若い女子達がお酒を飲んでいる姿をよく見かけるようになったと思いませんか?
実際若い女子の間でお酒が人気になってきており、先日『「日本酒女子」増殖中 週4日以上飲む20代女性が倍増』というニュースが日経から出ており、確かに20代30代女子の中でお酒が好まれているようです。
ところで、お酒は二重で課税されているって知っていますか?
普段楽しく飲んでいるお酒ですが、その税金については案外知らないものです。
この記事では、二重課税問題とその対策方法などを紹介します。
ぜひ最後まで読んでいただき、楽しいお酒ライフに役立ててください!
二重課税とは
二重課税とは税金に税金がかかっていることを言います。
税金に税金がかかるって??? となりますよね。
具体的には例えば、お酒には酒税がかかっています。そしてお酒を購入する時は更に消費税がかかりますので、消費税率8%(2019年3月現在)が酒税にもかかっているのです。
税金が二重で課税されているのでこのことを二重課税といい、昔から問題視されていましたが解決されていません。
何故、二重課税問題が起きたかというと、そもそも消費税という制度が無かったからです。
消費税が導入された時に、単純に販売価格に消費税率をかけるということになったので、既に酒税という税金がかかっているお酒に対しても酒税込の販売価格に消費税がかかるという課税制度になってしまいました。
二重課税問題は消費税導入時から続いている大きな問題なのです。
お酒の税金
酒税と一言でいっても、その課税額はお酒の種類によって異なります。
主なお酒の価格に占める税金の割合はおおよそ以下のとおりです。
・ビール 42.2%
・発泡酒 36.1%
・清酒(日本酒) 18.1%
・ウイスキー 22.2%
・ワイン(果実酒) 16.8%
ビールの税負担が高いことが分かりますね。
対して、女子に人気の清酒やワインは税負担が低く、偶然かも知れませんが女子は税金に対してシビアなのかも知れません。
他にもある二重課税のもの!
二重課税問題はお酒だけではありません。
身近にあるガソリンや、車、たばこもそれぞれに消費税とは別にガソリン税やたばこ税が課せられており、酒税と同様に、各税金を含めた金額に消費税が課せられています。
特に車に必須のガソリンは販売価格の半分程度が税金ですのでたびたび問題視されているのが現状です。
また、株主に対して支払われる配当金も、企業の利益から税金を引いた後に支払っている配当に対して、更に税金がかかりますので二重課税ではないかと言われています。
二重課税問題の対策
二重課税問題について説明しましたが、できるだけ税金は支払いたくないものです。
どうすれば二重課税金を減らすことができるでしょうか。ここでは二重課税問題への対策について紹介します。
免税店を利用する
空港などに設置されている免税店は、一定の基準内であればどこの国の課税制度も適用されませんので、酒税や消費税、たばこ税などが課税されません。
当然、通常日本国内で購入するよりかなり安価で購入することが可能です。
ぜひ、海外旅行に行く際は忘れずに購入し、海外へ行く友達や海外出張に行く同僚がいれば頼んでみましょう。手間賃をいくらか払ったとしてもかなり安く購入できます。
ただし、免税される品物には金額や数量に上限がありますので注意してください。免税店で尋ねればその時の上限数を知ることができます。
酒税負担率が低いお酒
若い女子に人気のでてきている日本酒の酒税はビールに比べればかなり安いことは説明しました。
「お酒の税金」の項目で説明した税率の一覧は一般小売価格を基準としています。
対して、酒税はお酒の種類やアルコール度数、量によって決まりますので同じ日本酒の一升瓶であれば基本的に酒税金額は同じです。
ということは、日本酒という一升瓶のお酒であれば価格が高くても安くても酒税は同じ金額となるので、多少高くても美味しい日本酒の方が、酒税負担割合としてはお得になります。
こう考えると、安いお酒をたくさん飲むより、高くても美味しいお酒を飲んだ方が体にも心にも税金的にも良いのかも知れません。
二重課税の今後
二重課税問題は取り上げられることも多く、政府でも審議されることの多い問題です。
酒税についても、負担の大きいビール酒税を下げて発泡酒や第三のビールの酒税を上げ、いわゆるビール系飲料の酒税を統一する方向となっています。
また、車の税金に関しても具体的な見直しが進んでいる状況です。
今後も二重課税問題には注目していきましょう。
まとめ
今回はお酒好き女子と二重課税問題について紹介しました。
最後にまとめますと
・お酒は酒税と消費税が二重に課税されている
・酒税はお酒の種類より異なる
・免税店では酒税、消費税は課税されない
の3つが重要点としてあげられます。
ぜひこの記事を参考にお得で楽しいお酒を楽しんでくださいね。