株価が気になって仕事が手に付きません….
<質問>
最近、株を始めたのですが、いつも株価が気になって仕事中も何度も株価をチェックしてしまいます。上司の目が気になるので、何度もトイレ行き、株価のチェックをしたり、仕事に集中できない状況です。私は株に向いていないのでしょうか?
<回答>
▷株に向いていない、などということはありません。 最初は皆ドキドキ、ソワソワするものです。でもそれが続くと、仕事にも影響が出ますし、冷静な判断ができなくなり、デメリットが大きくなってしまいますので、対策は必要です。 その対策方法は、4種類ありますので、ぜひ試してみてください。
▷①投資額を減らす
資金の大半を投資にまわしていると、「減ってしまったらどうしよう…」といつもドキドキな状態が続いてしまいます。
ですので、最初のうちは資金のほんの一部だけを投資に振り分けるようにしましょう。 たとえば資金が100万円あったとします。その状態で100万円分の株を買ったら、誰だってドキドキして、仕事が手につかなくなります。仕事どころか夜も寝れない人も多いと思います。 そもそも投資というのは、お金を働かせることですから、もっとおおらかな気持ちで取り組むことが大切です。そのためにも、ドキドキしない額でスタートして、そして値動きなどに慣れてきてから、徐々に資金投入額を増やしていきましょう。
▷②短期視点から中長期視点に変える
毎日の値動きが気になるのは、「上がったら利益確定しよう」「下がったらすぐに売らなきゃ」と短期的な視点で株式投資に取り組んでいるためだと思います。日々の値動きに一喜一憂するような短期的な投資は、デイトレーダーのように日中、トレードに集中できる人でないと、成果を出すのは難しいものです。 ですので、投資スタンスを少し長く持ち、数ヶ月〜数年単位で上がる銘柄を探し、保有するようにしましょう。
▷③仕組みで対応する
証券会社が用意している自動売買等の仕組み(システム)を利用することで、日々の株価を気にしなくても、大きな損失を防ぐことが出来るようになります。たとえば「◯◯円まで上昇したら売る」「◯◯円まで下落したら売り」「◯◯円まで上昇したら買い」のように様々な自動売買の設定ができるので、損失の拡大を防ぎ、しっかりと利益をとれるような取引をすることが可能になるのです。 FXでは自動ロスカット制度等もあり、損失の拡大を防ぐため、証拠金維持率があらかじめ設定した水準を下回った時点で保持しているポジションの全てを自動的に清算する制度もあるのです。
▶︎④株に集中する時間を決める
毎日こまめに株価を見るよりも、週末や夜の時間など、株の情報を集中的に集め、考える時間を作ると良いでしょう。保有している銘柄のことを時間をかけてしっかりと調べたり、経済状況や社会情勢のニュースを見たり、株式投資の成果を高めるための知識を身につける時間を作りましょう。
ここで紹介した4種類の対策を実践することで、値動きによる不安要素が減り、安心して投資に向き合う事ができるようになります。その結果、ドキドキしていた頃よりも遥かに大きなリターンを手にすることができることでしょう。