貯金よりオトク?「旅行積立」のメリット、デメリット

2019年10月12日

2024年12月2日

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ新聞記者、はるちゃんです。
早くも10月となり、皆さんの中にもクリスマスや年末年始の予定を考え始めた方もいらっしゃると思います。リーズナブルに過ごすためには早めの計画が不可欠です。特に旅行や帰省される方は、少しでも早く日程を決め、航空チケットや滞在先ホテルを予約した方が早期割引でオトクになるケースが多いようです。今回はさらにオトクになる「旅行積立」を紹介したいと思います。
「旅行積立」は、銀行の定期預金のように、旅行会社や航空会社にお金を積み立てる商品です。銀行の定期預金と大きく異なる点は、積み立てたお金が現金ではなく、各社の「旅行券」で返還されることです。
このデメリットを補う最大のメリットとして、「利子」相当分が銀行預金よりも高いことが上げられます。低金利時代の今、ネット銀行でも100万円を預けて年0.1%前後の利息しか得られず、しかも、その利子には約2割の税金がかかります。

銀行を上回る利子相当分 5年積立で年2.2%の商品も

旅行積立の場合、例えば「JTBたびたびバンク」(一時払い)でシミュレーションすると、98万2801円を一括して1年間預けておけば、100万円の旅行券となります。年利換算では1.75%の利息に当たり、オトク分(サービス額)は1万7199円となるわけです。
また、HIS「貯めチャオ」のシミュレーションで100万円の旅行券(毎月払い)を目指すと、月1万5784円の積み立てを60回して100万円となります。支払い総額は94万7044円で、オトク分(サービス額)は実に5万2956円。年利換算で2.2%の利息に相当します。
旅行会社では、近畿日本ツーリスト、日本旅行などでも旅行積立を行っています。また、航空会社のANA、JALも同様のサービスを提供しており、いずれも銀行の利息より高いオトク分(サービス額)がついてきます。このオトク分(サービス額)には税金がかからないこともメリットの一つです。

新婚旅行などにオススメも…リスクも念頭に利用を

退職旅行や新婚旅行など記念の旅行を決めている方は、前々から積み立てておけば、資金確保も確実ですし、オトク度も高いでしょう。また、一部はパッケージツアー商品のほか、JR券や航空券のみの購入もできますので、必ず年末年始に帰省する方も積み立てておき、JR券などに変えるのも節約の一つになりそうです。
あとは、各社のサービス内容やパッケージツアーを吟味して選べばOKですが、「JR券購入を考えて積み立て始めたのにJR券が買えなかった」「行きたい海外旅行先に直行便がなく、遠回りせざるをえなかった」などということがないよう注意してください。パッケージツアーの利用を想定する場合も、ツアーの種類や金額を比較してから積立先を決めたいですね。銀行に預けておくよりオトクになったとはいえ、ツアーそのものが割高だったら、オトク分も相殺されかねません。
また、各社ともに「倒産リスク」があるとともに、急に現金が必要になっても現金化できないことも頭の片隅に置いておくべきでしょう。これらのデメリットを踏まえてもメリットありと考えられれば、選択肢の一つになりえます。今年の年末年始には間に合いませんが、来年以降を見据え、まずはメリット、デメリットを考えてみてはいかがでしょうか。

この記事のライター

はるちゃん

ファイナンシャルプランナー(AFP)の資格を持つ新聞記者。暮らしや投資のほか、教育やデジタル関係にも精通している。

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