知らないと損する「手数料・追加料金」のルール!格安航空は本当に安い? 

2018年10月28日

格安というキーワードでネットショッピングサイト内を検索すると、大量の商品が出てきます。航空業界においても、2012年の日本企業LCC参入により格安航空券を手に入れられる機会が増えました。
しかし、格安という言葉が底値の保証をしているわけではありません。航空券を予約するとき、LCC利用であってもフルサービスキャリア利用の場合と変わらない料金となるケースもあり得ます。
格安航空の「手数料・追加料金」ルールについてご紹介します。

ただLCCを選べばよいという簡単な話ではない

限られた予算で品物を選んだり旅行プランを考えたりするとき、格安という言葉は魅力的に感じられます。航空業界に日本企業のLCC(格安航空会社)が登場したときにも、航空券の価格破壊が起きるだろうと大きな話題になりました。
2018年時点における日本企業LCCの種類は下記5つです。
Peach Aviation
ジェットスター・ジャパン
バニラ・エア
春秋航空日本
エアアジア・ジャパン
しかし、いつでもLCCを選びさえすれば格安航空券が手に入るかというと、話はそう簡単ではありません。
利用・購入料金が定額であるもの、たとえば格安SIMや格安スマホであれば大手キャリアと比較して一定の安さの範囲内での利用・購入が可能です。しかし、航空券の価格設定は時期とプランの組み合わせによって変わります。
また、フルサービスキャリアやミドルコストキャリア(※)とLCCの航空券の価格を比較するときは、LCC利用の際にかかる手数料・追加料金も含めて検討しなければならないのです。
※フルサービスキャリアとLCCの中間に位置する航空会社
ショッピングサイトの品物に価格の安さで飛びついたものの送料が高いことに後から気づき、ほかの品物を探し直した経験はありませんか。あの感覚と同じで、航空券の価格だけでLCCのプランに飛びついてしまうと、予約手続きを進める中で手数料・追加料金が上乗せされていき、モヤモヤした不満を抱えてしまう可能性があります。

受託手荷物は事前に予約しよう


煩わしいことに、LCC利用時にかかる手数料・追加料金は各社によって変わります。おおよその目安は下記のとおりで、予約プランによっては受託手荷物料金や座席指定が無料となるものの、リーズナブルなプランの場合は基本的に有料となっています。
【LCC利用の際の手数料等(国内線の場合)】
・受託手荷物料金:数千円程度
・座席指定:400~2,000円
・支払手数料:500~2,000円
フルサービスキャリア利用の場合は、重さと大きさの制限はあるものの無料で手荷物を預けられ、国内線の場合は個数の制限もありません。なお、LCCの受託手荷物料金は事前に予約しておくと空港カウンターで申し込むときより料金が割引となります。少しでも手数料を安くするために賢く利用しましょう。
フルサービスエアラインでは無料となっている事前座席指定も、LCCの場合は追加料金がかかります。友人と一緒に座りたい場合などは注意しましょう。
また、フルサービスキャリア利用の場合にはかからない支払手数料もLCCではかかります。フルサービスキャリアでは運賃に含まれている空港施設利用料数百円分も、LCCで予約する場合には別途かかります。
なお、予約サイトによってはクレジットカード支払手数料を無料としていたり、座席指定を無料にするキャンペーンをしていたりする場合もあります。
LCC利用で格安航空券が手に入る機会があることは事実です。しかし、格安であるときもあればそうでないときもあり、手数料・追加料金もかかると知った上で航空券を予約すると余計なストレスを感じずに済みます。
ストレスなく航空券予約をするために、今回の知識をぜひ役立ててみてください。

この記事のライター

MASAMI

AFP・2級ファイナンシャル・プランニング技能士、個人情報保護士。
年金や教育費など生活に密着したお金の話をわかりやすく伝えるライターとして活動中です。

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