個人投資家がプロとは違う土俵で戦うべき3つの理由とは?

2019年5月3日更新

株式市場で着実に利益を上げることのできる人の割合は10人に1人とも言われています。なぜなら市場は機関投資家やヘッジファンドなどのプロが凌ぎを削る世界なので、一般の個人投資家とは圧倒的な情報格差があるからです。その差はまさに象とアリ。同じ土俵で戦うと勝負は火を見るより明らかです。
でも悲観的になることはありません。投資は資産を着実に増やすことが目的なのですから、プロとは違う土俵で戦えば良いだけです。さてその土俵はどこにあるのか?以下解説していきます。

【その1:長期投資】プロは短期で成果が求められるが、個人は時間の制約がない

1点目は「長期投資」です。プロは四半期、半期、1年など短期での成果を求められるため、ライバルが買っている状況では、市場や銘柄が割高、買われすぎであっても追随せざるを得ません。また逆に安過ぎるときであっても、売りが売りを読んでいる状態では追随して売らざるを得ないこともあります。ゆえに市場は買われすぎ、売られすぎの状態が年に数回訪れます。
個人は期間で成果を求められることがありません。だからそんな買われすぎ、売られすぎのときを待って割高な市場や銘柄を売り、割安な市場や銘柄を買うことで、着実に利益を積み上げていくことができます。
また積立投資を毎月定額で行うことも有効です。安値では多くの量を、高値では少ない量を買うことができる(ドルコスト平均法)ので、長期で安定的に資産形成することもできます。

【その2:小型株】プロは大型株に投資する必要があるが、個人には規模の制約がない

2点目は「小型株」への投資です。プロはお客様から資金を預かり投資しているので、投資先を選ぶ大きなポイントは「流動性」の確保にあります。つまり一定の時価総額があり、日々出来高が多くないと、売買したい時に狙った値段で取引することができません。例えば時価総額100億円以下の銘柄などは、少しの資金で自ら株価を上げてしまうことになるので、自ずと投資対象から外れてしまいます。
しかし、一般の個人投資家なら、出来高が少なくとも最低購入単位を一定の指値で待っていれば良いので、株価を釣り上げたり、押し下げたりする心配はいりません。さらに100億以下の銘柄の中には、将来大化けする銘柄(いわゆるテンバガー銘柄)が隠れています。これらの銘柄はアナリストがカバーしていることも少ない(プロの手垢が付いていない)ので、企業価値よりも割安に放置されていることも多くあります。
株価が2倍になるためには、時価総額が1兆円の大型株ならば2兆円になる必要があります。一方、50億円の小型株では100億円で良いことになります。後者になる企業の方が前者よりも多いことは容易に推測できると思います。もちろん小型株に多いスタートアップ企業などは、倒産リスクなど安全性を吟味する必要がありますが、しっかり調査して安いところでコツコツ拾うことができるのも個人投資家ならではです。

【その3:休むも相場】プロは常に成果を求められるが、個人は投資しないことも選べる

3点目は「休むも相場」の時期を作れることです。“休むも相場”とは「いつも売り買いするのではなく、自信のないときや分からないときは休むことも大切だ」という相場の格言です。
プロは確率の悪い相場(買い主体なら下げ相場、ヘッジファンドなら動かない凪相場)でも、ライバルとお客様がいるので成果が求められますが、一般の個人投資家は投資する時期を自由に選ぶことができます。2012年末からのアベノミクス相場など、誰が投資しても利益が挙げられるときだけ参入し、リーマンショックなど暴落時にはキャッシュポジションに戻し、「休むも相場」を決め込み、株価が底をついたときに再参入する。つまり確率の良い相場のときだけ投資を行い、それ以外は休んで来たる次の買い場まで銘柄分析を丹念に行い待つことができます。これが個人ならではの儲けのポイントになります。
以上、一般の個人投資家がプロとは違う土俵で戦うべき理由を3点解説してきました。マスコミの情報に踊らされてはプロの餌食になるだけです。個人ならではの強みを生かした投資手法で着実に資産を増やしていきたいものですね。

この記事のライター

本城司

50代のサラリーマン。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。若い頃から資産運用に関心があり、株、投資信託、ETF、REIT、FX、先物など、酸いも甘いも経験済。「金融機関が勧める商品は、オススメではない!」という問題意識の下、多くのマネーセミナーに参加し、”無料マネーセミナーおすすめ3選”として情報発信中。

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