Tシャツ一枚を、値札よりも将来価値を見て買う若者
新年あけましておめでとうございます。
また新たな年が始まりましたね。
今年は、私たちファイナンシャルアカデミーグループで見つけた新たな価値観を広げて行く年としたいと思っています。
その新たな価値観とは、、、「新額歴社会」です。
漢字が間違っているのでは?と思われがちですが、学問の「学」使った学歴社会ではなく、金額の「額」をあえて使った「新額歴社会」という新しい価値観なのです。
この言葉だけでなんとなく想像できるかとは思いますが、すでに今までの学歴社会は衰退しつつあることは多くの人が感じているのですが、これからくる新しい時代についてはなかなか見通すことができません。
そんな中、私たちが1,000人の方にアンケート調査を行った結果、とても面白いデータが出てきたので、その新しい価値観を「新額歴社会」と名付けたのです。
その新しい価値観とは、このようなものです。
「いい学校を出れば一生安泰」という昔ながらの学歴社会は終わりを告げ、「金融リテラシーが高い人が社会に求められている」という、今までとは全く異なる社会に入っているということ。
この価値観が分かるアンケート調査結果が、こういうものでした。
・有名大学を出たという学歴よりも、金融リテラシーの高い「新額歴」の方が今後重要になると考えている人は、なんと88.6%。
・Tシャツ1枚でも、将来の価値を考えて購入し、メルカリやヤフオクなどのオークションサイトで使用後に売る若者世代は、70.6%もいます。
・高学歴よりも『新高額歴』と結婚したい20代女性は、88.0%。
・そして、高学歴よりも『新高額歴』と結婚したい60代女性は、68.0%にも及ぶのです。
林修さんの『林先生が驚く初耳学』に出演し大反響を呼びベストセラーにもなった学力の経済学の著者でもある教育経済学者の中室牧子教授は、この価値観の変化についてこのように言っています。
教育経済学が注目する「自制心」という能力があります。
自制心が低いと「明日からやろう」と、貯蓄やダイエットや
禁煙などができないことがわかっています。
高校や大学で金融教育を受けていた人の貯蓄率が高い
ことを示した研究もあります。
多くの人が学歴よりも「新額歴」を重視するのは、
お金を自制する重要性を認識しつつあるからであり、
「新額歴」は、現代社会を生き抜く上で極めて重要
なのではないでしょうか。
こんな、新しい価値観が広がっている現在、正しい金融経済教育が必要とされていると感じ、身が引き締まる思いです。
新たに始まる今年が、皆様にとって良い年になりますように。。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
一つお知らせです。
今年で12回目を迎える「お金の教養フェスティバル」は、この新たな価値観である「新額歴社会」をテーマにして今年2月に開催することが決まりました。
参加無料となっていますので、ぜひ会場まで足をお運びくださいね。
http://www.f-academy.jp/page/festival.html
著者プロフィール
泉正人
日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークでスクール運営を行い、義務教育で教わらない「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着を目指している。
『お金原論』(東洋経済新報社)、『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。
ファイナンシャルアカデミーグループ代表。
泉自身が講師を務める月額動画コンテンツ
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