【2020.3.15.(日)にアップデートした記事です】
気になる「みんなの月々の貯金額」
皆さんは毎月、いくらの貯金ができていますか?「貯めたい気持ちはあるけれど、生活費がギリギリで貯金ができない……」「月によっては貯金できるときもあるけれど、飲み会が続くと目減りしていく……」。なにかとお付き合いやイベントの多いアラサー女子の中には、「貯金が思うようにできな〜い!」と悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか。
25~34歳の女性357名に調査を行ったところ、グラフのように毎月の貯金額でもっとも多かったのは、10,000円〜30,000円未満の30.8%。続いて、30,000円〜50,000円未満の20.2%。そしてなんと、毎月50,000円以上貯金している人も17.6%いるという結果に。
「私、もしかしたら落ちこぼれなのかも……」と思ったあなた、そんなことはありません。
毎月何万円も貯めている人がいる一方で、10,000円未満という人も12.9%いるようです。そして、定期的には貯金していないという人も18.5%。これまでのアラサー女子調査と比べると、結果がかなり幅広く分散しているといえるでしょう。
いくらぐらい貯蓄したらいいの?
ただし、私は平均的だからいいか!と安心してしまうといつまでたっても貯金できません。なんとかしなくちゃ、と思ったら行動あるのみです。
でも、いったいいくらぐらい先取り貯蓄したらいいの? という疑問がありますよね。
総合マネースクールファイナンシャルアカデミーの家計改善や保険の見直しなどを教えてくれるお金の教養講座(https://www.f-academy.jp/school/kyouyousemi.html)でおすすめしているのは、収入の6割に消費を抑え、2割を貯蓄、残り2割を自己投資費用いあてるという法則。例えばあなたの月収が25万円だとすると、15万円を生活費、5万円を貯蓄し、残り5万円を自己投資にあてるということです。2割は結構大きな割合なので、挫折しそうという声もきこえてきそうです。
「先取り貯金」のススメ
毎月コンスタントに貯められるか、貯められないかに影響する要因はいくつかあります。中でも「収入が安定しているか」「実家暮らしか、一人暮らしか」は特に影響大。結婚している場合は、夫婦でお財布を一つにしているか別々にしているかでも全く違います。
毎月の残業代の変動が大きかったり、フリーランスで収入にムラがあったりする人は、月によって収支に差があるため、どうしても「余ったら貯める」という方法になりがちです。また、実家に暮らしていて住居費や光熱費がほとんどかからない人と、毎月7万円、8万円といった固定費が必ず出ていく人とでは、貯金のしやすさが劇的に違ってきますよね。夫婦の場合は、おさいふが一つのほうが無駄遣い防止となりお金が貯まりやすいようです。
でも中には、収入も安定しているし、一人暮らしでもないのになぜか貯められないという人もいるはず。そんな人にオススメなのが「先取り貯金」。
毎月残ったお金を貯金するのではなく、お給料が振り込まれたら、真っ先に毎月決めた金額を「先取り」するように、仕組みを作ってしまうのです。毎月、収支がカツカツなら、5,000円からでも構いません。とにかく、余ったら貯金、ではなく、先に一定額を貯金、というスタイルにすることが重要です。
というのも、よほど節約が趣味という人でない限り、「お金が余ったら貯金しよう」と思っていても、実際にはなかなか余らないというのが当たり前だから。結婚している人は夫婦でライフプランを共有して一緒に先取り貯金に励むのもいいかもしれませんね。
お金が貯まらないワケは「パーキンソンの法則」にあった!
イギリスの歴史・政治学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンさんが編み出した有名な法則があります。その名も「パーキンソンの法則」。いったいどんな法則かというと、ズバリ、「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」というもの。つまり、「お金が余ったら貯金しよう」と思っていても、お金はなかなか余らないし、「もう少し収入が増えたら貯金できるのに……」と思っていても、収入が増えたら増えただけ得てして支出も増える、ということなのです。
だから、大切なのが「先取り貯金」。それも、毎月定期預金に預け換えるために銀行のATMに行く、といった手間のかかる方法ではなく、自動的に積立になる定期預金や財形貯蓄、投資信託の積立などを活用し、貯金にまわすお金が自分の手をすり抜けないようにすることがポイントです。
先取り貯金のよいところは、先取りさえしてしまえば、残ったお金は1円残らず使っても貯金は確実に増えていく、というところ。残ったお金が自分へのご褒美に使えるとなったら、俄然、やりくりのモチベーションも湧いてくるのではないでしょうか。