親のお金を管理して兄弟トラブルにならない方法

2019年8月3日

母が老人ホームに入居したのをきっかけに母のお金の管理を任せてもらっています。実際これまで母はお金の管理が全くできず、もしお金が無くなったら「どうしよう」と考えていて、お金恐怖症ともいうべき、いつもお金に不安を持っていました。なので私に任せてからは一切の不安がなくなりお金から自由になれたようです。老いた親御さんは足腰も弱り、銀行や役所、買い物にも出向くのが億劫になりますね。年金の管理、生活資金の出し入れ、税金など納付、買い物代行、それら全てを息子や娘または嫁さんに任せていたりするのではないでしょうか。

うちの場合も妹が海外にいるので必然的に管理者は私に。実家の売却益と年金を通帳とノートで管理しています。老人ホームに入居しているので、入居費、介護保険一部負担金、食費、光熱費、理容費、通院費、お薬代、オムツ等は月まとめでホームが銀行引き落としをします。面会時に持っていく、し好品や飲み物や日用品、洋服等はこちらで支払います。週に1度の訪問ですが、何かしら買っていきます。費用の出どころは母の預金。出入金をノートにつけています。母の介護についてお金の流れを明確にする。妹は母のお金について全く関心がありません。なので、ノートに記帳する必要はないのですが、預かる方としては明確にしたいと思っています。
親に代って財産管理を親族から任され、介護の負担も誰よりもした友人。辛い介護に体を壊しながらもやり遂げた、真面目ないい嫁さんだと思います。それが、いざ相続になったら義理の兄から財産隠しを疑われたそうです。その時役にたったのが出入金帳だったと言います。聞いたときには自分のことのように腹が立ちました。
また、高齢になれば判断力も弱るもの、実家の売買は母に代わって私がしました。
その時のセールスマンから聞いた驚くべき姉妹の話は「実家の売却値段を実際より低くして契約書を作成して欲しい」「差額こっそりを抜きたい」と姉ほうからの依頼。財産として残ったのは不動産だけ。生前介護を一手に引き受けた妹が親の預貯金を私的に使い果たした。介護中にブランドバックや宝石を購入していたのはきっと親のお金である。というのが憶測。遺産を妹と2等分では割が合わない。自分が多く手にする方法はないかと考えたようです。もちろんそんなことはできないとお断りしたそうです。
よく「お金」は怖いと聞きますが「人」ほど恐ろしいものはないなと思ったのです。お金を預かるほうとしては、身内のお金、つい財布が一緒になりやすく使いこんでしまうことはあるかと思うのです。そのことすら忘れてしまうことだってあります。介護費用や病院代、生活費、じわりじわりと貯金は減っていきます。長い介護生活でたくさんあった貯金が底をつくことだってありえます。どちらも経験してみなければ分からないものです。
 
要らぬ憶測や疑念を生まないために一番いいのは、親のお金に関する情報がオープンになっていること。いつでも共有できることではないかと思うのです。そのためには面倒ですがこまめに通帳記帳し、お金の流れを明確する。細かな費用は忘れずにノートに記載しておくこと。そして残高管理をして時々年間どれだけ使っているのか、このままで後何年貯えが続くのか、折に触れ話しをしておくべきかと思います。もうすぐお盆休みで兄弟姉妹が揃うチャンスかもしれませんね。是非この機会に「親のお金」についてもさらっと話してみるのもいいですね。

この記事のライター

中道あん

Ameba公式トップブロガー。「女性の生き方ブログ!50代を丁寧に生きる、あんさん流」主宰。https://ameblo.jp/aroundfifty50/
45歳で再就職し自立。2男1女は成人し、要介護2の実母は有料老人ホームで暮らす。同世代の女性に向け日々の暮らしのあれこれをブログに綴り、実りある人生を歩んでいけるようなライフスタイルを発信。著書に50代、もう一度「ひとり時間」(KADOKAWA)。
2019年2月フリーランスに転身。Eittoness美人のブログ塾やセミナー、Eittoness美人be塾を開講。

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