投資初心者に最適!つみたてNISAの始め方

2018年5月29日

2018年1月にスタートした「つみたてNISA」は、投資初心者も利用しやすい仕組みで、これから投資デビューという方にもおススメの制度。投資を始めてみようかと検討中の方ですと興味をお持ちの方も多いでしょう。
しかし、仕組みや始め方が良く分からなくて一歩が踏み出せない方も多いのではないでしょうか?
今回は、皆さんの将来のゆとり生活資金作りにお役立ていただくために「つみたてNISA」の特徴と具体的な始め方を紹介いたします。

「つみたてNISA」が投資初心者向きの理由

投資と聞くと、まとまったお金が必要というイメージを持たれている方が多いと思いますが、投資は「つみたてNISA」に限らず少額から始められます。
とは言っても、多くの投資商品の中から自分に合った商品を選ぶ作業は難しそうですよね。
実際、普通に金融機関で購入できる投資信託は現在6,000本以上。この中から選ぶと考えただけで思考停止しちゃいそうですよね。
そこで、投資初心者でも気軽に、商品選択に迷わずに少額から、将来のゆとり生活資金作りを始められるように作られた制度が「つみたてNISA」です。
1年間の投資枠は上限40万円、毎月約3.3万円まで積立投資ができます。運用で得た利益には一切税金がかからないのも大きな魅力で、非課税期間は20年と長期間となっています。
具体的に「つみたてNISA」の特徴を確認していきましょう。

特徴①:少額からコツコツ積立投資が可能

まず「つみたてNISA」は名前の通り「つみたて」でしか利用できません。大手証券会社は最低積立金額1,000円が多いですが、最近では最低積立金額を100円からとしているネット証券もでてきています。
いづれにしても、まとまったお金がなくても少額からコツコツと積立投資がスタートできる仕組みとなっています。
積立投資は、買い時を当てにいくことなく、ある程度の運用益を得られる効果が期待できるのも魅力です。
運用は誰もが、安い時に買って高い時に売ることを続ければ成功することは簡単にイメージできるでしょう。しかし、この売買のタイミングを計ることは非常に難しく、残念ながら、そこには筆者も答えを持っていません。
投資商品は、日々、値動きしています。しかし、上がっても、下がっても、毎月、積立投資で一定額を考えずに淡々と投資商品を買い続けることができます。そうすることで、上がっている時には少しだけ、下がっている時は多く買うことができ、考えなくても高掴みを避けることができる効果が期待できます。

特徴・魅力②:金融庁の厳格な要件をクリアした商品に絞り込まれている

投資初心者にとっては多くの運用商品から選ぶことがまずの高いハードルとなるでしょう。
「つみたてNISA」の対象商品は、金融庁が定めた厳格な要件のもと、値動きが大きく複雑な商品は認められず、投資書初心者でも分かりやすく、低コストで、長期運用に適したものに限定されているのが特徴で、2018年4月23日時点のつみたてNISA対象商品は148本となっています。
コツコツ積立投資の効果を感じよう
「つみたてNISA」は毎月3.3万円までの積立投資が可能ですが、例えば毎月3万円を「つみたてNISA」を使って20年間運用を行ったとしましょう。
20年間の投資元本は720万円。20年間で2%の複利運用が達成できた場合、20年後の受取額は約880万円です。通常、運用益には20.315%の税金がかかり約33万円の税金が差し引かれますが、「つみたてNISA」の運用益には税金はかかりませんので880万円全額受け取ることができます。
ちなみに月2万円ですと投資元本480万円で20年後の受取額は590万円です。
非課税のメリットも大きいですが、コツコツ積立投資の威力も感じていただけますか?

始め方①:金融機関を選ぶ

「つみたてNISA」を始めるためには、証券会社や銀行で「つみたてNISA口座」を開設する必要あります。NISA口座は1人につき1つの金融機関でしか開設できないので、まずはNISA口座を開設する金融機関を選ばなければいけません。
先ほど運用商品の選択肢は金融庁により148本に絞り込まれているとお伝えしましたが、金融機関により選べる商品は異なります。
10本以内の数本まで絞り込んでいる金融機関から、100本以上の商品を揃えている金融機関まで様々です。
NISA口座開設時には、まず各金融機関の商品ラインナップを確認することから始めましょう。

始め方②:商品選びはリスクを抑える効果の期待できる国際分散投資を意識して

投資はリターンも大切ですが、さらに大切なことはリスクへの意識です。リスクとは投資の世界では運用商品の値動き幅のことをいいます。運用商品選びにはリスクを抑えながら、ある程度のリターンを期待できる商品を選ぶにはどうすれば良いのかという視点が大切になってきます。
その王道とも言える方法が分散投資です。分散投資とは、株式や債券や不動産等の投資対象、投資地域、通貨等、値動きの異なる投資分野を複数組み合わせることをいいます。分散投資をすることで、ある程度のリターンを期待しながらも、リスクを抑える効果が期待できます。
投資対象を日本だけでなく、世界にも目を向けて国際分散投資を意識して商品を選びましょう。
「つみたてNISA」の対象商品には、国内外株式、国内外債券、国内外不動産等に国際分散投資されているバランス型の商品もありますので、投資初心者の方は、バランス型から始めてみるというのもいいでしょう。

まとめ

「つみたてNISA」は、投資初心者や若い世代に、税金もかからずに分かりやすくしたから、将来のゆとり生活資金作りのために気軽に使って欲しいという国からのメッセージが伝わってくる仕組みとなっています。
これから貯めていきたいという若い方には利用価値は高い制度といえるでしょう。
次回の記事では、実は多い「NISA口座を開設したけど投資がはじめられない人」その解決策を紹介します。
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この記事のライター

寺野裕子

CFPファイナンシャル・プランナー。てらの・ファイナンシャルプランニングオフィス代表。
「ファイナンシャルプランニングは100人100様」をモットーに、一人ひとりに最適なライフプランの実行支援を行うほか、講演活動も行っている。

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