3分でわかる! マイホームを無料で手に入れる方法とは
<質問> マイホームの購入を考えています。せっかくなら都内の人気エリアに新築の戸建てを建てたいと思っていたのですが、値段が高く、計算してみると月々のローン返済が苦しそうです。そんな中、インターネットで「マイホームを完全無料で手に入れる方法」というものがあると知ったのですが、そんなうまい話ってあるのでしょうか。
<回答> 住居費は人生の支出総額の中でも実に3分の1を占めるといわれるほど、高額なもの。毎月のローンの支払い、家賃の支払いが無くなれば「こんなことや、あんなことができるのに」・・・なんて思うことも多いのではないでしょうか。もし質問者さんが調べたようにマイホームを無料で手に入ることができれば、とても大きな節約になりますね。
そんな夢のようなマイホームが本当にあるのでしょうか。
ズバリお答えします。・・・そんな夢のようなマイホームは存在するのです。しかも、それだけではありません。マイホームが実質タダで手に入るだけではなく、収支がプラスになり、毎月お小遣いが手に入るということさえもあるのです。
▷そのようなマイホームを私たちは「収益マイホーム」と呼んでいます。
収益マイホームとは、自身の居住スペースと賃貸スペースが共存する物件の事で、よくある例としては、アパートの1階が賃貸、2階がオーナーの居住スペースという形です。このように、主にオーナーが住む部屋と賃貸として貸し出す部屋の両方が共存している物件をいいます。
例えば、毎月のローン返済が12万円だとしても、家賃収入を20万円得ることができれば、他の人があなたの代わりに住宅ローンを返済してくれるうえに、毎月8万円、年間96万円ものお小遣いが手に入ります。そこまででなくても、毎月のローン返済と同じだけの家賃収入を得ることができれば、実質的にタダでマイホームを手に入れることができるというわけです。
自宅の一部を貸し出す、この収益マイホームという手法は、不動産投資に超低金利である「住宅ローン」を活用できるというメリットがあるのです。もちろん、法律や金融機関との契約に違反することはありません。
また、不動産投資では、数百万円、数千万円といったお金が必要となるため、まとまった現金を持っていない人にとっては、ハードルが高い投資です。しかし、住宅ローンであれば、比較的借りやすく、超低金利で、長期のローンを組むことができるため、毎月のキャッシュフロー(手取り家賃)が潤沢なまま、不動産投資をスタートすることができるのです。
▷「収益マイホーム」で注意すること
ここまで読んでみて、収益マイホームを建ててみたいと思った人がいるかもしれません。しかし、すぐにハウスメーカーに連絡して、建てようと考えるのは早計です。
とても魅力的な「収益マイホーム」ですが、必要な知識がなく建ててしまうと負の資産となってしまうことも十分にあり得ます。
マイホームとはいえ、家賃収入を得る以上は不動産投資と同じです。つまりは賃貸経営に関するノウハウを身につける必要があるのです。
例えば、その地域は賃貸需要が高いのでしょうか。もし低ければ、客付けに苦労することになり、空室が長い期間続いたり、家賃が大幅に下落することも十分に考えられます。
また、どんな人が借りるのかについても重要です。その地域は一人暮らしが多いのか、それともファミリー層が多いのか。住む人によって、必要な部屋の作りが違ってくるのです。そして、そのどちらも建ててしまってからでは取り返しがつきません。
そして、工務店やハウスメーカーが親身になって賃貸経営についてサポートしてくれるかは疑問です。なぜなら、工務店やハウスメーカーは「家を建てるまで」が仕事だからです。取引が終わった後のあなたの賃貸経営が成功するかは彼らにとっては関係ないのです。
収益マイホームは良い方法であるがゆえに、セールストークに使われてしまい、収益を産むことのない、金額が高いだけのマイホームになっているという事例も少なくありません。自分や家族のための収益マイホームのはずが、不動産仲介業者やハウスメーカーだけが得をしている───これでは本末転倒です。
つまり、あなたが主体的に賃貸経営の視点を持ち、知識を身につけないことには、本当の意味で「資産」となる収益マイホームを取得することは難しいのです。逆にいえば、しっかりと学びを深めていけば、自分や家族のための素晴らしい収益マイホームを手に入れることも可能です。一緒に学んでいきましょう。