BRUTUSが考える「新・お金の、答え。」

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2018年5月15日発売の『BRUTUS』の特集は、一冊まるごと「お金」がテーマです。

BRUTUSが生まれて37年で、初めての「お金」を特集テーマとして取り上げたのが昨年の5月15日。
そのちょうど1年後の今年の5月15日にも、お金の特集が組まれることになりました。

その理由はとてもシンプル。
昨年のお金の特集「お金の、答え。」の販売がかなり好調だったからです。

これを聞いて、私たち日本人のお金との向き合いかたに変化が起きている、と感じます。

お金となかなか向き合えなかった私たち。
お金のことを話すのは、ちょっと気が引ける私たち。
お金のことばかり考えるのは意地汚いと思いつつも、お金は大切と思っている私たち。

そんな、少し前まで微妙な感じだった「お金」と、一人ひとりが向き合い、しっかり考えている。
そんな時代がきていると、感じています。

(経済誌ではなく)日本を代表するカルチャー誌である『BRUTUS』を通じてお金との付き合い方を表現したい!
そんな私の強い想いをきっかけとして、1年ちょっと前、BRUTUSの一冊まるごとお金特集の企画はスタートしました。

世の中にあるお金についての雑誌の記事は、上がる株下がる株、経済評論家のコメント、得する保険の見直し、節税方法といった限られた人を対象とした無機質なものがほとんどです。毎日扱っているお金だからこそ、もっとお金のことをニュートラルに捉え、向き合える記事として伝えられたらいいのに、という想いが私の中にずっとありました。

さらに、BRUTUSが37年にわたって培ってきた、オリジナルの視点。こうした”BRUTUS視点”でお金のことを取材し、記事にしてもらえたら、多くの大人がっ新しい気づきを得て、お金と向き合うきっかけになるのではと考え、編集部の皆さんとたくさんの議論を重ねて、昨年の「お金の、答え。」ができあがったのです。

そして今年。さらに内容は大きく進化しています。
それは、お金というものの概念が、1年の間に大きく変化しているからです。

昔のお金は貝殻でした。
世界初のお金、古代中国のタカラガイ(貝殻)が誕生してから約3,000年が経った昨今、今では貝殻のような物質としてのお金は減り、通帳の数字や、電子マネー、そして仮想通貨のようなデジタル化したお金が一般化してきています。

しかし、その変化の中で、私たちのお金に対する常識はあまり変わっていません。

私が監修したbook in book「未来のお金のつくり方」では、お金のかたちの歴史からお金の概念の変化に目を向け、未来のお金をつくるためにどうすればよいのかを提言しています。

お金のことを知ることは、リスクを減らすことと同じです。
お金について学ぶことは、選択肢を増やすことと同じです。

新しいお金の常識をインストールするための、BRUTUS「新・お金の、答え。」
ぜひお読みください。

ここで身につけた新しいお金の常識を武器に、小さなことから一歩を踏み出してみることで、必ず、あなたの未来は変わるはずです。

著者プロフィール

泉正人

日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークでスクール運営を行い、義務教育で教わらない「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着を目指している。

『お金原論』(東洋経済新報社)、『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。

ファイナンシャルアカデミーグループ代表。
泉自身が講師を務める月額動画コンテンツ
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