「新額歴社会」が広がっている

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「新額歴社会」を唱えて、1年が経ちました。
昔ながらの学歴社会が崩れ始め、良い大学を出ても良い仕事に就けないという現状を、解決するためのメッセージとして考えたものです。

学歴はあるに越したことはありません。高学歴というのは、同じ年齢、同じ期間という同じ状況の中で、勉強という競争に勝ち残った人が得られるもので、とてもわかりやすい基準となっています。

ただ社会に出ると、スタート地点はみんな違います。猫がライオンと戦わなければいけないような状況もよくあります。ウサギが勝つこともありますし、カメが勝つことだってあります。

そのような状況の中で、これからの時代を生き抜くために何が必要になるのかというと、世の中の出来事を俯瞰してバランスよく見ることのできる力、つまりファイナンシャルリテラシーなのです。

学歴が高ければ、必ずしもファイナンシャルリテラシーが高いというわけではありません。稼ぎが多ければファイナンシャルリテラシーが高いというわけでもありませんし、貯蓄額が多ければ高いというわけでもありません。

お金の教養の7つの軸にあるように、考え方から貯め方、使い方、稼ぎ方、そして増やし方から維持管理、最後には社会還元ができるバランス力のある人が高いのです。

これを私は「新額歴」と呼び、新しい基準になっていくと考えています。

私たち個人はもちろんのこと、会社でも、国でも、お金のことを考え、正しく扱っていかなければいけない時代となりました。お金は単なる貨幣ではなくなり、信用を見えるかしたデータとなり、電子マネーや仮想通貨などのデータになりつつあります。そのような時代にお金を正しく扱えるようになることが、私たち一人ひとりの生活を変え、国や社会も変わっていくと考えています。

これからもこの「新額歴社会」を広め、良い社会を築いていきたいと考えています。

著者プロフィール

泉正人

日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークでスクール運営を行い、義務教育で教わらない「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着を目指している。

『お金原論』(東洋経済新報社)、『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。

ファイナンシャルアカデミーグループ代表。
泉自身が講師を務める月額動画コンテンツ
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