株は土日でも取引できる?PTS取引は可能?

株は土日でも取引できる?PTS取引は可能?休日・夜間の取引時間をわかりやすく解説!

2025年12月4日

株は土日でも取引できる?PTS取引は可能?

「株は土日でも取引できるの?」「PTSなら日曜日でも取引できる?」
こんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

平日の昼間は忙しく、夜間や休日に取引したいと考える人にとって、
土日や祝日でも株の売買ができるのかは重要なポイントです。

結論から言うと、土曜日・日曜日・祝日は株のリアルタイム取引は不可。
PTSでも取引はできません。

  • 土日・祝日は取引所が休み → 通常取引は不可
  • PTS(私設取引システム)も休日は稼働しない → 取引不可

ただし、翌営業日に実行される“予約注文”は土日でも可能です。

土日・祝日:株取引はできない理由

株式取引は、主に東京証券取引所(東証)などの取引所を通じて行われます。そのため、取引所が休業となる土日・祝日は売買が停止します。

東証の休業日は以下の通りです。

  • 土曜日
  • 日曜日
  • 祝日
  • 年末年始(12/31〜1/3)

休日に注文を出しても、実際の取引が成立するのは翌営業日になります。

平日の取引時間(通常取引)

東京証券取引所の取引時間は次のとおりです。

区分 取引時間
前場 9:00〜11:30
後場 12:30〜15:30

平日の昼間のみリアルタイム取引ができます。

PTS取引なら夜間も取引可能(ただし土日は不可)

平日の取引時間外に売買したい人の選択肢が、PTS(私設取引システム)です。
PTSは証券会社が提供する独自の売買システムで、取引所を介さずに売買できます。

証券会社別 PTS取引時間・対応市場

証券会社 PTS市場 デイタイム ナイトタイム
SBI証券 SBI PTS 8:20〜16:30 17:00〜23:59
楽天証券 JAX / JNX (J-Market) 8:20〜16:00 17:00〜23:59
松井証券 J-Market 8:20〜16:00 17:00〜翌02:00

※いずれも平日限定。土日・祝日はPTSも稼働しません。

PTS取引のセッション別ルールと受渡し

PTS取引は、通常の取引所取引(東証など)とは異なり、独自のルールが設定されています。

  • デイタイム(日中): 通常のPTS約定、決済は約定日+2営業日。

  • ナイトタイム(夜間): 約定は夜間、決済は約定日+3営業日となるケースが多い。
    (※通常の取引より決済日が1日遅れるため、権利付最終日の夜間買付では株の権利を取得できないことに注意。)

  • 未約定注文: 各セッション終了時に失効(取消)される場合あり。

  • 土日・祝日: 注文は可能(翌営業日に執行)、取引は不可。

夜間PTS取引のメリット・デメリット

メリット

  • 仕事帰りの夜でも取引できる
  • 臨時ニュースを反映しやすい
  • 平日昼間に時間がない人でもチャンス拡大

デメリット

  • 板が薄く、想定価格と離れたところで約定する可能性
  • 出来高が少なく、流動性リスクがある
  • 夜間PTSの約定後の決済は翌営業日+3日など、受渡しが遅い

夜間PTS取引の手数料・コスト

  • 楽天証券:夜間PTSでも追加手数料なし(通常手数料コースで利用可能)
  • SBI証券:「ゼロ革命」対象ならPTS取引の手数料が無料

コスト面では平日昼間とほぼ同等だが、流動性リスクによる実質コストに注意

土日・祝日 × 株取引 × PTS の早見表

やりたいこと 土日・祝日 できる?
通常取引(東証) × できない
PTS取引 × できない
予約注文 翌営業日に実行
注文変更・取消 注文は可能だが約定せず

よくある質問(FAQ)

Q:日曜日でも株は買えますか?
→ 買えません。約定は翌営業日になります。

Q:日曜日にPTS取引はできますか?
→ できません。PTSも休日は停止します。

Q:土日に注文を出したらどうなりますか?
→ 翌営業日の市場オープン時に注文が発注されます。

Q:夜間ならいつでも取引できますか?
→ 平日のみです。土日・祝日は夜間でも取引不可です。

Q:PTSで信用取引はできますか?
→ 一部証券会社では可能ですが、夜間(ナイトタイム・セッション)では取引できません。信用取引のPTS注文は平日日中(東証の取引時間と同じ)のみ可能です。(※証券会社による)

PTS夜間取引を使った実践例

  • 仕事帰りにPTSナイトタイムで買付 → 売買が成立した日付を約定日とし、約定日から3営業日後が受渡日となります。
  • 金曜日夜にPTSで取引価格を確認し、通常取引で指値売却 → 翌営業日(月曜)の注文として処理されます。
  • 夜間PTSの板を確認して指値注文 → 流動性リスクを回避できます。

【まとめ】土日・祝日は取引不可。平日はPTSで取引時間を広げよう

  • 土日・祝日は通常取引もPTSも不可
  • 予約注文は24時間いつでも可能
  • 平日の夜間はPTSで取引可能
  • 証券会社別のPTS時間・制度を確認し、リスクを理解した上で活用

平日昼間の取引時間に縛られず、自分の生活に合わせて株取引を行うことが重要です。

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この記事のライター
小野原 薫
小野原 薫
ファイナンシャルアカデミー認定講師/ファイナンシャルプランナー/相続診断士
大手証券会社で資産運用業務に従事する中、顧客目線の中立的な金融経済教育に意義を感じファイナンシャルアカデミーに参画。専門知識と親しみあるキャラクターを活かし、授業のみならず各種メディアでも活躍中。

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