投資信託で大損しないために!守るべき7つのルール

2020年8月13日

投資信託で大損したくないなら、まるごと人まかせの気分で手を出すことはやめましょう。
「投資で資産を○○万円まで貯められました!」という話もリアルなら「投資で退職金を大きく減らしてしまった」という話もリアルなのが投資の世界です。
リスクをともなう投資信託を始めるためには、初心者でも最低限のルールを知っておく必要があります。
投資信託で大損しないために守っておきたい7つのルールについてご紹介します。

投資信託にもリスクはある

投資信託にはリスクがあります。それは、初心者でも知っている事実のはずですが、自分より知識のある人に勧められた金融商品なら大丈夫だろうと考えてしまう人がいます。
・金融のプロと感じる銀行の人に勧められたから
・プロが運用するらしいから
知名度の高い金融機関で販売されている投資信託であっても、金融機関で販売されているから安心、プロが運用しているから安心というものではありません。普通預金に対する安心感とは全く別物と考えましょう。

投資信託で大損しないためのルール

1.目論見書をしっかり見る

早速、初心者にとって面倒くさいと感じられてしまう言葉が出てきてしまいました。目論見書とは、投資信託の商品案内、取扱説明書のようなものです。
あなたは、新しい家電を購入したときに取扱説明書をどのくらい読むタイプですか。じっくり読む人もいれば、さっと目を通すだけの人もいるなどいろいろですが、それでも家電は使えます。
目論見書も同じようなもので、じっくり読まなくても投資はできます。しかし、自己責任が原則の投資において、商品選びの判断材料となる目論見書は法で交付が義務づけられているほど大事なものです。ファンドの目的や特色、リスクの種類、運用実績、購入や運用のためにかかる手数料などの基本的なポイントだけでも確認するようにしましょう。

2.ノーロード(手数料無料)を検討する

投資信託には販売手数料や運用中の信託報酬などがかかり、その割合が投資信託選びのポイントの一つとなっています。運用が順調にいかず投資信託の基準価額(値段)があまり変わらなかった場合、手数料などの分でマイナスとなってしまう可能性があります。後ほど出てくるインデックスファンドを選択したときなどにコストをおさえることを重視したい場合、ノーロード投資信託を検討してもよいでしょう。

3.毎月分配型に注意する

投資信託を選ぶときに「毎月分配型ファンド」などの言葉を見て、定期的に利益を得られると誤解してしまう人がいます。しかし、銀行預金の利息のイメージのように、元本が必ず保証された状態でプラス分をもらえると考えてはいけません。商品の注意書きをきちんと読むと、ファンドの総資産から分配金が支払われていることがわかります。

4.貯金の大半を一気に投資しない

大損という言葉が表す範囲は人それぞれです。2人の人が同じ金額を投資信託につぎ込んでいたとしても、貯金の一部なのか大半なのかによって損をしたときの影響度は変わります。投資信託に限らず、投資は余裕資金で行うことが鉄則。貯金の大半を投資するような行為は避けましょう。

5.分散投資する

これも投資信託に限った話ではありませんが、リスクを低下させるために資産運用は分散させて行うことが基本となります。例えばローリスクローリターンの商品とハイリスクハイリターンの商品を組み合わせる場合、どの程度のリスクを許容できるかによって配分が変わります。

6.銀行や証券会社の情報を信用しすぎない

「金融機関で勧められるままに金融商品を購入すると損をする場合がよくある」という話があるのはなぜだと思いますか。銀行員はお客様のために働く人ではありますが、銀行のために働く人でもあります。例えばお客様にとって運用でマイナスとなる可能性のある金融商品であっても、その商品から得られる(運用の成果に左右されない)手数料は銀行にとってのプラスとなります。金融商品を売ることが目的の銀行員と運用で得をしたいお客様の目的はそもそも一致していないのです。

7.定期的にリバランスを行う

分散投資をしているとき、例えば株価の値上がりで債券とのバランスが変わったといったことが起こります。そのようなときに金融商品を売却したり新規に購入したりして変化したバランスを再度調整することをリバランスといいます。売却や購入のときに手数料のかかることがある点に注意が必要ですが、リスク管理のための定期的なリバランスは有効です。

投資信託をより安全に運用する方法

インデックスファンドを選ぶ

投資信託の運用スタイルは、大きく二つに分けられています。
1、インデックスファンド
日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)といった市場全体の動きに連動する成果を目指すスタイル
2、アクティブファンド
インデックス(市場指数)を上回る成果を目指すスタイル、インデックスに比べリスクが大きくなる
リスクを大きくとりたくない初心者は、インデックスファンドから始めるとよいでしょう。

つみたてNISA・NISAを利用する

投資信託は種類が多く、初心者はどれを選んだらいいかわからないとなりがちです。その点において、長期投資に向いた投資信託のみが対象になっている、つみたてNISAの安心感は初心者向きといえるでしょう。NISA、つみたてNISAの非課税メリットも、収益を出せるかどうかに不安を持つ初心者が利用しやすいと思えるきっかけの一つとなっています。

長期的な目線で運用する

長期的な投資には複利効果により利益を増やしやすいというメリットを得られる可能性があります。また、価格変動リスクを小さくできるというメリットもあります。ドル・コスト法という言葉を聞いたことのある人もいるかもしれませんが、いわゆる時間の分散です。分散したとしてもリスクがゼロになるわけではありませんが、長期的な目線を持つと短期的な値動きに振り回されずにじっくり投資していく姿勢を保てます。

投資信託について正しく理解する

勉強せずに投資を始めることは簡単ですが、リスクを低下させるため、また、自分で納得できる投資をするためには、ある程度の勉強が必要です。
少し調べてみるだけでも、「こうしたほうがいい」「いや、これはだめだ」と世の中の投資に関する意見に賛否両論が存在することに気がつくでしょう。そのため、勉強していく過程で迷いが生じて気が滅入ることもあるかもしれませんが、どちらに転ぶかわからないのが投資というもの。その時点において、どちらか一方の意見だけが間違っているというわけではありません。
初心者とはいえ、投資信託に手を出すときは大まかでもいいので自分なりの理解を深めるための勉強も同時に始めることをおすすめします。

この記事のライター

MASAMI

AFP・2級ファイナンシャル・プランニング技能士、個人情報保護士。
年金や教育費など生活に密着したお金の話をわかりやすく伝えるライターとして活動中です。

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