2020年の資産運用。攻めか、守りか。

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明けましておめでとうございます。
ファイナンシャルアカデミー代表の泉 正人です。

2019年。仕事や住まい、目標や夢など、変化のあった方もいると思いますが、「資産運用」についてはどのような変化のあった年だったでしょうか。

まずは勉強からスタートした人、実行に移せた人。
株式投資での利益が伸びた人、損失が出てしまった人。
不動産投資にチャンレジした人、できなかった人。

資産運用といえば、2019年は老後2000万円問題が、社会的に大きな話題を呼びました。
「2000万円では全然足りない」「2000万円も必要ない」「資産運用が必要」などメディアでも意見が分かれ議論が巻き起こっていましたが、実は答えは明確。それは「人によって異なる」ということです。

それでは元も子もないと思われるかもしれません。しかし、求める生活水準や家族構成は一人ひとり異なるため、総論として「2000万円が必要なのか?」ではなく「自分の人生において、2000万円が必要なのか?」に向き合わなければ意味のある答えは出てきません。生き方が多様化している現代において「平均的な家計」というものはなく、その答えを、一人ひとりが自分の人生に合わせて考え、作っていく必要があるのです。

まさにそのきっかけを与えてくれたのが老後2000万円問題だと、私は感じています。

この問題を通して、老後に対して不安を持った人もいるかもしれません。
社会の制度に不満を募らせた人もいるかもしれません。

でも自分の人生は、自分で守るしかない。
自分の人生は、自分でしか計画できない。

私は、そう思うのです。

だから私は、一人でも多くの人にお金と向き合う大切さを伝えたいと、2002年から17年間にわたって中立的な金融経済教育を続けてきました。

そして、近年は「貯蓄から投資へ」というスローガンのもと、国を挙げての資産運用の後押しも始まっています。

その象徴が、個人に対し税金を優遇するiDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)です。特にNISAは、アベノミクスの第3の矢である成長戦略(日本再興戦略)など、国を挙げて大胆に経済を盛り上げていくタイミングともほぼ時を同じくしてスタート。その結果、GDPが伸び、企業の利益が過去最高水準となり、そして日経平均株価が2倍以上になりました。

人とお金の関係というのは不思議なもので、資産運用をして儲かっても、周りには内緒にすることが多いようです。ですので、あまり直接耳にすることはないかもしれませんが、実際にこのタイミングで株式投資を行っていた人は、確実に資産を増加させているはずです。

こうした、国を挙げて資産運用を後押しする流れは、これからも加速するでしょう。NISAを2階建てにしたり、つみたてNISAの投資可能期限を延長したりといったNISAの刷新も予定されています。
その結果、今よりもさらにたくさんの人が資産運用に関わることになり、マーケットが拡大するので、株価には上昇圧力がかかります。長期的に見ると、大きな波が来ることが予測できます。

ただ、私たちの多くは、資産運用について学校などで正しい知識を習う機会がないまま大人になっています。そのため、本質を理解しないまま始めてしまう人も多いのが現実です。

そもそも一言で「資産運用」と言っても、そこには大きく2つの意味が含まれています。

1つ目が資産形成。
2つ目が資産保全。

1つ目の資産形成は、「今は資産が足りないから、将来のために資産を増やしていく」ための行為。
2つ目の資産保全は、「今ある資産を、将来も減らさずに守り続けていく」ための行為。

こうやって2つを並べるだけでも、目的によって資産運用の意味もやり方も全く違ってくることが理解できるはずです。

ですから、自分自身の状況に向き合って、自分はどういったスタンスで資産運用に臨むべきいなのかを考えることが大切なのです。

2020年の資産運用。攻めか、守りか。
このブログのテーマには、そんな意味を込めています。

老後2000万円問題をきっかけに、多くの人が改めて向けることになった「将来のお金」。2020年の元旦のこのタイミングで、改めて考えてみてはいかがでしょうか。

そして、ファイナンシャルアカデミーの卒業生でもある、サッカー日本代表ゴールキーパーの川島永嗣氏が、「お金と向き合う大切さ」に強く共感してくださり、2020年1月よりファイナンシャルアカデミーの初代アンバサダーに就任することとなりました!

川島氏は、語学の勉強家として知られています。英語、イタリア語、フランス語、スペイン語、オランダ語、ポルトガル語、そして日本語を含めて7カ国語を流暢に話し、その語学力で、10年以上に渡ってヨーロッパでプロサッカー選手として活躍しています。

そんな勉強家の川島氏ですが、この先の自身の人生にはお金の勉強も必要だと感じ、数年前からファイナンシャルアカデミーで資産運用を学びました。その実体験もあり、ファイナンシャルアカデミー初代アンバサダーに就任することとなったのです。

かつて川島氏が自分自身の人生と向き合い、お金の勉強への第一歩を踏み出したように、みなさんにも自身の状況と向き合い、正しい知識をつけて、今の自分に必要なアクションを起こしてほしいーー。

そんな想いを今、新たにしています。

「すべての人に、お金の教養を 。」

これをミッションに掲げ、2020年もファイナンシャルアカデミーは様々な教育・普及活動を行なっていきます。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

ファイナンシャルアカデミーグループ 代表 泉 正人

著者プロフィール

泉正人

日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークでスクール運営を行い、義務教育で教わらない「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着を目指している。

『お金原論』(東洋経済新報社)、『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。

ファイナンシャルアカデミーグループ代表。
泉自身が講師を務める月額動画コンテンツ
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