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1億総キャッシュレス時代到来の前に。
夏休み入りした7月23日。 かつて、学校帰りに100円を握りしめて駄菓子屋に通った私たちとは異なり、今の子どもたちは、そもそも自分でお金をやりくりする経験が乏しくなりがちだと言われています。さらに、昨今の電子マネーの普及と共に広がるキャッシュレス化。オートチャージ設定だと、エンドレスに買い物ができてしまう環境です。 このような時代背景の中で、子どもたちにはどのように、お金と上手に付き合う感性を身につけさせてあげればよいでしょうか。 授業当日に使ったのは、私たちが独自に開発したお金のボードゲーム『ハピプロ』。1,000円ずつお金をもらった子どもたちは、オリジナルの計画帳を使いながら、まずは買い物の計画を立てます。「あれも欲しい!」「これも欲しい!」でもお金は足りるのかな? 大人であれば頭の中で瞬時に考えられることを、親子のコミュニケーションを通して、一つ一つ丁寧に計画をまとめます。 その後「買い物客役」と「お店屋さん役」に分かれて、買う・売るを体験。お金を払って商品を買う、この基本的な経験を繰り返すうちに、子どもたちはどんどんヒートアップ。大きな声で「この商品の方がおすすめですよ!」と、大人顔負けのセールスを始める子までいるほどです。そして最後には自分の買い物計画の振り返りを行い、幸せポイント「ハピ」が集められたかも計算します。 私たちが今回の特別授業を通して伝えたかった2つのこと。その一つ目は「計画性の大切さ」です。 今後キャッシュレス化が進み、「お金を使っている」と実感しにくくなる時代には、限りあるお金を上手にやりくりできるようになることが、今以上に求められる能力だと考えます。とはいえ、計画性ばかりに固執してしまうと節約思考になり、お金を使うことに喜びを見出せなくなるかもしれません。 だからこそ、私たちが子どもたちに伝えたかったもう1つのこと。それは「そのお金の使い方が、自分を幸せにするのか」ということ。 お金は付き合い方次第で、自分や周りを幸せにすることができます。 この「計画性」と「幸せ」の2つのバランスこそ、1億総キャッシュレス時代到来を目の前に控えた私たちが、いつも心にとどめておきたい大切なことです。 大好評につき9月にも開催決定!
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不動産投資スクール |
7月31日(火)vol.13
リフォームのテクニック
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株式投資スクール |
8月1日(水)vol.14 テクニカル分析2(チャートの応用)
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外貨投資・FXスクール |
8月2日(木)vol.14
テクノ・ファンダ分析
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お金の教養スクール |
8月6日(月) vol.1(A)
お金の教養とは?
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全国で毎月3,000名が参加する「お金の教養講座」では、”毎日の家計管理”や”将来かかるお金の準備”などの具体的な取り組み方。 また、将来収入を増やすための効率的な…
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私たちの多くが不安を持つ定年後の生活。生活、住まい、年金、医療費、相続、介護、補助金まで、「お金を中心に定年後のすべて」を最短3カ月で学ぶスクールを体験します…
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[第34話]
「そんな……、実際にあなたは失敗した人間じゃないから、そんな軽く言えるんです。マイナスからのスタートがどれだけ負担か。マイナス三〇〇〇万円ですよ」 |
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より多くのお金を得ようと君は平常心をなくして失敗してしまった。そして、お金を失って、また君は平常心をなくしている」
「それなら、僕はずっと、二店舗のおにぎり屋で満足しておけばよかったんですか?いや、そのずっと前、銀行員のままの方がよかったんですか?」
「誰もifの世界はわからないよ。しかし、お金を扱うことでしか、お金に関する経験は積めない。君が得たものはその経験だ。銀行員みたいに他人のお金じゃない、自分のお金を扱う経験だ」「経験なんて金にならないでしょう」
「それはとらえ方の問題だ。君は、判断で間違えたと言っていたが、その経験は、君が今後判断するときに必ず役に立つ。一千万円の判断をした経験は、今後一千万円の器となって、君の中に残るだろう。次に一千万円が自分の手元に来たときはどうする? “もしも一億円あったら”なんていう夢物語の想像じゃない。きっとリアルなお金の使い方ができる。それは何物にも代えがたい経験だ」
「でも、もうそんなお金を手にすることはできないかもしれません」「いや、そんなことはないだろう。これだけは本当に不思議な話だが、お金はその器を持っている人の元に集まるんだ。一億円の器の人には一億円が、一千万円の器の人には一千万円が集まる」「にわかには信じられません」
「”お金というのは絶対に他人からやってくる”という話をしたね。お金は世の中を循環している流れのようなものだ。その流れの水を一時的に所有することができても、それをずっと所有することはできない。お金持ちという人種は、お金を必ず誰かに預けたり、貸したり、投資したりする。そのときに誰を選ぶか。もしも一千万円あるとして、その辺にいる中学生に投資するか?月給三〇万をもらって満足しているサラリーマンに預けるか?もしもそんなことをしたら、お互いが不幸になるだろう。だから、必ずその金額にふさわしい器を持った人間に渡すんだよ。それは紛れもない事実だよ」
僕はこの長い夜に聞いた話のひとつひとつを思い出した。老人の伝えようとしたことのすべてを理解したとはとても言えないが、僕は彼が伝えようとしたお金の持つ不思議な危うさの一片を感じ取ることができた。もう少しこの老人から学べたら、すべてをつなげて考えられるかもしれない。
老人はおもむろに口を開いた。
「君にはひとり娘がいるといったね。愛子という名前の」
「はい、今、県南の大きな病院に入院しています。もう入院してから、ずいぶん経つはずです。 でも、僕には娘にしてやれることが何もない。お金があれば、してやれることがあったはずですが、今の僕にはそれすらもできない。もともと、離婚したのも、金銭的援助ができない以上、この国では、母子家庭にしておいた方が、援助を受けやすいという事情があるからです」
「君はいつまでお金の支配を受けるつもりだね」「でも、今さらどんな顔をして会ったらいいんですか?お金も出さずに……」
「君は本当のバカになるつもりかね」(続きは次回のWeekly通信で)
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