【お金トレンド調査】緊急事態宣言から半年「コロナ禍での株式投資のリアル」を個人投資家に調査

2020年10月5日

「結局、利益は増えた?減った?」「ウィズコロナ時代、これからの注目は?」
株式投資を行う20〜60代の個人投資家157人に調査を実施


新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が東京など7都府県に4月7日に発令されて半年。日常生活が大きく変化する中、株式市場にも2月末のコロナショックを皮切りに様々な動きがありました。総合マネースクールであるファイナンシャルアカデミー(本社:東京都千代田区、代表:泉正人、以下当校)はコロナ禍で株式投資を行う個人投資家の実態を把握するため、当校の現役受講生である20〜60代の男女157人に対し「コロナ禍の株式投資に関する意識調査」を実施しました。

 

〈この調査でわかること〉
■コロナ禍で、約半数が「投資額を増やした」
■コロナショックを乗り切り、47%が「利益増」で「損失増」を上回る
■コロナだからこそ、投資をやっていて良かった!
「自宅にいながら収入確保」「本業収入への打撃分を補填できた」の声
■ウィズコロナ時代、個人投資家が今後注目することは、
「ワクチン開発」「行政のデジタル化推進」「リモート生活による経済行動の変化」など


■個人投資家の7割はコロナ禍で投資額に変化!投資額「増」は約半数

「コロナ禍であなたの投資総額はどう変化しましたか?」という質問に対して、減らした人が25%、変わりなしが29%であった一方、投資総額を増やした人は全体の47%と、コロナ禍を「積極的な投資をするチャンス」だと捉えた人が多かったことがわかりました

Q. コロナ禍であなたの投資総額はどう変化しましたか?
A. 増やした=21%、やや増やした=26%、変わりなし=29%、やや減らした=15%、減らした=9%

 

■コロナで利益は増えた?減った?「利益増」が「損失増」を上回る

「コロナ禍で、あなたの投資全体の損益状況はどのように変化しましたか?」という質問では、利益増は47%、損失増は33%であることがわかりました。コロナショックという大暴落がありながらも、時代の変化をチャンスに変え、利益を獲得した個人投資家が半数近くいることが明らかになりました。

Q. コロナ禍で、あなたの投資全体の損益状況はどのように変化しましたか?
A. 利益が増えた=16%、やや利益が増えた=31%、変わりなし=20%、やや損失が増えた=18%、損失が増えた=15%

 

■コロナで実感!投資の強み「本業収入減でも安心」「悲観的環境もチャンス」

コロナ禍で「投資をやっていてよかった」と感じたことを記述式で尋ねたところ、「利益の増大」「本業以外の収入源があることへの経済的・心理的安定」「個人投資家としての成長」などが挙げられました。また、外出自粛を「自宅での投資時間増だとポジティブにとらえられた」といった声もありました。

■コロナ禍で「投資をやっていてよかった」と感じたこと(一部抜粋)

【利益の増大】
・暴落した銘柄を安く購入し利益を上げることができた。
・世間的にはコロナ不況と言われている状況でも、教わったノウハウに沿ってウォッチしていた銘柄は上がった。
・コロナ関連の株式を買うことができた。
・暴落時に利益を取ることができたと同時に、この先の経済不安の中でも資産を増やす術があるのだと気付けた。
【本業以外の収入源確保】
・収入が減少しても、もう一つの収入があると思うと安心感がある。
・コロナの影響に伴う業績悪化を受け、残業抑制で収入が減少してしまったが、それを投資で補うことができた。
・コロナで仕事がストップした時に投資で利益が出ると、生活面以上に精神的に助けられることを実感した。
・芸人+アルバイトだったがコロナで仕事がゼロに。しかし成長分野を信じて投資した結果、収入は以前の倍に。
【個人投資家としての成長】
・歴史に残る相場に参加したことで利益もでき、感情で動かず冷静に判断することを学んだ。
・金融政策・財政政策がいかに株価に影響を与えるか、といったことを体感できた。
・総悲観に思えるパンデミックの中でも、伸びる業種の存在に気付き、社会を見る目が複眼的に養われたと思う。
・世界の政治経済を、改めて勉強するようになった。
【その他】
・在宅勤務になり、投資に費やす時間が増えた。
・投資をしていたのでダラダラ過ごすことがなかった。
・外出せず自宅に居ながらでも、収入が得られた。
・投資で身につけた決算短信を読む力が、仕事に役立っている。

 

■ウィズコロナ時代、投資家は「生活様式の変容」「テクノロジー活用」に注目

ウィズコロナ時代に「投資家として注目していること」を記述式で尋ねたところ、ワクチン開発や各国の金融政策の動向をはじめ、リモートワークやオンラインサービスなど生活様式の変容に伴う新たなサービスの出現やテクノロジー活用への注目が挙げられました。

■​ウィズコロナ時代に「投資家として注目していること」(一部抜粋)

【コロナ関連】
・ワクチン開発
・第二波での買いタイミング
・各企業がコロナに適用できるかどうか
・コロナを商機にした業界・企業の発掘
【金融政策の動向】
・アメリカの経済指標
・各国通貨や仮想通貨の動き、お金の価値
・日銀の5~6兆円に及ぶ、ETF買いの今後の動向
【生活様式の変容・テクノロジーの活用】
・リモートワーク関連
・サイバーセキュリティ
・オンライン診療、医療の変化
・行政サービスのデジタル化推進
・5G
・DXの次にくる非接触社会の技術
・IT系人材の確保がどうなるか
・在宅でも楽しめるサービス

 

■コロナで感じた「リスク管理」「勉強」「感情コントロール」の必要性

コロナ禍で投資家として必要だと改めて感じたことを記述式で尋ねたところ、「リスク管理」「基本の知識や学び」「感情コントロール」に関する意見が多く挙げられました。予測しづらい状況下だからこそ、知識をもとにした客観的な判断や冷静な行動の重要性を再認識した投資家が多かったようです。

■コロナ禍で改めて「投資家として必要だ」と感じたこと(一部抜粋)

【必要なスキルや行動】
・徹底したリスク管理
・四季報やチャートなどの客観的データで判断すること
・1つ1つの銘柄をしっかり定性分析すること
・損切りのタイミングの見極め
・成長分野の早期発掘
・投資の基本をちゃんと勉強すること
・常に学びを止めないこと
・膨大な情報の中から、信じられる情報を見つけ出すこと
・ニュースを深く読み解く力
【必要なマインド】
・感情コントロール・一喜一憂しない
・明るい日本の未来のために、何が必要かを考える
・長期的視点
・自分自身の判断基準を持つ
・ルールを守り、直感で動かないこと
・継続すること・やめないこと
・周りに流されない精神力と判断力
・相場を待つ忍耐力
・ピンチこそチャンスと捉えること

 

■ウィズコロナ時代の株式投資/専門家コメント(当校株式投資スクール講師)

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藤川 里絵/Rie Fujikawa(個人投資家・ファイナンシャルプランナー)

消費者目線で楽しみながら成果をあげる投資スタイルにファンも多い。著書に『月収15万円からの株入門 数字オンチのわたしが5年で資産を10倍にした方法』など。メディア出演経験多数。

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〈コメント〉
会社四季報秋号では、ドラマティックな企業の奮闘がたくさん見受けられましたが、企業にとってのピンチがチャンスであるのと同様に、投資家にとってもまさにピンチはチャンス。チャンスを手にするためにも、絶え間ない相場観察、銘柄分析、リスク管理の徹底、そしてあきらめないことと株式投資を楽しむことが重要です

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戸松 信博/Nobuhiro Tomatsu(個人投資家・グローバルリンクアドバイザーズ株式会社  代表取締役)

1995年からいち早く中国株に注目し、独自の投資研究を積みつつインターネット上で中国株専門の情報配信を開始。詳細で的確な分析が口コミで広がり、購読者は3万人以上にのぼる。

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〈コメント〉
株の儲けは我慢料・・・授業で紹介した故邱永漢先生のお言葉を実感した受講生も多かったのではないでしょうか。今はコロナ禍の金融相場で投資が難しいところではありますが、毎年のアノマリーとしては8~10月は調整しやすいタイミングですから、しっかりと相場を観察し、自分なりの投資を行っていくことが大切です。

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森口 亮/Makoto Moriguchi(個人投資家・テクニカルアナリスト)

年間約5000名に講演を行う株式投資講演のプロ。5秒でできる銘柄見極めテクニックなど実践的なスキルにも定評があり、メディア出演も豊富。

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〈コメント〉
前例のないコロナ禍の相場に対して、損切りについてきちんと考えることは重要なことです。今回の相場で資産を増やせた方も、残念ながら資産を減らしてしまった方も、改めて「金融政策の株式市場への影響」に注目して分析することで、同じようなショック安を大きなチャンスに変えられると言えるでしょう。

 

〈調査概要〉

調査テーマ :「コロナ禍の株式投資に関する意識調査」
調査方法: インターネットによるアンケート調査
調査対象: ファイナンシャルアカデミー現役受講生のうち、個人投資家として株式投資を行う男女157名
年齢構成:20代 8%、30代 26%、40代 32%、50代24%、60代10%
男女比:男性57%、女性43%
属性:会社員70%、個人事業主7%、会社経営者/役員7%、アルバイト6%、主婦主夫5%、無職5%
調査実施日 :2020年9月18日(金)〜2020年9月24日(木)

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