わたしの常識。

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常識。

広辞苑によると、
普通、一般人が持ち、また、持っているべき知識。

Wikipediaによると、
社会の構成員が有していて当たり前のものとしている価値観、知識、判断力のこと。

それぞれ同じような意味で、一般人が持っている「当たり前の知識」の事を指す。

私はよく自分で思うのだが、いわゆる常識をあまり持ち合わせていない。

Wikipediaに書かれている、価値観、知識、判断力の3つを常識の定義とするなら、
この中の「知識」が幾分人よりも偏っている気がする。

それは、小さな頃から幅広く物事に触れてきていなかったという理由もあるかもしれないし、
勉強がキライで、自分の好きなこと以外は受け入れなかったからかもしれない。

ただ、そんな私ですら、自分の中で「ちっぽけな自分なりの常識」を作ってしまっている。

そんな自分の常識で判断して、物事をすすめることが、どれだけ大きなリスクか。
というのは大人になって分かってきた。

常識は一人ひとり異なると思うし、
自分自身のおく環境によっても、時代の変化でも、大きく変わると思う。

音楽家が持っている常識と、経営者が持っている常識は、大きく違うと思う。
パイロットと消防士も違う。そして、日本人とアメリカ人も異なる。

その自分がつくってきた常識をもとにものごとを判断し、私たちは日々行動している結果、
社会に出て十年も経つと、その判断の結果が大きな差を生んでいるように感じる。

そんなことを考えているときに、スティーブ・ジョブズ氏の死去に対して、
元米アップル副社長、現在日本マクドナルド社長の原田泳幸氏がコメントしていた言葉が心に残った。

「彼からすべての常識や経験を捨てて、新しいことを考える力を学んだ」
(日経新聞電子版より)

知識や経験、そして常識ある原田氏が、どれだけ常識を捨てて、素直になり人から学んできたかを考えると、
まだまだ自分の我を出しているところも多いと感じる。

日々「常識」というものがが変化している今、私も自分の常識を捨てていこうと思った。

著者プロフィール

泉正人

日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークでスクール運営を行い、義務教育で教わらない「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着を目指している。

『お金原論』(東洋経済新報社)、『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。

ファイナンシャルアカデミーグループ代表。
泉自身が講師を務める月額動画コンテンツ
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