日経平均株価が26年ぶり高値!iDeCo開始に注意を!

2018年10月10日

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ新聞記者、はるちゃんです。
日経平均株価が10月1日、終値ベースで1991年11月以来約26年11カ月ぶりの高値水準(2万4245円)となり、バブル経済崩壊後の最高値を更新しました。日本株はまだまだ割安感があり、年末は株価が上昇する傾向にあることなども踏まえ、年末には2万5000円台を予想するアナリストもいます。でも、ちょっと待ってください。もし今、株や投資信託を始めようと思っている方は注意が必要です。
人生の節目として、新年から新しいことに取り組む方も多いと思います。「iDeCo」(イデコ=個人型確定拠出年金)や「つみたてNISA」(ニーサ=少額投資非課税制度)もその一つ。人生100年時代に備え、新年から始める計画を立てている方もいるのではないでしょうか。

日経平均株価はまだまだお買い得 2万6000円台を目指す!?

日本経済新聞の2日朝刊によると、日経平均株価の予想PER(株価収益率)は13.93倍。PERの説明は省きますが、15倍以下だと割安と言われおり、日経平均株価はまだまだ「お買い得」の状態です。加えて、米中貿易戦争への懸念がやわらいだ上、円安に伴い10~11月の企業決算も上方修正が相次ぐと予想されていることなどから、年内に「2万6000円を目指す」と指摘するアナリストもいます。
一部のアナリストは大風呂敷を広げる傾向にあります。証券会社系のアナリストならば、多くの人に個別株や投資信託を購入してもらわなければ商売にならないと考える方もいるでしょう。 そのため、自分自身がそう思っていなくても、安易な株価上昇論を唱えがちです。相手に株価が上がると思わせれば、株や投資信託を購入してもらえる可能性が高くなるからです。いわゆる「ポジショントーク」というやつですね。昨年末には、2018年の株価として3万円の大台突破を予想するアナリストもいました。

ポジショントークに要注意! 自分の判断に冷静なブレーキを!

株価の上昇や下落を正確に予測することは不可能です。それなのに、ついつい耳に心地よい情報だけを選択し、悪い情報を受け付けないことってありますよね?ポジショントークをつまみ食いし、自分自身の判断や行動に冷静なブレーキをかけられないこともあるのではないでしょうか。特に新しいことを始めようと、前向きになっている時こそ注意が必要です。
日経平均株価(終値)の史上最高値は、バブル時代の1989年12月の3万8915円。リーマン・ショック後の2009年3月にはバブル後最安値の7054円となり、9年半をかけてようやく2万4000円台に回復しました(実に3.4倍!)。景気の波は「10年周期」とされ、今後はいつ大暴落が起きてもおかしくないと言われています。

景気の波は10年周期、焦ると高値づかみの恐れも!

iDeCoイデコ やつみたてNISAは「毎月少しずつ購入し、リスクが分散するので、スタート時期は関係ない」と言う識者もいます。確かにそれも一理ありますが、高値になった時から始めるよりも、安値の時から始めた方が、プラス幅が拡大することは言うまでもありません。気分もずいぶん違いますよね。掛け金が目減りする期間は短い方が良いに決まっています。
もし年明けや年末のボーナス支給時などにiDeCoやつみたてNISAを始めようと思っている方がいたら、ここは焦らず、しばらくの間はじっと我慢して様子を見守りましょう。若い皆さんにとって、数年間を待っても大丈夫。その後、20~30年間の投資期間があるのですから、資産を増やすことができるはずです。焦って高値づかみになる必要はありません。いろいろとお金の勉強をしているとは思いますが、スタートラインに立つのは、もうちょっと遅い方がいいはずです。
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この記事のライター

はるちゃん

ファイナンシャルプランナー(AFP)の資格を持つ新聞記者。暮らしや投資のほか、教育やデジタル関係にも精通している。

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※調査実施期間:2021年9月21日~2021年10月1日 ■開校年数:開校からの年数及び事業の継続期間 ■累計受講生数:開校から調査時点までの、講座受講申込者の総数。■受講生満足度:2021年上半期の有料講座が対象。当校調べ。■調査範囲:日本国内 ■第三者機関名:株式会社 ESP総研 調べ(2021年10月1日時点)