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story6 まずは自分のできそうなことから挑戦

僕が「ドン底」にいたころは、世間ではITベンチャーがもてはやされている時期でもあった。

渋谷に集まるネットベンチャーは「ビットバレー」と称され、若者でもITを活用すれば成功できるという、そんな勢いのある時代だった。
僕は一応、メディアなどで、そういうことを見たり読んだりしていた。そして漠然とだが、僕にも無限の可能性があるように思えた。そういう影響を受けていた。まだ「ヤフー」などがよく知られていない時代で、「ヤホー」とか言われていた時代だ。
美容師をやめる前の僕は、体調は最悪だし、自分は美容師に向いていないのかもと思い、悩んでいた。


僕の勤務する美容室の顧客は女性ばかりではなく男性も半分くらいはいた。そして若い人ばかりではなくIT関連のベンチャー企業経営者も来ていた。
そういった顧客から、「これからはIT、インターネットだ」 と接客のたびにITの話を聞かされていた。
僕の父なんかも、
「これからはITが面白いんじゃないか。パソコンをやっておくといい」
と勧めていた。
そういう経緯もあって、ITというのが何か面白いもののように思え、親から借金をしてパソコンを購入していた。


けれども、僕にはパソコンをどう活用すれば、自分の仕事、ビジネスにつながるのか全然わからず、ワードで文書を打ったりしているだけだった。本格的に取り組もうとはせず、当時月収の3倍ほどするパソコンを買ったのに、おもちゃのような扱い方しかしていなかったのだ。
しかし、僕は星さんと再会してからはわずかな可能性へと駆り立てられていた。
自信を取り戻しつつあった僕は、これから成長分野になるだろう職種を、再び探しはじめた。
だが、求人情報誌を見ていても、どれも何か違うという思いがするばかりだ。
「自分にできそうなことから始めるのがいい」
星さんの言葉が浮かんだ。灯台下暗しだった。
〈パソコンがある。これを活かそう―〉


こうして2年近く職を転々としていた僕は、パソコンを本格的に勉強して、ITに取り組もうと心に決めた。
〈でも自分一人で取り組むより、いっそのことIT関連の会社に入ってしまえば、そこでも勉強できるかも……〉
我ながらいいアイデアだと思った。 そして僕はフリーター生活をやめて、思い切ってIT関連の会社に就職した。そのころ、僕は24歳になっていた。

買う人にとってのメリット

僕が勤めた会社は社員が4、5人くらいの零細企業で、中古車の検索サイトを運営していた。みな、僕とは比較にならないほどITに詳しい。
そのころの僕は、インターネットくらいは扱えても、パソコンの機能に関してほとんど無知だった。それでも、その会社は広告営業部員として僕を雇ってくれた。


就職が決まったとき、星さんはこんな助言をしてくれた。
「相手が求めているものを提供し、自分が欲しいものを手に入れる。これがビジネスの原点だ。そして、売る人と買う人、双方にメリットがないといけない。物を売る側にとって重要なのは、買う人にとってのメリットを教えてあげられるかどうかだよ」
僕は、中古車屋さんに行って、「わが社のポータルサイトに、月々5万円で、御社の中古車の情報を載せますよ」と営業をして歩いた。もちろん広告を買ってくれることの「メリット」も説いた。
「当社のサービスを利用すると毎月100万人以上のサイト利用者に広告訴求ができて、いままで以上に多くの方にお店と車をPRできます!」
「実店舗ではお店の前を通った人にしか知られることはありませんが、インターネットを使うと日本全国の人にお店を知っていただくことができますよ」
「毎月の広告料は1台売ればすぐに回収ができるほど安価で、とても費用対効果が高いんです。それがインターネット広告の魅力なんです!」といった具合だ。


関東近辺の中古車屋さんはほとんど制覇した。車のオークション会場にも出かけては、サイトのデモをしたりもした。
僕は広告営業として採用されたのだが、小さな会社だったのでサイトに広告情報を登録したり、ホームページの細かい修正を行ったり、システムのメンテナンスの手伝いそして掃除まで何でもやらなくてはいけない。

わからなければ、わかるまで聞いて覚えなければ、仕事にならない。それがよかったのだろう。パソコン機能やITの知識をどんどん吸収できた。

セールスのコツは二つ

人に説明できるくらいの知識を得てからは、毎日、中古車屋に営業に行き、そこの社長さんに会うのが楽しみになってきた。
当時はまだ、インターネットに詳しい人は少なく、
「ポータルサイト?何だい、それ?」
といった人がほとんどだった。


「そんなもので広告して、誰が見るんだ。効果があるのか」といった反応だ。
僕は、インターネットがどういうものかを事細かに説明し、その広告効果を力説した。一言ってみれば「にわか講師」である。
インターネットというものの内容がわかってくると、中には心を許して中古車経営の現状や経営についての考え方などを話してくれる経営者もいた。そして、中小企業の経営者の考え方というものに触れる機会もあった。


また、この仕事では相手に利益を出してもらう提案をする大切さ、相手にわかりやすく説明する話し方、信頼してもらう話し方、それに人とのコミュニケーション能力の大切さをつくづく思い知らされた。
ビジネスにおいても結局は人である。物でも情報でも一番買いたい人から買うものだ。
そのため売る立場になったら、「この人から買いたい」と思わせる相手に自分がならないといけない。


セールスのコツは二つしかないこともよくわかった。
「よく相手を知ること」と「相手から信頼されること」だ。
相手の求めていることを知らなければ良い提案ができず購入には結びつかないし、人として信頼されるためには約束を守らなければいけない。
一度、信頼を受けると、相手の求めているものを先方から話してくれるようになるものだ。
また、人との接触では聞き役に回ることが大事だということもわかった。
だんだんと人を見る目も養われていったと思う。


それなりに充実していたサラリーマン生活を送ることができた。
僕の年収は400万円くらいに増えていた。10代から交際している恋人との結婚も考えられるくらいの経済力にもなってきた。
このころ、僕は毎月30万円ほどの収入のうち、3割くらいを自己投資に使っていた。成功者の話を聞いたり、成功者の本を読んだりするのが好きだったので、書籍の購入や有料セミナーヘの参加料にあてていた。ちょっとしたセミナーマニアだ。

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著者プロフィール
泉 正人

日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークでスクール運営を行い、義務教育で教わらない「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着を目指している。

『お金原論』(東洋経済新報社)、『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。 ファイナンシャルアカデミーグループ代表、 株式会社FLOC代表取締役、 一般社団法人金融学習協会理事長。


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