「お金原論」という、新しい学問。

■「お金」とは何かーー。このシンプルな命題に、現代の視点から向き合おうというのが本書の全てである。■「お金」という軸を通じて自分自身をニュートラルに見ることができれば、他責による不平不満がなくなり、自分を客観的にコントロールできるようになり、ストレスのない人生を送ることができる。■「お金」という軸を通じて信用経済の本質を知ることができれば、目の前の収入を増やすことができるだけでなく、社会に大きな影響を与える人材となることができる。■1人ひとりが「お金」という軸を通じて世の中を捉えるようになれば、社会問題として顕在化しているさまざまな歪みをなくすことができ、あるべき未来を見つけ出していくことができる。■すべての読者が、本書を通じ、お金の本質に気づき、お金との向き合い方、世の中の捉え方に揺るぎない指針を築くことで視界がクリアになり、人生をもっともっと楽しめる人になっていくことーーそれが私の願いだ。

泉 正人

泉正人(著) 東洋経済新報社 2016年7月22日発売

・Amazonランキング 発売第1週から多くのカテゴリで1位を獲得!
ー ビジネス・経済 1位
ー 経済学・経済事情 1位
ー 経済学 1位
ー 家事・生活の知恵 1位
ー 家計管理・貯蓄 1位
ー 投資・一般読みもの 1位
・日本経済新聞の書評欄 「目利きが選ぶ3冊」に取り上げられました!
(2016年8月4日・夕刊)
・ブックファースト新宿店 ビジネス書ランキング 1位!
(2016年8月1日〜2016年8月7日)
・文教堂書店浜松町店 ビジネス書ランキング 1位!
(2016年8月14日〜2016年8月20日)
・拓殖大学の講座にて「お金原論」が教材として採用されました!

推薦者の声

吉越 浩一郎氏

トリンプ元社長、吉越事務所代表

「お金なんて」と思っていた自分が恥ずかしくなった。
「お金とは自分の信用そのものである」ことが理解でき、お金の「素養」を「教養」にまで高める必要性に深く納得した。

楠木 建氏

一橋大学院国際企業戦略研究科教授

お金は手段である。目的ではない。そんなことは誰もが分かっている。それでもお金を目の前にするとたちまち目的にすり替わってしまう。 お金は「手段の目的化」の王様だ。なぜそうなるのか。誰もが持っていて、毎日見ていて、稼いだり使ったりしているお金、それが本当のところ何なのかを知らないからだ。お金とは何かをひとたび知れば、本来の目的に正面から向き合うことができる。余計なことで思い悩むこともなくなる。そこに本書の価値がある。

竹中 平蔵氏

慶応大学名誉教授

お金は「生き物」だ。時代の中で縦横無尽に姿を変える。人々の感情によっても姿を変える。社会の中で自助自立を培うことは、この生き物を上手に取り扱えるようなること同義だ。
自立した人生を歩みたい人、本物のリーダーを志向する人、社会に貢献したい人ーーすべての人に「お金とは何か」について徹底的に議論された本書を薦めたい。

三田 紀房氏

漫画家

超面白い!これまでインベスターZでもお金の歴史篇としてお金とは何かを伝えてきた。今あるお金について書かれた本の決定版と言っても過言ではないくらい、本書は気づきに満ちているが、いくつかのポイントに...
[続きを読む]

佐渡島 庸平氏

株式会社コルク 代表取締役社長

お金は道具でしかない。自分の目標を実現するための道具。でも、多くの人は、お金を道具として使うときの使い方が分からなくて、お金稼ぐことを目標にしてしまう。お金が道具って、どういうこと?どうすれば、道具としてうまく使えるのかを教えてくれるのが、『お金原論」だ。

辻 智佐子氏

城西大学 経営学部 マネジメント総合学科 准教授

近代日本資本主義の父・渋沢栄一は、明治時代、人々の心の中に根強くあった「賤商意識」を払拭し、日本経済の発展に貢献した。当時渋沢が問題視した「賤商意識」は、現在では「賤金意識」と言えるのではないだろうか。本書は、この「賤金意識」を改め、お金と真正面から向き合うことの大切さを筆者の貴重な体験を通して学べる、哲学書である。

Contents

はじめに

[第1章] お金は信用を見える化したもの

  • 1) お金は今や単なる「数値」にすぎない

    お金を扱うこと。それは、数値をコントロールすること
  • 2) お金は信用を見える化したもの

    「信用」とはいったい何か
    頑張っても報われない理由を悟った日
  • 3) 収入は信用を数値化したもの

    結果を出す人は収入が上がるという必然
    結果には、その結果をもたらした原因がある
  • 4) マーケットの選択眼で結果としての収入が異なる

    信用がないのにお金を持っている人がいるのはなぜか
  • 5) お金と向き合うことは、自らの信用と向き合うこと

    人間的信用と経済的信用
    学歴社会がなくならない本当の理由

[第2章] お金はあなたを映す鏡

  • 1) お金はその人そのものを映し出す

    思考と行動がバランスシートを形成する
  • 2) 自分のお金から目を背けるな

    預金通帳は社会人としてのお金の「履歴書」
  • 3) お金の悪しき生活習慣

    かかってはいけない「お金の生活習慣病」
    代表的な5つの「お金の生活習慣病」
  • 4) 質素・倹約だけが「美徳」ではない

    節約と引き換えに失っている大切なもの
    先入観を脱ぎ捨てる

[第3章] お金とは何か

  • 1) お金とはそもそも何なのか

    大好きなのに思い出せない
  • 2) お金の3つの機能

    機能その1モノやサービスと交換する手段としての機能
    機能その2価値を測る尺度としての機能
    機能その3価値を貯蔵しておくための機能
  • 3) お金の歴史

    「改鋳」という転機
    中央銀行の誕生
    金本位制の時代へ
    金本位制の落とし穴
    ニクソン・ショックと金本位制の終焉
  • 4) お金は時代とともに進化する

    人類はまだお金の扱い方に慣れていない
    企業がM&Aで「買って」いるもの
    お金の本質を学ぶことの重要性
  • 5) お金が人生にもたらすもの

    欲求を制御するもの
    活かすも殺すも使う人次第
    4種類の「お金と幸せの関係」
    ブータンに見る「幸せ」の定義

[第4章] 7つの「お金の教養」

  • 1) 「お金の教養」とは何か

    「お金の教養」の7つの要素
    「教養ある生き方」へ
  • 2) お金の教養その1 考え方

  • 3) お金の教養その2 貯め方

    「2割貯蓄」から始める
  • 4) お金の教養その3 使い方

    「節約」は必要か
    高額の買い物こそ「使い方」が重要
  • 5) お金の教養その4 稼ぎ方

    価値と価格を見極める
    その「価値」を構成するものは何か
    付加価格を生み出せばビジネスになる
    価値と価格を見極める5つのSTEP
    時間連動からの脱却
    スパイキーな能力を高める
    得意なところを伸ばすことに投資する
  • 6) お金の教養その5 増やし方

    お金と共働きをする
    リスクの本質
    フロー収入とストック収入
  • 7) お金の教養その6 維持管理

    借金の返済の仕方にも「教養」がある
    「期限の利益」に目を向ける
  • 8) お金の教養その7 社会還元

    「魚の釣り方を教える」という社会還元
    「自由」そして「ゆとり」とは

[第5章] お金の教養にはSTAGEがある

  • 1) お金の教養STAGEとは何か

    世界の見え方はSTAGEごとに違う
    経験がなければ違和感も生まれない
    相手のお金の教養STAGEを意識する
  • 2) お金の教養STAGEの「5つの段階」

  • 3) 自分のお金の教養STAGEを知る

  • 4) お金の教養STAGEを高める方法

    STAGEに見合った行動をとる
    流される力
    山の頂上からは下がすべて見える
    STAGEに「思考信託」をする
    情報を正しく扱える力
    分散から集中、そして再び分散へ
    B/SとP/LをイメージしながらSTAGEを高める
    STAGEと時間の関係
    ないない尽くしの老後と、あるある尽くしの老後
    「生涯予算制約」に縛られない人生に向けて

[第6章] お金と人格

  • 1) 金は人格なり

    教養のあるお金の使い方が人格を作る
    積み上げはコツコツ、落ちるときは一瞬
    SNSで信用は世界に共有される
  • 2) 他人のお金の使い方にこそ人格が出る

    短期的な「得」と引き換えに失っているもの
    日常生活での相手の得を考えて動く思考習慣をつける
  • 3) 「自責」が人格を育てる

    「消費者保護」が他責思考を育てる
    逆境の中でこそ人格が育つ
  • 4) 人生の質と大きさは「仲間」で決まる

    STAGEを上げれば成長し合える仲間と出会える
    パートナー探しとお金の教養STAGE
    信用の3つのレベル
  • 5) 社会に自分を還元するということ

    「自分資産」という社会還元
    自給自足と経済社会
    資産を社会に回すという社会還元
    人に求められる時間