
私はよく、「幸せそうに見える。一緒にいて楽しい。安心する。と言われます。特別意識して何もしていないのですが、何故かなあ と考えてみました。
私は、“幸せ” を意識して生きていたのかも知れません。どうすれば私が幸せでいられるかしらと自問自答することが多々ありました。
今年2月から4月まで、ファイナンシャルアカデミーの「定年後設計スクール」を受講したのもこの“幸せ”が関係していて、「夫の定年後」も、今までのように幸せでいられるか、不安を感じたことがキッカケの1つでした。
夫の定年後に起こる、妻の“うつ病”
私の夫が今年の3 月に定年を迎えたのですが、私の心配事の一つに、夫の定年後に起こる妻の“うつ病”がありました。
「私は大丈夫だろうか。」
具体的にこの“うつ病”を説明すると、定年後夫が毎日家にいる生活が負担となり、妻が心身の不調をきたし 挙げ句の果てに“うつ病”になってしまうというものです。もし 私がそのようになってしまったら困ります。
夫の視点で考えてみる
自分のことばかり考えていても埒があかないので「夫は定年をどう考えているのだろうか」「定年を迎える夫本人の気持ちはどうなのか」と、ちょっと視点を変えて考えました。
長年ずっと続けてきた仕事が定年を境にスパッとなくなってしまう。自身の年齢が高くなっている。次の仕事も決まっていない。さぞかし不安だと思いました。
私も仕事を辞めた経験がありますが、その時は出産が理由でした。 その時の私はまだ 若かったし、赤ちゃんが生まれるという希望、楽しみがありました。それに、夫が経済的に支えてくれていました。
同じ離職でも雲泥の差があります。夫も私以上に不安なことは想像できましたが、一般の男性はそのような不安を妻に対してあまり口に出さないようです。
丁度その頃、私が出席したシニアが集まる会でも、不安を抱えた定年男性が、私が推測したような悩みを打ち明けていました。やはりそうなんだ。男性達も定年を迎えるのが不安なんだと実感しました。 「夫に優しくしてあげなくては」と心でつぶやきました。
しかし男姓はプライドが高いので素知らぬふりをして振る舞うことが大切かもしれないとも思いました。
今まで通りの行動を
そうこうしているうちに、夫に定年の時がきましたが、私の心配をよそに、今のところ夫との関係も良い方向に進んでいます。
一瞬、私も外出を控えた方がいいのかしらと頭をよぎりましが、外で悪いことをしているわけではないし、変に気を遣うと自分がだめになってしまう。私にはそのようなことは出来ないと思いましたので、今まで通りに行動しようと決めました。
私は今まで通り外出はどんどんしていますし、 夫にも今まで通りに接しています。そして、今では「あの心配は解決したな」 と感じています。 そのようになれたのは次のように努力したからだと思います。
先ず、私は定年後の妻の夫への対応方法として次ぎの二通りを考えました。
①今まで通りわたしは、マイペースで生活し、好きなように外出もする。そして夫には今まで通りに接するよう心がける。
②夫がさみしがるようなら、我慢して外出をかなり控えるなど、できるだけ夫が好む生活をする。その場合フラストレーションがたまって、夫に意地悪く接してしまうかも知れない。
どちらがいいでしょうか。夫婦は二人の人間の組み合わせなので一概に言えないとは思いますが、私は ①が理想と思いました。
定年を迎えた夫は、妻にやさしくしてもらいたいはず。妻も同じ屋根の下で暮らしているのですから自分らしく生きた方が、“幸せ”だと思います。
私の場合、結果的には①のようにしたところ心配していたような生活の激変もなく、今のところ夫との日々もうまく進んでます。
なんとかこの小さな幸せが続くことを祈りつつ。今回はこの辺で筆をおきます。