投資信託と保険ってどっちがお得?

2018年9月20日更新

【2019.12.18.(水)にアップデートした記事です】
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ新聞記者、はるちゃんです。
将来の不安を解消するため、皆さんは何かしていますか?年齢を重ね、結婚して子どもが生まれれば、ご自身だけでなく、家族の将来も背負うことになります。
そして、家を建てれば、長期間にわたって住宅ローンを払わなければいけません。ご両親が倒れれば、介護の必要も出てくるでしょう。更に将来の生活を考えれば年金の問題もあり、最終的には葬式などの死亡した際のことまで考えればきりがありません。そんな将来を前に、私も不安を感じるようになりました。私は将来の対策として「貯金」しかしていませんでしたが、それだけでは不安は解消しませんでした。さらなる対策として視野にいれたのが、「投資信託」あるいは「保険」の二つです。
いったいどちらがお得なのでしょうか。

保険代理店を体験、キャッシュ・フロー表で「将来」を把握し、生命保険を検討


保険の代理店はあちこちにあります。テレビCMもたくさんありますね。連絡をすれば、すぐにでも担当者が飛んできます。ご自身で店舗に行くのも良いでしょう。私もまず代理店2社に連絡して、それぞれの担当者の話を聞きました(安心してください!決して契約の無理強いはされませんよ!w)。生命保険は保障内容などによってさまざまな種類がありますが、奇しくも2人の担当者からは、同じドル建ての変額保険(会社は別でしたが)をオススメされました。
特に2社目の担当者は誠実な印象で、こちらの話も良く聞いてくれました。後日、将来の収支金額推移を予測する「キャッシュ・フロー表」を複数パターンも作成してくれて、丁寧に説明してくれました。このため、2社目の担当者から保険に加入することを考え、担当者と別れる時は「前向きに検討します」と答えたほどでした。ちなみに、このキャッシュ・フロー表は将来設計を考える上で、大変役に立ちますので、一度作ってもらうといいかもしれません。

保険の厳しい現実、圧倒的に高い「保険会社のもうけ分」

今はインターネット社会です。念のため、保険の評価を調べようと思い、なにげなくネット検索すると、評判は散々です。詳細は省きますが、要は、保険会社のもうけが加味されている上、為替リスクもあるので、加入は止めた方が良いというのです。
積み立て投資信託の書籍などを多数書いている方にお会いした時も、保険については厳しい認識をお持ちでした。「例えば100万円が30年後、120万円になると言われると、一見良さそうにみえるが、インフレの影響を考えていない。30年前の100万円と今の100万円の価値はずいぶん違う。現金と保険はインフレに弱く、しかも、保険は運用効率も悪い。保険に入るならば掛け捨ての保険で、貯蓄性を求めるべきではない」などと話し、将来に備えるためには投資信託をオススメしていました。

投資信託にも落とし穴 35%が運用損失抱える 金融庁調査


一方、投資信託にも落とし穴があります。
金融庁が都銀など29行を対象に実施した調査によると、投資信託の運用損失を抱える顧客は2018年3月末時点で、46%に上ることが分かりました。「46%」と言えば、ほぼ2人に一人が投資信託で損失があるという調査結果であり、新聞各紙は「投資信託が長期の資産形成に結びついていない」などと書き立てました。
また、令和元年8月9日に金融庁から「販売会社における比較可能な共通KPIの公表状況」が公表されました。 今回の調査対象は金融事業者226社で、発表によると運用損失を抱える顧客は2019年3月末時点で35%、前年に比べて11%減少しているようです。しかしまだ、約3人に一人が投資信託で損失を出しています。
元証券会社社員で、現在は保険代理店に勤務している方は「投資信託で皆さんけっこう損をして止めてしまうことが多い。保険は安心を買う側面もある」と言っていました。投資信託はちょっともうけが出たり、損が出たりするとすぐに止めてしまう傾向にあるそうです。
長期的には上昇すると言われても、大暴落による損失が生まれた場合、気落ちしてしまうのでしょうね。保険商品によってはそのようなリスクの低いものもあり、わが家の家族会議でも「投資信託より保険の方が安心」という意見も出て、将来不安の解消のため、何をするべきかすぐには結論が出ませんでした。

他力本願の「保険」か、自己責任の「投資信託」か

結局、「保険」と「投資信託」はどちらがお得なのか。
これは人それぞれの考え方や性格にもよるのかもしれません。バブル期にあった利率の高い保険は低金利時代の今、望むべくはありませんが、デフレ時代の今、貯金していてもほとんど利息が付かないことを考えれば、保険はまだましという考えもあるでしょう。
私個人は、高い保険会社の「もうけ分」を支払うくらいならば、投資信託に貯蓄などの資金を回して自己責任で運用したいと思っています。保険を選ばれる方は、加入前に実際の利率や保険会社のもうけ分を担当者に聞いてみてください。投資信託にも信託報酬など証券会社の「もうけ分」はありますが、保険会社の比でありません。また万が一保険を途中で解約することになった場合、どの程度元本が保証されているのかも確認しておきましょう。
さらに言えば、ドル建ての変額保険などのように満期であっても元本割れする可能性がある商品もあります。言い方を変えれば、他力本願の保険か、自己責任で運用する投資信託かとも言えるのかもしれません。私自身は投資信託に軍配が上がると思うのですが、皆さんはどう考えますか?
2,000万円貯める、資産運用のノウハウを学びたい人はこちら

この記事のライター

はるちゃん

ファイナンシャルプランナー(AFP)の資格を持つ新聞記者。暮らしや投資のほか、教育やデジタル関係にも精通している。

About the author

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

投資信託をもっと知るには?

投資信託スクール体験セミナー

学べる3つのこと

初心者向けと言われる投資信託ですが、買えば誰でも儲かるわけではありません。本当によい商品を見極め、長期で安定的に増やしていくための必須知識が学べるセミナーです。

受講料 無料
受講期間 申込みから3日間

申込みかんたん30秒!

ファイナンシャルアカデミーは
「お金の教養」を身につけるための
日本最大級の総合マネースクールです。

開講年数No.1|受講生数No.1|受講生満足度98.7%

※調査実施期間:2021年9月21日~2021年10月1日 ■開校年数:開校からの年数及び事業の継続期間 ■累計受講生数:開校から調査時点までの、講座受講申込者の総数。■受講生満足度:2021年上半期の有料講座が対象。当校調べ。■調査範囲:日本国内 ■第三者機関名:株式会社 ESP総研 調べ(2021年10月1日時点)


ページトップへ