お金はあなたを映す鏡

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品川女子学院高等部の学生向けに行っているお金の教養講座。

17才前後の高校生がお金について学ぶこと。
いままでは一般的ではなかったお金の勉強ですが、これから確実にこういう時代がくる、と感じました。

ワークショップ形式で、みんなで参加型の講座。

最初にする質問。

 1. ここ1年以内のおおきな買い物はなんですか?
 2. 普段自分が何にいちばんお金を使っていますか?
 3. いくらでもお金を使えるとしたら、何に使いますか?

この3つの質問をみんなに書いてもらって、
それを匿名で発表する。

そうするとどうでしょう。
だいたい、だれが書いたかがわかるのです。

たとえば、音楽好きな人は、こんな感じの答えです。

 1. バイオリン
 2. コンサートのチケット
 3. 好きな部屋で好きな楽器と過ごす

その人の人となりが、おおよそ見当がつくようになります。

つまり、
お金はあなたを映す鏡。

お金の履歴が、その人の行動やライフスタイルにあらわれてくるのです。

お金の事を学ぶということは、お金儲けという話ではなく、お金の教養を身につけるということ。

お金の使い方をみると、その人そのものがみえてしまうので、自分自身の行動と結果を振り返ることができるのです。人格形成期にお金について学ぶ事はとてもいいことで、自分を客観的にみて、もし間違っていたら、方向を修正していく力が身につきます。

この回のタイトル。

「信用が社会の中心で回っている」

お金について知ることで、信用経済を学んでいくという内容で、このようなものを高校生から学んでいくのです。

・信用は、過去の行いの積み重ね
・過去の行いは、日々の行いの積み重ね
・社会的信用が高い職業は…
・信用の裏側をうまく使う詐欺の手法
・クレジットカードの信用で成り立っている
・信用と金利はシーソー

そして、最後にお伝えするのが、

「お金は信用を見える化したもの」

つまり、信用がないとお金は入ってこないし、
自分の信用以上のお金が来ることもないし、
信用を作るために、いまの学校生活があり、毎日がある。

そんな高校生からのお金の教養講座。
これからたくさんの学校で開催するため、さらに力を入れていきます。

著者プロフィール

泉正人

日本初の商標登録サイトを立ち上げた後、自らの経験から金融経済教育の必要性を感じ、2002年にファイナンシャルアカデミーを創立、代表に就任。身近な生活のお金から、会計、経済、資産運用に至るまで、独自の体系的なカリキュラムを構築。東京・大阪・ニューヨークでスクール運営を行い、義務教育で教わらない「お金の教養」を伝えることを通じ、より多くの人に真に豊かでゆとりある人生を送ってもらうための金融経済教育の定着を目指している。

『お金原論』(東洋経済新報社)、『お金の教養』(大和書房)、『仕組み仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書は30冊累計130万部を超え、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売されている。

ファイナンシャルアカデミーグループ代表。
泉自身が講師を務める月額動画コンテンツ
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