投資のスタンスとして短期投資と長期投資があります。どちらにもメリット・デメリットがありますのでそれらの特徴を知って、投資スタンスと選ぶようにしたいものです。特に投資初心者の場合、どちらのスタンスの方が良いのかも考えてみたいと思います。
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短期投資とは
短期投資とは値上がりしたら直ぐに売却をする投資手法のことを言います。保有期間にこれと言って決まりはありませんが、おおよそ投資して1年以内で利益を確定するような投資を短期投資と区分けされることが多いようです。もちろん、1日でも1週間以内に売買しても短期投資になります。
短期投資の最大のメリットは短い時間、期間で売却を試みる手法ですので、限られた短い期間で利益を得られる可能性があると言うことが挙げられます。回転率も早くなりますので、さまざまな投資を体験することもできます。
また限られた時間・期間だからこそ、投資によってドキドキやワクワクと言った高揚感も得られたりすることもありますよ。
もちろんデメリットもあります。保有する期間が短いゆえに期間内に投資した金額よりも値上がりしなかった場合等は、そのタイミングで売却すると損失を被ってしまうことになります。また、焦ってしまって相場の動向を読み間違えて、うっかりミスをしてしまうビギナーもいるようです。
短期投資と言うのは、そうしなければならないというものではありません。投資スタンスは自分で決めるものです。臨機応変に対応できるような余裕を身につけておくことも投資には必要なスキルなのかもしれませんね。
スリルがあるから短期売買が好きと言う人もいるようなのですが、ある程度の実力が伴ってこそ得られる醍醐味です。ビギナーのうちからスリルを求めるのは危険でしょう。
長期投資とは
長期投資とは、投資した株式等を長期に渡って保有し、その後、利益を確定していく投資手法のことを言います。何年以上なら長期投資と言う決まりはありませんが、10年以上であれば確実に長期スタンスでの投資だと言えるのではないでしょうか。
長期投資のメリットは何と言っても時間的なゆとりがあることです。投資した株式の価格が値下がりしてしまっても、価格が戻るまで、値上がりするまでじっくりと待つことができます。また複数の銘柄を分散して保有することでリスクを分散することも可能になっていきます。まさに時間的な余裕のなせる技だと言えますね。
最大のデメリットとしては、利益が確定するまでに時間が掛かると言うことが挙げられます。長期投資ゆえに仕方ないかもしれませんが、気が短い人にはちょっと苦痛な投資スタンスかもしれませんね。そして同じ銘柄を保有し続けるために、変化に乏しく感じることもあるようです。
とはいえ時間的ゆとりがあると言うのは、ビギナーにとっては大きな魅力になります。値上がりを待つことができますし、保有しながら投資先について掘り下げていくことができます。実際に、株式投資歴が長い人ほど何度も同じ銘柄を売買して、利益を得ている人が多いのです。これは「その銘柄を知り尽くしたからこそできる」と言うことを証明しています。
結局、どちらが良いの?
どちらにもメリット・デメリットはあるのですが、ビギナーであれば長期スタンスであせらずじっくりと運用することを目指した方が良いのではないでしょうか。
確かに短期間で利益が得られるのは嬉しいことなのですが、ビギナーの場合、投資がギャンブルになってしまうことも考えられます。投資にギャンブル性を求めてしまうと、必ず失敗すると考えても良いくらいです。投資でスリルを求めることはお勧めしません。
また、株式のなかでも短期保有が向いているものと長期保有が向いているものがありますので、銘柄によって短期か長期かを使い分けていくことも大切です。
短期保有に向いているものは、新規で公開された株や新興市場と言ってベンチャー企業などの新興企業が多く上場しているJASDAQやマザーズの株式に投資する場合です。
長期保有に向いているのはその他の銘柄と言っても良いのですが、特にビギナーの場合には、楽しみも得られるような株主優待がある銘柄が良いでしょう。
必ずしも短期か長期かのどちらかのスタンスにしなければならないと言う決まりはありません。理想は、短期のものと長期のものをバランスよく保有すること。そうすることで、リスク分散にも役立てることができることを覚えていて下さい。
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