コインパーキングを経営しよう!仕組みと注意点を解説!

2018年11月21日更新

車で繁華街へと出掛けた際、多くの人が利用しているコインパーキング。時間単位でお金を支払うことで気軽に駐車することができ、都市部においては大きな需要が見込めます。建物を建設する必要がなく、土地さえあれば無人で経営することができるので、人件費もかかりません。
今回はそんなコインパーキングのビジネスについて、その仕組と注意点を解説したいと思います。

儲ける仕組み(委託の場合)

コインパーキングは時間単位数百円の使用料金が発生する駐車場で、精算機を設置して無人管理します。一般的には、コインパーキング事業をしている企業に賃貸契約として土地を貸す「一括借り上げ方式」で収益化を図ります。そのため土地の貸主は、コインパーキングの売り上げに関わらず一定額の賃料を得ることができます。
契約先の企業によって異なりますが、一括借り上げ方式の場合、一般的に土地のアスファルト舗装、および駐車や精算に必要な機械の設置、その他の管理や運営などは全て契約先の企業に委託することができるので、自分でやることはほとんど何もありません。舗装費用などの初期投資分を契約先の企業がもつ場合は、駐車場利用によって出た利益から初期投資分を差し引いて、残った利益が賃料として支払われていきます。
また、万一駐車場内でトラブルが発生した際も、契約先の企業がその対応に当たってくれます。

儲ける仕組み(自営の場合)

もちろん、コインパーキング事業をしている企業には頼らず、自分だけで事業を始めることもできます。その場合は土地の舗装費から機械類の費用などの初期費用を、全て自分で用意する必要があります。また、駐車場の管理や機械類のメンテナンスなども自力で行う必要があり、トラブル発生時もその対処に駆り立てられることになります。当然、駐車場の売り上げが無ければ利益も出ません。企業に「一括借り上げ方式」で運営を委託した場合と比べて、リスクの大きな投資となるのです。
ただし、自分だけでコインパーキングを運営するということは、出た利益は全て自分のもの。リスクに見合うだけのリターンを得ることができます。近隣の他のコインパーキングと上手く差別化を図ることで、大きな収益を見込むことが可能です。

コインパーキングを運営する上での注意点

何よりもまず立地が大切です。周囲に商業施設が多い繁華街では大きな需要がありますが、何もない場所では当然需要は小さいと考えられます。
また、現在は周囲に何も無くても、将来商業施設などができる計画があれば、投資に値する可能性があります。コインパーキングを始める前に、その土地周辺の利用状況を、現在だけでなく今後の展望も含めて、事前に調べておく必要があります。
競合他社の存在にも注意しましょう。周囲に商業施設が多い繁華街などでは、コインパーキングの需要が大きい分、競合他社も多く参入してきます。このような場所で多く見られるのが価格競争です。「最安値」と大きく書かれた看板を設置して集客を狙う動きがよく見られます。駐車場を利用する側は、当然一番安いコインパーキングを利用しようとしますから、利用者を獲得するために競合同士で値下げ競争が始まるのです。コインパーキングを始める前に周囲の競合他社の価格設定をよく調べ、自社の価格設定を想定し、その価格で経営を続けることができるのかを考えてから行動する必要があります。
コインパーキング事業をしている企業に土地を貸して運営を委託する場合は、その契約条件をよく確認するようにしましょう。契約する企業によって、土地オーナー側の初期投資額や、支払われる賃料などが異なります。万一駐車場の利用売り上げが芳しくなかった場合、賃料が低下する可能性も十分にありますから、契約の際はかならず条件をよく確認する必要があります。これに対し自分でコインパーキングを経営する場合は、初期投資額やランニングコストと想定される収益から、経営が成り立つのかを考える必要があります。
固定資産税に関しても注意が必要です。土地に建物のある住宅用地は、固定資産税が小規模住宅用地だと1/6に、一般住宅用地だと1/3となる軽減特例があります。しかしコインパーキングのように駐車場として土地を利用する場合は、このような税金の軽減特例はありません。ですから、コインパーキングの運営を考える際には、このようにある程度の固定資産税を支払うことも考慮しておく必要があります。

まとめ

ここまでコインパーキングの仕組みと注意点についてお話してきました。自己資金や労力などを考慮して、よく考えた上で委託か自営かを選びましょう。
また、委託か自営かを問わず大切なことは、事業を始める前によく調べて、入念な計画を立てておくことです。なんとなく儲かりそうだから始めたのでは、想定外のことが起こった際に正しく対処することができなくなります。リスクとリターンを計算し、無理なく利益を確保できるシナリオを立ててから経営に踏み切ると良いでしょう。
最近ではカーシェアリングサービスとの提携などもなされていますから、コインパーキングビジネスは今後さらに加速していくのではないでしょうか。新たなサービスとの組み合わせにも目を光らせつつ、ビジネスチャンスを掴みましょう。
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この記事のライター

ikeda

webライターとして活動中。趣味はマーケティングと投資。

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