
ストックフォト活動を続けているうちに、ふと素朴な疑問が浮かびました。
「もしも自分が死んだら、ストックフォトサイトに登録しているたくさんの写真は、いったいどうなるのだろう?」という疑問でした。
そこで、私が登録している3つのストックフォトサイトに直接問合せしてみました。
退会処理となるPIXTAの対応
PIXTAにクリエイター死亡時の対応を確認したところ、「クリエイターが亡くなった場合の対応に関しましては、死亡の確認ができました際に、当社の判断により退会手続きを行なわせていただいております。その際、獲得クレジットも失効いたしますので、あらかじめ、ご了承くださいませ」という回答でした。
これには驚きました。せっかく登録した写真は、クリエイター死亡と共にすべて消滅してしまい、さらに、換金していない獲得クレジットも失効するというのです。
数万枚も登録していてPIXTAの売り上げに大きく貢献しているクリエイターもいるはずですが、そのような人も一律に退会処理となってしまうのかどうか、疑問も残ります。
しかし、この回答内容をブログで公表したところ、PIXTAを退会して、ほかのストックフォトサイトに移った方もいらっしゃいました。
日本最大のストックフォトサイトPIXTAですが、クリエイター死亡時の対応には改善の余地がありそうです。
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納得できるfotoliaの対応
fotoliaにも同様の質問をしてみました。
その回答は、「遺族など相続人となる方に必要な書類を提出いただいたのち、所定の手続きをいたします」というものでした。
この回答には納得できます。クリエイターが死亡しても、作品はそのまま遺族に引き継がれるということでした。
iStockも所定の手続きで作品が残る
iStockからの回答は、以下のような内容でした。
「コントリビューター死亡時の対応ですが、遺族の方からご連絡をいただければアカウント所有者の更新を行えます」
iStockの場合は、作品を登録する作家をコントリビューターと呼びます。
iStockの場合も、必要な手続きを行えば、アカウント所有者の変更が出来るので安心です。
後世にも残したいストックフォト
初めて登録したストックフォトサイトがPIXTAだったので、登録枚数も最も多く、現在6000枚を超えています。
しかし、クリエイター死亡時のPIXTAの対応が変わらなければ、今後のストックフォト活動にも一抹の不安が残ってしまいます。
なぜならば、後世にも残したい写真として、私の場合は自宅のある埼玉県川口市内の風景も集めているからです。
トップ画像のマンション群の写真も川口市内の旧芝川沿いの風景です。
これは川口駅東口付近の風景です。
50年前、鋳物の街として、工場の煙が充満していた川口駅前が、ここまで発展するとは夢のようです。
この先50年後には、この街の風景もさらに変わっているはず。そんな記録を残しておきたいと、ストックフォトとして登録している写真が消えてしまうのでは残念すぎます。
下の写真は、自宅近くの新芝川にかかる有明橋の風景です。
なんの変哲もない風景写真ですが、いつか大切な記録写真となる可能性もあるからです。
【ここがポイント!】
クリエイター死亡時のPIXTAの対応が、今後改善されることを最も望んでいますが、私も還暦を過ぎ、終活の一環としてストックフォトサイトの乗り換えも考えなければいけないかもしれません。
これからストックフォトを始めてみようという方は、クリエイターが亡くなった時のことも考えて、ストックフォトサイト選びをする必要がありそうです。
そして、もし自分が死んだら、必要な手続きを家族に託す終活も忘れないこともポイントです。