こまかな家計簿は不要! クレカの明細で簡単家計管理を

2019年9月6日更新

消費税が上がる日が刻々と近づいています。浪費家、節約家を問わず、ほとんどの人は家計支出が増えることになりますから、家計管理がますます大切になりますね。家計管理の基本は月々の収支を把握することですが、多くの人は「収支の把握=家計簿」というイメージを持ち、実行する前からギブアップしているようです。それでも、これまでと同じようにお金を使っていては赤字になることも考えられますから、収支の把握は大事なこと。そこで、細かな記帳や計算は不要の家計管理法にトライしてみましょう。

なぜ家計簿が苦手?

初めから「家計簿をつけるのが嫌」という人や、「家計簿をつけたいけど続かない」という人は多いものです。これらの第一の理由は「面倒くさい」こと。どの項目をどう書けばいいかわからなかったり、計算するのが面倒だったり。とにかく面倒で苦手ということのようです。
それなら、書かないようにすれば、計算も不要になりますし、問題は解決します。
そんな面倒くささを解消した家計簿として、今では多くの家計簿アプリが出ています。レシートを写真に撮るだけで自動的に費目別に振り分けられたり、自動的に計算してくれるのは簡単でいいですね。
しかし実際は、レシートがどんどん溜まり、一気に写真に撮るのが面倒で結局そのまま捨ててしまったり、アプリを起動するのが面倒になり結局続かないという人もいます。
このように結局続かないという人は、「いつ」「何に」「いくら」使ったのかを知るためのアクションを自ら起こすこと自体が面倒なのかもしれませんね。
もうひとつ、家計簿を面倒にするのがクレジットカードの存在です。クレジットカードや電子マネーで支払いすることが多くなってきたこの頃では、買い物時かカードの引落し時か、いつの時点で家計簿をつければいいのか頭を悩ませる人も多いよう。

クレジットカードの利用明細を使ってみる

これらの面倒な理由を全部ひっくるめて解決するのが、クレジットカードの利用明細を家計簿代わりにする方法です。
クレジットカードを使うと利用した店舗名や金額などの買い物履歴が記録されますね。そして引落日の前に1カ月分をまとめた利用明細が送られます。最近ではペーパーレスが増え、サイトにログインして確認する電子明細とするカード会社が多いようですが、引落し金額を確認するために明細にはきちんと目を留める人は多いと思います。
自分自身で記録したり、撮影するのは面倒でも、カード会社が「あなたはこれだけお金を使いましたよ」と教えてくれれば面倒さは感じないのではないでしょうか。
利用明細で「いつ」「何に」「いくら」お金を使ったのかを把握することができますし、前月分の支出状況を忘れた人も電子明細なら確認できるため、今月分と比較して支出の傾向をチェックすることもできます。そもそもの家計簿の役割を充分果たしていると言えますね。

一歩進んだクレカ家計簿の使い方

クレジットカードは決められた日にきちんと引き落としできないと、遅延利息が発生したり、後々カードを利用できなくなるリスクがあるものです。そのため明細が届いたら、○月△日にいくら引き落しがあるのかぐらいはチェックするはず。可能ならプリントアウトして、大まかな内容ごとにマーカーペンで色分けしておけば、どの項目が多いか、コンビニ、スーパー、デパートのどの店が多いかなどの買い物の傾向が見えるようになります。毎月繰り返して行うことで、節約のしどころも掴めるようになるのではないでしょうか。
ただし、カードの明細を家計簿代わりにしようと思っても、多くは現金、カードは少しというようなお金の使い方では、カードの利用明細をみても家計支出全体は把握できません。

キャッシュレス決済率を高めて賢い家計管理を

消費税が増税されるとキャッシュレス決済によるポイント還元制度が開始されます。ポイント還元制度は9カ月間の時限措置ではありますが、できるだけ現金払いを少なくし、キャッシュレス決済をメインにしてみるのおすすめです。
今では公共料金や保険料などもクレジットカードで支払いできる場合がほとんどですから、カード払いにすることで、これらの支出も明細でチェックできるようになります。
もちろん電子マネーのチャージもクレカを使って行えば、チャージしたことの記録が残りますね。100円、200円というような金額が小さめのものをクレジットカードで支払うことに抵抗がある人もいるようですから、金額あるいは利用する店舗などによって自分なりの支払いルールを決め、電子マネーとクレジットカードを使い分けるのもいいでしょう。支払いルールを決めておけば、電子マネーで支払ったものの内容がわからなくても良しとしてもOKです。
家計管理の複雑さをできるだけ小さくするには、複数のクレジットカードを使うよりも、できるだけ支払いを1枚のカードに集約するほうがおすすめです。
そもそもクレジットカードには利用限度額が決められています。生活費のほとんどをクレジットカードで支払うようになれば、利用日、利用額、引落し日をきちんと把握しながら利用しないと限度額オーバーになってしまう可能性もあり得ます。それを避けるためには毎月の予算を決めることと、きちんと守れているかを明細でチェックすることから避けられません。面倒なんて言葉も浮かんでこなくなり、家計管理も上手になるのではないでしょうか。

この記事のライター

續恵美子

ファイナンシャルプランナー(CFP®)
夢や希望を持ちながらも、一歩を踏み出せない――お金の知識を教えることで、そんな女性が一歩踏み出す支援をしたいという想いとともに、ファイナンシャルプランナーとして活動。
プライベートでは南仏移住して10年以上。仕事・家庭・自分の人生を活き活き送る、多くのフランス人女性から学んだことを日々の活動に実践している。

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