
お金の勉強の第一歩。それは、お金が持つ機能を正しく理解することです。
たとえば、ディズニーランドで考えてみましょう。
「10900円(2024年現在)というお金でチケット(1デーパスポート)を購入すれば、ディズニーランドが用意したさまざまなアトラクションやパレードを楽しめる」
ここにはどんな「お金の機能」があるでしょうか。
ひとつには、「尺度」になることがわかります。お金(金額)によって、1デーパスポートがどのくらいの価値なのかを判断できるといえます。
もうひとつは、「交換」としての機能です。決められたお金とディズニーランドのチケットを交換することができますね。
さらにお金には、ここでは活用できていない「3つ目の機能」もあります。
それは、価値を「貯蔵」しておくための機能です。「貯蓄」や「投資」などがそれに当てはまります。
お金が持つ3つの機能は「尺度」「交換」「貯蔵」である
お金が持つ3つの機能
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①価値を示す
尺度としての役割100 円のものと1万円のものでは、後者のほうが価値が高いことがひと目でわかる。このように、お金(金額)によって、ものの価値を公平な基準で計ることができる。
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②交換する手段
としての役割決められた金額を支払うことで、モノやサービスと交換することができる。お金のない時代は物々交換だったが、お金(貨幣)が登場してからはその役割がお金にかわった。
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③価値を
貯蔵する役割使うアテのないお金は貯蓄することができる。必要になったときに、いつでも貯めておいたお金でモノやサービスと交換できるので、日々の生活や人生設計において役立つ。お金を持つことによって将来への不安を解消することもできる。
3つの機能を組み合わせて使うことができる
ディズニーランドにおいて、この3つ目の機能を活用するには、ディズニーランドを運営するオリエンタルランドの株を購入することが考えられます。実は、このオリエンタルランドの株を一定以上持つことで、ワンデーパスポートがもらえたり、株価上昇による含み益や配当金を得ることもできます。
お金の教養を持つということは、お金が持つこの3つの機能をうまく組み合わせて使うことができるとも言い換えられるのです。
固定観念を捨ててフラットにものごとを見よう
お金が持つ機能を正しく理解すれば、今まで気づかなかった物事の価値がわかるようになります。