
株価の暴落に動じないために。〜「価格」と「価値」を見極める〜
春の穏やかな空気とは対照的に、4月初旬の金融市場は不安定な状況が続いています。
こんなときこそ、一度立ち止まり、投資における基本的な考え方を整理してみたいと思います。
▼ 投資には、2つのスタンスがあります
それは——
「価格を買う」か、「価値を買う」か。
株価が大きく動く局面では、多くの人が「今は買いのタイミングか?」と気にします。
これは結局のところ、「価格が安くなっているかどうか」に注目しているにすぎません。
「良いときに買いたい」という考え方も同じで、タイミング=価格に重きを置いているということです。
一方、「良いものを買いたい」と考える人は、価格ではなく、その資産が持つ本質的な“価値”を見ようとします。
▼ 価格と価値の違いとは?
価格(プライス):目に見える数字。商品の「値札」のようなもので、株価を指します。
価値(バリュー):その企業が本質的にもつ「将来性」や「魅力」のことです。
この“価値”を見抜けるようになると、価格の上下に振り回されることが少なくなり、不安定な相場でも冷静に対応できるようになります。
そして結果的に、良い資産を手に入れることができるようになるのです。
この「価値の見極め方」こそ、ファイナンシャルアカデミーが20年以上にわたってお伝えしてきたスクールカリキュラムの核心部分でもあります。
▼ 短期と長期で異なる戦略
私たちが持っている戦略によっても、対処方法は異なります。自分がどちらの戦略で投資しているのかを、改めて見つめ直してみましょう。
短期投資では「価格を買う」ことが重視されます。つまり、安く買って高く売るというタイミングがカギとなります。
長期投資では「価値を買う」視点が重要になります。短期的な価格の変動よりも、その企業や資産が将来どう成長するかに目を向ける必要があります。
今のように株価が下落している局面では、誰もが不安になり、「今が底なのか?」とタイミングを気にしてしまいがちです。
しかし、本当に大切なのは、「価値を見失わないこと」です。
こんなときこそ、
価格の動きに一喜一憂するのではなく、
本当に大切な“価値”に目を向けてみませんか?