NISA口座を複数開くことができるってこと知ってた?

2019年10月20日

投資で得た利益が全額非課税でなるNISA制度は、投資家にとって大きなメリットがある制度です。
読者の皆さんも多くの方がNISA口座を活用しているのではないでしょうか?
そんな投資家に必須とも言えるNISA口座について紹介します。
NISA口座は1口座しか開設できませんが、NISA口座にはジュニアNISAやつみたてNISA口座という類似の制度がありそれらの口座は同時に開設することが可能です。
NISA口座について興味のある方はぜひ最後まで読んでいただき参考にしてください。

NISA口座は1人につき1つの金融機関

NISA口座は1人につき1つの金融機関でしか開設できません。
ですので、A証券でNISA口座を開設した場合はB証券ではNISA口座を開設することができなくなります。
証券会社によって、取り扱っている投資商品は異なりますので自分が投資したい金融商品がその金融機関で取引できるかどうか事前に確認した上でNISA口座を開設するようにしましょう。
またNISA口座を開設した後に、別の金融機関に変更したいとなった場合は年毎に変更することは可能です。
(金融機関の変更については後ほど説明します。)

複数申し込んでも1口座しか開けない

NISA口座の申し込みは証券会社に対して行うので、1人につき1つしか開設できないといっても、複数の証券会社に同時に申し込んでしまえば口座が作れると考えている方もいるのではないでしょうか?
結論から言いますと複数の証券会社に同時に申し込みを行ってもNISA口座は1口座しか開くことはできません。
NISA口座の申し込みには税務署の審査もあるからです。
各証券会社間では申込者がNISA口座を他の証券会社でも申し込んでいることはわかりませんが、審査段階では税務署を通す必要がありますのでその時点で複数申し込みを行っている場合は審査に通らなくなります。

ジュニアNISAやつみたてNISAは同時に開ける

NISAには一般NISAの他にジュニアNISAやつみたてNISAとよばれるものがあります。
ジュニアNISAやつみたてNISAは一般NISAと同時に開くことが可能です。
ただし、つみたてNISAに関してはNISAとどちらを活用するか年毎に選ぶことになっており、同じ年に両方に投資を行うことはできません。
運用自体は2019年にNISA、2020年はつみたてNISAという形で投資を行えばNISAとつみたてNISA同時に運用を行うことが可能です。
ジュニアNISAに関しては子名義の口座になりますので、自分の名義の口座と同時に運用することができます。
名義が子であるといっても、ジュニアNISAの運用は親が行いますのでジュニアNISAを活用することで実質的にNISA枠を増やすことが可能です。

開設後金融機関は変更できる?

NISA口座について金融機関の変更は可能です。
ただし、変更する年に変更前の金融機関でNISA口座の投資をしていないということが条件になります。
1円でも既に投資をしていた場合は翌年以降の変更しかできません。
また金融機関の変更を行った場合は変更前の金融機関分で非課税期間が終了するまでは運用可能ですが、非課税期間終了時に新しいNISA枠に組み込み引き続き非課税で運用を行う「ロールオーバー」はできません。
更にジュニアNISAに関しては現在のところ、金融機関の変更は認められていませんので注意が必要です。

口座開設は目的や運用期間に合わせて検討しよう

既に述べたようにNISAには
・一般NISA
・つみたてNISA
・ジュニアNISA
の3種類が存在します。
それぞれ年間投資上限額や非課税期間などが異なりますので、口座開設する際は年間投資進資金や予定運用期間などに応じて自分の投資に適した口座を開設しましょう。
例えば、一般NISAは年間投資上限が120万円、つみたてNISAは40万円ですので年間投資資金を40万円以下で考えているのであれば、非課税期間が一般NISAの5年と比べて20年と長い非課税期間となっているつみたてNISAを利用した方が良いでしょう。
また、ジュニアNISAは子供の教育資金などを運用するのに適していますが、3月31日時点で18歳である年の前年の12月31日までは引き出しができないという制限があります。
いつ突発的にお金が必要になるかはわかりませんので、いつでも引き出すことが可能である自分名義のNISA口座を活用していないのであればそちらを優先した方が良いでしょう。
このようにNISA口座の活用には投資目的や資金、運用機関などをしっかりと検討した上で選ぶことが大切です。

この記事のライター

森田賢一

FP2級資格を持つ30代男性会社員。10年以上の投資歴を持つ現役投資家。
10代から投資をはじめ、リーマンショックでは投資家としての心構えを鍛えられた。
株式を中心にETFやREITへの投資も行い、現在の運用資産は5,000万円。アーリーリタイヤを目指し投資の勉強は欠かさない。
ブログにて株式投資に関する情報を発信中
【ブログ】FP森田の株式投資ブログ/

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