ストックフォトは、いったいいくらで売れるものなのでしょうか。
ストックフォトサイトによって、その金額設定は異なると思いますが、今回は私が最も利用しているPIXTAについてのお話を書こうと思います。
単品購入と定額制販売について
まずは、ストックフォトを購入する側のお話ですが、PIXTAでは、月額料金を支払って1か月で何枚か購入できるシステムがあって、そのことを定額制販売と呼んでいます。
たとえば、そのプランの一部をご紹介すると、月額6264円を支払い、30日で10枚ダウンロードできるプラン、月額29700円で1日25点までダウンロードできるプランなどがあります。
これに対して、単品購入は月額料金ではなく、その写真1枚当たりの金額設定で購入するプランです。画像サイズによって、金額が異なります。
S:640×426px ¥648
M:2000×1333px ¥1,944
L:4000×2666px ¥3,564
XL:5472×3648px ¥5,400
Ex:エクストラライセンスを追加 +¥3,240
※2019年8月現在
エクストラライセンスというのは、「複製部数、配信数、及びダウンロード数の総計が30万以上となる場合、放送及び映像配信においてコンテンツを利用する場合で、当社所定のコピーライト表示(クレジット表示)が表示できないとき」などに追加して購入する必要がある金額となります。
PIXTAのクリエイターランクって何?
それでは、クリエイター側の収入は、どのようになっているのでしょうか。
PIXTAでは、過去1年間の販売実績によってクリエイターのランクが決まり、そのランクによってコミッション率がアップします。私の場合、まだまだ初心者の域で、ランクは1です。
たとえば、クリエイターランク1なら、単品購入のコミッションは22%で、販売価格の22%が収入となりますが、クリエイターランク6(過去1年の販売実績5000回以上)となると42%のコミッションとなります。
さらに、独占販売といって、PIXTA以外では販売しない契約を選択した写真や、PIXTA専属カメラマンとして契約している場合などは、それぞれコミッション率が数%アップします。
ちなみに定額制販売の場合、1枚売れたときの収入は25円。クリエイターランク6の人でも40円という価格設定です。単品購入なら、1枚売れれば販売回数は1回となりますが、定額制販売の場合は、5枚売れた時点で販売回数1としてカウントされます。
単品購入と定額制で売れた写真たち
トップ画像の青空と入道雲のストックフォトは、単品購入でサイズXL、さらにエクストラライセンスも付加してダウンロードしていただいたこともあり、そのときの金額は1枚1760円の収入でした。
この作品は、単品購入で4回、定額制で5回購入されていますが、定額制では1回あたり25円の収入なので、売上金額としてはわずかなものにしかなりません。
この首都高速江北ジャンクションと青空の風景は、単品購入Lサイズでの販売で660円の収入となっています。
花のストックフォトは、定額制で購入される頻度が比較的高いような印象です。
この桜の写真は、昨年春に小松川千本桜(東京都江戸川区)で撮影しましたが、定額制でご購入いただいています。
これも定額制で購入される作品の常連で、これまで定額制で6回購入いただいています。
東京都北区の赤羽駅東口で毎年4月最終土日に開催される赤羽馬鹿祭りのストックフォトです。
【ここがポイント!】
本格的にストックフォトで稼ぐには、高性能の一眼レフカメラを購入して、PIXTAの人物専属カメラマン契約をして、モデルやスタジオの手配をして人物写真専門で作品を登録していくのが早道だと思います。100万円単位の投資が必要になるかもしれません。
しかし、そんなスタイルで年収1000万を超えるカメラマンもいるようです。
PIXTAでもそんなカメラマンを目指す人のための講習会も時々開催しています。
今回はストックフォトの収入面について書きましたが、正直言って、私の収入は月に数千円から1万円程度にしかなっていません。
でも、楽しんでいます。ストックフォトライフで生活に張りが出ます。
好きなように写真を撮って、PIXTAに登録するだけで、誰かが私の写真に注目してくれて、買ってみようとお金を出してくれるのですから。
ポタリングしながら写真を集めても良し、近所を散歩しがてら写真を撮るだけでもいいのです。小さなコンパクトデジカメで十分です。
みなさんも、もっと気軽にストックフォトを始めてみてはいかがでしょうか?
写真右下の“©natsuo / pixta.jp _”に記載の番号をPIXTAサイトの検索バーに入力いただくか、以下から該当作品のページに移動いただくと、作品を購入することができます。