)です。
ETFは投資信託と株式投資の良いとこ取りをした商品であり、長期の資産形成にも活用できます。
今回は、ETFを「投資信託のように使う方法」と「株式投資のように使う方法」の2つの視点から、そのメリットや活用法を解説します。自分の投資スタイルに合った方法を見つけて、賢く資産運用を進めましょう!
また、次の動画では、より詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
ETFとは何か?

ETF(ExchangeTradedFund)は、証券取引所に上場している投資信託のことを指します。投資信託のように複数の銘柄に分散投資しながら、株式のようにリアルタイムで売買できるのが特徴です。
ETFの主なメリットは以下の3つです。
✅分散投資ができる(リスク分散が可能)
✅株式のように売買ができる(リアルタイムの取引が可能)
✅手数料が比較的低い(一般的な投資信託よりもコストを抑えられる)
この特性を活かして、ETFを投資信託のように使うか?株式投資のように使うか?という視点で考えてみましょう。
ETFを「投資信託のように」使う方法
ETFを投資信託のように活用する場合、長期の資産形成を目的として積立投資を行うのがおすすめです。
【活用ポイント】
①インデックス型ETFを活用する(日経平均やS&P500などに連動するETFを選ぶ)
②毎月一定額を積み立てる(時間分散でリスクを抑える)
③長期保有で資産を育てる(複利効果を活用)
この方法は、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)との相性も良く、将来の資産形成に適しています。
ETFを「株式投資のように」使う方法
一方で、ETFを株式投資のように活用する方法もあります。こちらは短期売買や配当狙いの投資に向いています。
【活用ポイント】
①価格の変動を見ながら売買する(タイミングを見て利益を狙う)
②高配当ETFを選ぶ(定期的なインカムゲインを得る)
③セクターETFで特定の業界に投資する(IT、ヘルスケアなど特定のテーマに集中投資)
短期的な値上がりを狙いたい場合や、配当収入を重視したい場合は、こちらの活用方法が適しています。
【まとめ】自分の投資スタイルに合ったETF活用を!
ETFは、投資信託と株式投資のメリットを兼ね備えた便利な金融商品です。
「コツコツ長期投資をしたい方」
→投資信託のように積立投資
「積極的に売買したい方」
→株式投資のように短期売買
自分の投資スタイルに合ったETFの活用方法を選び、賢く資産を増やしていきましょう!

ファイナンシャルアカデミー認定講師(投資信託スクール専任講師)/ファイナンシャルプランナー/相続診断士
大手証券会社で資産運用業務に従事する中、顧客目線の中立的な金融経済教育に意義を感じファイナンシャルアカデミーに参画。専門知識と親しみあるキャラクターを活かし、授業のみならず各種メディアでも活躍中。