エコノミクス甲子園で優勝!

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野中ともよ氏が発起人となり、経済金融教育を広げるために2002年に設立された金融知力普及協会

まったく同じ年にファイナンシャルアカデミーも設立されたということや、同じような経済金融教育を行っているということもあり、伊藤元重氏が理事長の頃から運営面などでお手伝いをさせていただき、昨年には私も監事として関わらせていただくようになりました。

とくに、運営として深く関わっているのが「エコノミクス甲子園

以前、日本テレビで放映されていたアメリカ横断ウルトラクイズのようなクイズイベントで、高校生が経済と金融について学校単位で勝ち進んでいく一大イベント。

今年も決勝戦が東京都内で行われ、全国2,000名を超える高校生が参加され、今年の優勝者は千葉高校のお二人でした!

そこに出ている高校生の回答を、決勝戦で見ていて感じたこと。

 経済に詳しい。
 驚くほど金融を理解している。
 単なる暗記ではなく、金融の全体像が見えている。

たとえば、こんな問題を答えるワケなのです。。。

「国内の経済活動をマクロ的な視点で見た場合に、XXX、XXX、XXXの3つの側面から算出した額は等しくなるという三面等価の原則。この3つはそれぞれなにか答えなさい」

多くの社会人はこの問題を答えられないと思いますし、そもそも一つもわからず、チンプンカンプンという社会人が多いのが現状だと思います。私たちもGDPという言葉はニュースなどで目にしていますが、正しく説明できる人は多くありません。それなのに、その根幹を高校生が理解しているのです。

今、彼らの金融知力のベースになっているのは「知識」かもしれませんが、その知識が社会全体を俯瞰する力につながり、将来的には自分自身を俯瞰して見られる大人になっていくことでしょう。

単なる勉強ができるというだけの時代から、生きている情報を活かしながら知恵にしていく、という世の中に変わってきていることをとても強く感じられた一日でした。

高校生のお子さんがいらっしゃる方、来年はぜひチャレンジしてみてくださいね!

著者プロフィール

泉正人

日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークでスクール運営を行い、義務教育で教わらない「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着を目指している。

『お金原論』(東洋経済新報社)、『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。

ファイナンシャルアカデミーグループ代表。
泉自身が講師を務める月額動画コンテンツ
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