ボビー・オロゴン流「世界標準のお金論」トーク〈お金の教養フェスティバル2019より〉

2019年3月11日

ナイジェリア出身のボビー・オロゴンさんは、テレビ番組「さんまのスーパーからくりテレビ」で脚光を浴び、その後タレントや格闘家として活躍しています。そして、ボビーさんはエンターテイナーとしての顔以外に、投資家・実業家という顔も持っています。そんなボビーさんに「世界標準のお金論とは?」を聞きました。インタビュアーは不動産投資スクールの菅沼尚宏講師です。
『お金の教養フェスティバル2019』の「ボビー流! 世界標準のお金論」講演より。

ボビー流お金論その1「投資は気楽にやったほうがいい」

菅沼講師(以下菅沼):ボビーは、事業を趣味でやっているんですよね。投資も趣味ですか。
ボビー・オロゴン(以下ボビー):投資は将来の保険だと思っています。でも投資やる人って、真面目な人が多いんですよ。それはすごく嫌なの。真面目にやる部分は、半分でいい。あと半分は気楽にと思うんです。
菅沼:気楽にやったほうがいい? なぜですか?
ボビー:投資って、今必要ないものだから、無理する必要ないんですよ。今投資しているのは、未来の安全を買うためでしょ。未来のことだったら、長期で考えて、のんびりでいいんじゃないかな。むしろ、その方が成功しやすいと思いますよ。あと、今まで誰も目をつけてないものから始めないといけないと思うので、いつも探しています。今の世の中、パイオニアにならない限り大きく成功はしにくいんじゃないかな。
菅沼:誰も考えつかないことを、自分で考えつけそうにありませんが…。
ボビー:難しく考えすぎでしょう。もうちょっとやわらかく考えていこう。聞いたものを自分なりに処理をして、簡単に何かが生まれればベストなわけだよね。
菅沼:なるほど。ボビーの本の中でも「常にアイディアをどんどんどんどん考えろ」と書いていますね。

ボビー流お金論その2「お金とは、自分のアイディアに対する『回答』だ」

ボビー:僕はお金とは「回答」だと思っています。投資で成功するにはもちろん努力が必要だけど、でも努力よりアイディアなんじゃないかな、今の時代は。本当に、どんな「ありえない」アイディアでも、今大当たりしているビジネスがいっぱいあるからね。AppleだってAmazonだって、アリババだってここまで成長すると思って始めたわけではないはず。どんどんどんどん時代が変わっているから、自分も変わっていかないと同じところに置かれて、もう次に進めなくなってしまう。
菅沼:アイディアがよければ、お金が儲かる、ということですね。
ボビー:でも、僕は、儲けたいだけじゃだめだと思ってるんです。じゃあ、儲かったらどうする?という話になりますよね。たとえば誰かから「毎日30万あげる」と言われたら、みんなどうするの? と聞いてみたいです。毎日毎日お小遣いとして30万もらえます。使い切れば明日また30万もらえるとします。みんなどうします?
菅沼:必死で30万使わなきゃいけないんですか。それも大変ですね。
ボビー:そうでしょ。そういうものなんです。お金って結局、いらないとは思わないし、もちろん、もらいたいけど、何に使いたいのかわからない。あったらあったで、どう使っていいかがわからない。それで、僕は「何をするのか」を見つけてから、お金を市場で取りに行くスタイルなんです。
菅沼:なるほど。自分の目標、目的、それを先に見つける。
ボビー:そう。目標を立てて利益を出して、また投資に充てるというのが、僕の考え方です。あとは、難しく考えないでなんでもやってみるのが一番いいと思う。お金ができてからやりたいことをやるというのは、遅いと思うわけ。だって経験ないところにお金だけあてても、プラスなるわけないからね。

ボビー流お金論その3「コツコツ続けている人に大きなチャンスは訪れる」

菅沼:「今のお給料で何とか生活していて、貯金もできません。だから、投資なんかできません」とよく聞きます。そういう意見についてはどう思いますか?
ボビー:いやいやいや、そういう人には、お金が貯まったとしても、投資はしないほうがいいと言いたいですね。お金が無いときのほうが、視界が広いと思うよ。あくまでも僕の考えなんですが、無茶して思いっきりお金をどんとかけたときは、大抵うまくいかない。今までお金がないから投資もしない、と言っていた人が、投資に回せるお金がまとまったからと急に始めても、うまくいかないと思います。少しずつ少しずつ、やり続けっていって、やっと大きく取れる。
菅沼:投資はコツコツやるほうがいいということですか。
ボビー:コツコツ続けていれば、「ここがチャンス」というところは、何か見えるわけですよ。そこだけが勝負。ファイターだって、毎日全部ストレートだけ打ってたら疲れるでしょ。
菅沼:疲れます、疲れます。
ボビー:ジャブも必要でしょ。どこにストレートを打つのか見るのが、それが投資なんじゃないかなあと思う。あとゴールはないとダメだと思います。ゴールのない投資なんて、ただの時間の無駄だと僕は思っています。
でも、実は投資ってキリがないんです、終わりがないんですよ、奥深すぎて。今日24時間使って僕たちが投資について勉強したとしても、それで終わりじゃない。明日ももっとしたくなるものなんです。脳にどんどんどんどん何かをインプットしていくことによって、楽しさが味わえるから。だから、投資は今日やったら明日はやらなくてもいいというものじゃなくて、コツコツ毎日少しずつやっていて、経験に繋がっていったとき、前にやっと大きな勝負どきが現れる。
菅沼:継続なんですね。
ボビー:でも真面目に考えないほうがいいと思うわけ。やわらかく遊び半分で考えたところが、落ち着きどころだと思います。たとえば、趣味あるじゃない、みんな。その趣味の一環としてやれたら、本当に肩の力を抜いて投資ができて、成功しやすいと思います。

【ボビー・オロゴン】
タレント・実業家
1973年、ナイジェリア連邦共和国イバダン生まれ。テレビ番組「さんまのSUPERからくりTV」で脚光を浴びる。格闘家としても2004年大晦日の「K-1PREMIUM 2004 Dynamite!!」でデビュー。現在は様々な番組に出演し、子供から大人まで男女を問わず支持を受けるほか、投資家・実業家としても知られている。プライベートでは2007年「近田ボビー」として日本に帰化し、日本人の妻との間に生まれた二男三女の父でもある。
【菅沼尚宏】
株式会社タカプランニングジャパン代表
ファイナンシャルアカデミー認定講師
1980年代、大学在学中に劇団を旗揚げし、作家・演出家として活動。卒業後はメディア関係の会社に就職し、サラリーマンディレクター兼クリエイターとして、番組・コンサートなど、様々なエンターテイメントを作り上げる。2008年、リーマンショックと実母の死をきっかけに投資の勉強をスタート、2010年に投資用物件を購入、その後、不動産投資スクールで学び、投資スピードを加速させる。
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この記事のライター

マネラボ編集部

節約から投資まで、お金に関するさまざまなテーマのコラムを、わかりやすく・楽しく発信することに日々奔走中。誰もがお金と正しく付き合うための教養を身につけ、豊かな人生を送るためのヒントを提供しています。

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