処分してお得!断捨離がもたらす経済効果とは

2019年7月6日更新

「断捨離する」とは良く耳にするフレーズですよね。この10年ほどで広く浸透していて、実践した効果もいろいろと発表されています。さて、私は、この断捨離のことを漠然と、溢れたモノを選別して少ないモノの中で暮らしていくということ、つまり物質の量を減らすことが目的だと思っていました。本来の断捨離の意義は、モノへの執着を捨てることにあるそうです。

断捨離の意義

無駄なものを入れない(断)、今ある無駄なモノを捨てる(捨)、モノへの執着から離れる(離)、ことでモノへの執着を手放す。この精神の対象は物質に対してのことだけではなさそうです。本当に大事な「もの」(物質、人間関係、仕事、あらゆる自分を取り巻く環境)を知ることかもしれません。アーユルヴェーダからなるヨガの思想に基づいているといわれるようにとても深いものです。
何を捨てて何を残すのかは、その人(もしくは家族)にとって何が必要なのかにかかってきます。そのための取捨選択は、ある程度人生経験を積まないとできないのかもしれないと個人的に思います。50代の取捨選択についてコラムに書いたことがありますが、今回は断捨離をミクロ経済学の視点というか、個人の経済への影響について違う視点でみていきます。
断捨離への支持が高まり広まった要因には、以下の4つが挙げられます。

1:モノを「捨てる」から他人へ「売る、譲る」へ変化

使わなくなったものを、今までは廃棄・捨てるという処分をしていましたが、今はそれを他人が活用できるようになりました。SNSの普及と発展で、個人が個人に譲渡するもしくは売却するシステムが構築され、広く利用されています。このシステムの浸透によって、捨てるのがもったいない、まだ使えるのに処分できないという罪悪感から私達は脱却できたのではないかと思います。
日本人の「もったいない」の精神は、世界に称賛されているように素晴らしいと思いますし、この精神を否定するものではありません。自分の所有していたものに対して、利用価値を感じ、欲しいと思った他人に、所有権を渡し、活用してもらうのです。個人売買が簡単にできるようになったことで、処分する手法の選択肢が増えたことは、画期的な変化です。

2:所有欲の変化

平成の30年間で大きく変わった価値観の1つに所有欲が挙げられます。今の50代以上の世代では、いずれ大人になったら車、家を手に入れたいと思う方が多かったのではないでしょうか。しかし今の若者の間では、所有に関して意識が少し変化しているようです。若者の自動車免許の取得率が下がっているというデータがありますが、後ほどの年代で取得するかもしれないので、生涯の取得率とは違うように感じます。
一方で、所有という点でいえば、カーシェアリング会員数は伸びているので、運転したくないのではなくて、保有したいと思っていないということが読み取れます。車の保有について、使用頻度(毎日使わない)と維持代(駐車場代、車検等)から割り出す費用対効果をシビアにみるように変わってきたのだと思います。一方の中高年世代は所有することがステイタスと感じる傾向があります。いつかあの車に乗りたいと、目標にしてきた方も多いようです。
家についても、自分の城を購入することを夢としていた世代に対して、家族の環境に合わせて住む場所を変えたい、または所有にこだわらない世代があるようです。ちなみに生涯を購入した家に住むVS賃貸に住むのどちらが得か議論は良く聞きますが、試算すると大差ないという結論になっています。何を優先するか価値あるほうを選択してください。

3:年齢を重ねて変わる価値観

一人の人生の中での所有欲も変化していくのだと思います。私自身、20代のころはたくさんの服と靴とバッグが欲しくて欲望のままに所有していました。本がどれだけ多く本棚に並べてあるかが大事でした。今、中年期になり、この考えはガラッと変わりました。着ないもの、使わないもの、読まないものを捨てたい。今の自分にとって価値のあるものを所有して大事に使いたい。世の中の変化とともに私の考えも変わってきたし、年齢による成長がモノの所有に対する考えを切り替えてくれたのだと思います。ものを減らしていくと無駄な買い物をしなくなることも、良い効果です。他にも
・ストックの把握ができるようになって、持っているのに探せなくて同じものを購入しなくなった。
・何があるかわかるようになって、それらを使い切るようになった。
・掃除が楽になって、掃除用品のアイテムが減った。
・クリーニング代が減った。
など、の効果も期待できます。これもミクロ経済学の視点に立った家計の好転と言えます。

4:新たな価値に転換しよう

売却益で何を買おう、何をしようかを考えるのは大事です。旅行もいいでしょう。語学を習う、絵画、楽器、スポーツ、料理など学び始めるのもいいでしょう。新たな自己投資へ転換できるなら、ステキです。過去に縛られず、未来への投資ができる人生を選びたいですね。
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この記事のライター

高橋禎美

ファイナンシャルプランナー/ 一種証券外務員/ パーソナルカラーアドバイザー
大手アパレルメーカーを退職後、FPとして独立。個人FP相談や投資初心者の女性に向けた「はじめての投資」セミナーを開催中。お金とファッションに興味のある30代以上の女性に支持されている

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