投資と聞けば、一番に思いつく人が多いのが株式投資。ニュースなどで日経平均とかよく聞くし、街を歩けば証券会社のウィンドウ越しに赤や緑の数字を見て、気になっているという人も多いはず。もうすぐ入る冬のボーナスで、株式投資にチャレンジしたいと考えている人もいるでしょう。
でも、「どの銘柄を選べばいいのかわからない」というのが投資初心者の一番の悩みどころでは?そこで、初心者が株式の銘柄を選ぶときのポイントをいくつか紹介します。
投資できる株式会社のは3,600以上!
そもそも株式投資の目的は投じたお金を増やすため。どれだけ、どんなペースで増やしたいかは人それぞれに異なりますが、投じた金額より減ってもいいと思って投資をする人はいないはず。そのためには、企業の経営状態や事業内容をしっかり把握して、どの会社の株を買うか見極めなければなりません。
そうはいっても証券会社の株価ボードに表示されている企業はごく一部。日本取引所クループJPXによると、2018年9月末現在、証券取引所に上場している会社の数は3,626社あります。
いますでに株式投資をしている人が、3,600以上の会社をすべて知っていて、その中から選んだかというと、ほとんどの場合はそうではありません。みんなそれぞれに自分なりの基準を持って、その基準にマッチした企業であると判断して買っている場合が多いのです。
まずは知っている会社から
基準の決め方はそれぞれですが、投資初心者としては、まず「自分が知っている会社」であること。
新聞の株式欄をみると、上場している会社名と株価がずらっと記載されています。もちろん名前を知っている会社もあるでしょうか、その会社がどんなことをやっているのか、どんな商品を作ったり、売ったりしているのかはわかっていない場合もありますね。名前も知らない会社はもちろん、具体的にどんなことをしているのかわからない会社より、多少なりとも知識や親しみのある会社を選んだほうが安心です。
たとえば、子どもの頃から好きな食品やグッズを作っている会社とか、身の回りにあるサービスを展開している会社など。身の回りを見渡してみれば、いくつか会社名が頭に浮かぶはず。そうやってインターネットなどで会社の情報を調べてみるといいでしょう。
株主優待で選んでみる
優待ギフトで生活している投資家さんなどの様子をTVや雑誌で見たこがある人は多いでしょう。株を持っているだけでギフトがもらえるというのはやはり嬉しいもの。優待ギフトには自社製品や商品券、優待券などさまざまなものがありますが、もらって嬉しいギフトを贈ってくれる会社を選んでみるのも投資初心者には取り掛かりとしていいかもしれません。
今ではYAHOO!ファイナンスなどのサイトでも、優待カテゴリから銘柄検索することも可能です。同じような優待内容なら、投資額が少なくて良いほうの会社を選ぶのもいいでしょう。ただし、やはりその場合でもまったく知らない会社よりは知ってる会社の方が安心です。事業内容など会社概要もきちんとチェックしてみましょう。
特定の業界に注目してみる方法も
個別の会社を選ぶ前に、話題のテーマをもとに特定の業界に注目してみる方法もあります。たとえば、IT、介護、エコロジーなど。気になるテーマがあれば、そのなかから、業界、属する会社へと落とし込んでいく方法です。
たとえばエコロジーが気になるなら、環境対応への取り組みをしている業界や会社に注目していきます。排出ガスの少ない車を作る会社とか、プラスチックストローの取り扱いを止めた会社など、いくつかの会社が浮かんできますよね。そのなかから自分がもっとも注目してみたい業界や会社をチェックしてみるといいでしょう。
実際の投資は株の情報を確認してから
知っている会社、気になる会社が思い浮かんだら、実際に購入する前に「現在の株価はどう評価されているか」や「将来の見通し」などをチェックしてみましょう。
そのためには会社の株式情報を収集しないといけません。新聞の株式欄や会社四季報、証券会社のリポートなどが情報収集に役立ちますが、初心者にとっては読んでもわからないという場合も少なくありません。
やっぱり難しいなと思ったら、ファイナンシャルプランナーに相談したり、投資スクールに通うのもおススメです。どちらの場合も「この銘柄がいい」といった具体的な個別銘柄のアドバイスをすることありません。でも、評価の仕方や将来性の捉え方などを学ぶことができるので、銘柄選びや購入タイミングの判断に役立つでしょう。
投資が気になるなら、その時がタイミング。投資を実行するための第一歩を踏み出してみてくださいね。
参考:日本取引所グループJPX「上場会社数・上場株式数」